その子を見てると、天才ってのはいるんだなぁっていう気持ちと、自分は何とも日々を漠然と生きてるんだなぁ、と言う気持ちが湧きたってくる。

 ランドセルを背負っていてもおかしくない年齢と身長の男の子だった。
多分誰が見たって、この子を中学生とは思わない。小学校低学年程度の見た目だ。
まるでドラマとか映画に出て来る、主役レベルの役割を与えられている子役のように、顔立ちも可愛い。高校生位になったら、さぞモテなさるんでしょうなぁ、って感じだ。

 ――だけど、その見た目とは裏腹に、醸し出される雰囲気は、ビックリする程大人びていた。
大人ぶっているだとか、達観してるとか、そんな感じの話じゃない。本当に、雰囲気が、大人のそれ。
いや、大人と言うか最早、お爺ちゃんだとか、賢い学者様だとか、ファンタジーに出て来る、賢者様のそれだよ、これもう。

 ――君が、僕のマスターのようだね。ライダーのサーヴァントとして、君の求めを叶える為にやって来た。英霊と聞いて、こんな餓鬼が寄越されて失望しただろうけど、期待には応えるよ――

 なにせ、初対面の挨拶がこれだ。
声変わりだってまだの、ボーイズ・ソプラノだって可能なかわいらしい声なのに、その声に漲る笑っちゃうぐらいのインテリジェンス。
良い塾に通わせて貰っているんだなぁとかじゃなくて、根本的に、この子はあたしなんかとは……『宮薙流々』とは頭の出来が違うんだろう。
多分学級委員だって率先してこなしてたんだろうし、全校集会で全生徒の前でスピーチしたってプレッシャーなんてヘッチャラなのかも知れない。
落ち着いていて、冷静で、堂々としていて、この子に着いて行けば大丈夫だと言う安心感すら与えてしまう。うわー、大物。末は博士か、大臣か。平凡な人生何か、もう送れないねぇこの子。

 ――んでその子は今、何故か完全コピーされたあたしのお家のリビングで、納豆をかけたご飯と御味噌汁、たくあんと言う夕ご飯を。私と一緒に食べているのであった。

「ごちそうさまでした」

 米粒一つ、お椀には残ってない。うーん、お行儀が良い。

「何かその、サーヴァント? だか解らないけど、こんなご飯で大丈夫だった?」

「あぁ、気にしていないさ。むしろ、納豆と味噌汁何て……はは、久々に食べられて嬉しいぐらいだ。1000年ぶりに食べたな」

「1000年って……」

 冗談の才能は、ないらしい。これじゃスベっちゃうよ。

「食器、洗っておくよ。台所はどこだい?」

「だ、大丈夫だよ!! 遠慮しないでよライダーくん」

 見た目的な話で言えば、あたしの方が全然年上何だけど、どうにも気後れしてしまう自分がいる。
多分それは、ライダー君が他所のお家の子だからとか、サーヴァントだからとかじゃなく、本当に、偉い人なんじゃないかという思いが心のどっかであるからだった。

 そもそもの話、服装が普通のそれじゃなかった。
半袖短パン、だなんてワンパクぼーずみたいな服装じゃない。
白をベースにした清潔な印象を与える、子供用の礼服のような物をライダーは身に着けていて、まるでお金持ちとか政治家だとかが集まるパーティに出席するみたいな装いなのだ。
それだけならばまだしも、ケープには黄金色の糸で出来た徽章みたいなものが付いていて、更に更に、お胸の辺りには純金なんじゃないかと思ってしまうようなピカピカのドデカい、十字の紋章のような物をぶら下げているのだ。

 あー、はいはいあたし解っちゃいました。
お金持ちだよこの子。納豆食べた事ないのも当然だよ。多分「ほーら僕も庶民と同じものを食べるんだよw」とか言って、納豆ご飯を食べてるのを尻目にご飯にキャビアをかけるんだ……。

「……君、凄く失礼な事考えてない?」

「キャビアとか好きそうだなって……」

「いや、それ程好きじゃないよ」

 まるで、アホ犬でも見るような生暖かい眼差しで、ライダー君はあたしの事を見つめて来た。声も、呆れ気味。

「……食事の席でする話じゃない事は、百も承知だが……君には現実を見て貰いたくてね。気が引けるけど、尋ねなくてはならない」

「うん?」

 これ程までに、『改まってお前に話がある』みたいな話しぶりはない。
ライダー君は、これまで、遥か高みの知性の持ち主が、私に歩幅を合わせて話をしてくれている、と言う風な感じだったけど、今は全然違う。
賢者とか神様が、試練でも与えているかのような、突き放した声音。初めて会った時のミュッさまよりも、遥かに偉そうだった。

 ……いや、実を言うとライダー君が何を聞こうとしているのか、あたしだって馬鹿じゃない。理解していた。
この子としては、聞いておかなきゃならない事だろうし、あたしとしても、答えなくちゃならない事でもあった。

「君は、聖杯戦争の参加者だ。君が聖杯戦争について何も知らない事は僕も解っているし、そもそも自分の意志とは無関係に訳も分からず巻き込まれただけだと言う事も知っている」

 さて、と言ってライダー君は言葉を区切った。

「聖杯について、解ってる事は?」

「願いを叶えてくれるって事しか……」

 それにしたって、あたしの頭の中にいつの間にか刻み込まれた知識を、口にしているだけに過ぎない。ライダー君に会うまでに知ってた知識じゃない。
聖杯なんて言葉、初めて聞いたし、何の伝説に出て来る物かも解らない。マグちゃんだったら、持ってるかも知れないけども。
どの国のどれ位昔の話に出て来る道具なのかあたしもわからないけれど、その、全ての願いを叶えてくれる魔法のランプみたいな機能だけは、確実なんだと言う実感が刻み込まれているのだった。

「その機能については、概ね、正しい物だと思っていて良い」

「でも、信じられないし、騙されてるような感覚が凄いよ?」

「普通は君が正しい。実際僕も、聖杯の機能とやらについては、ある程度信を置いて良いとは思ってるけど、全幅の信頼を寄せてる訳じゃない。半信半疑……ああ、七信三疑ぐらいかなぁ」

 何処か、人を小ばかにしたような、悪い笑みを浮かべて、ライダー君は口を開いた。

「けど、世の中、君みたいに立ち止まって『ちょっと待てよ?』が出来る人間ばかりじゃない。ぶら下げられたニンジンしか、骨の形をしたビスケットしか、眼中に映ってないような狭い視野で短絡的なお馬鹿さんが大勢いる」

「聖杯を信じてる人がいる、って事?」

「信じているだけなら可愛いもんさ。聖杯戦争のルールは解ってるだろう? 殺し合いだ。聖杯が欲しいから、殺しに乗っかって、君を殺そうとする者が絶対にいる」

 ゾッとしない話だ。多分、感情が顔に出てたと思う。

「ライダー君は、聖杯……? って奴、欲しかったりする?」

「その機能が本当なら、僕は……うん、そうだね。叶えたい願いがあるんだよ」

 私の質問に答えるのに、意味深な間があった。躊躇い、のようなものだったと思う。

「僕はね、マスター。少なくとも君よりは遥かに強いし、今回の戦いにおいても、早々遅れをとる事はないと思ってる。それなりには、強い方だと思うさ」

 それは、多分、そうなんだろうとあたしは思う。

「僕は、個人的な好悪で考えるなら、君の事は好ましい娘さんだと思うし、君に協力する事だって、吝かじゃない」

 「だからね――」

「君の方針を教えて欲しいな。聖杯が欲しいかい? それとも、この世界からの脱出をお望みかい? どちらを答えたって良いさ。ただどうあれ……どちらを選んでも、人は死ぬ。誰かを殺し、誰かに殺されるかも知れない。念頭に入れておいて欲しい」

「それを避ける事は……」

「残念ながら不可能だ。聖杯戦争の性質上、死は避けられないと思って良い。けれど、深刻に考えるな。殺すのはあくまで僕だ。罪の避雷針の役割を、果たすと約束するよ」

 殺すだとか、罪だとか。あたしは、そんな事真剣に考えた事なかった。だって、宮薙流々の人生は、そんな物とは縁遠いものだと思っていたから。
そりゃ確かに、凄い破壊神のマグちゃんとはお友達だし、人間の一生を容易く左右する力を持った邪神の皆とも知り合いだよ。ミュッ様に至っては、あたしに殺意も敵意もぶつけて来た。
じゃあそれで、だったら聖杯戦争も同じノリで行け!!、って言われてもそれは違うだろう。賢くないあたしにだって大体解る。
この戦いに集まる人たちは、等身大の人間の筈なんだ。あたしとは違う生き方をして、違う考え方を持っていて、好きな人もいて趣味もあって、でも嫌いなものも勿論ある。
そんな、人間が参加しているんだ。多分だけど、本人からすれば、凄い切実な理由で、聖杯を求めてる事もあるんだろうな。
現実の世界に、自分が迷い込んだ袋小路を打破する手段何てもうとっくになくなってて、見つけられなくて、ワケ分かんなくなってて。そんな、可哀そうな人もいるんだろう。
そんな人を相手に、何で、殺し合い何て出来ると思うのだろう。何で、そんな人を相手に殺し合いをしなくちゃいけないんだろう。考えれば、誰だって分かるよ。聖杯戦争は、もう、コンセプトからして破綻しているって。

「それでも、あたしは、人を殺したくないよ」

 試すような態度のライダー君に、真正面からあたしは返した。

「……そうか」

「そしてね――」

 まだ、話は終わってないんだよ、ライダー君。

「ライダー君にも、出来るのなら人を殺して欲しくないな」

「……何で?」

 疑問の光が、ライダー君のキレイな瞳に宿り始めた。

「だってそんな事したら、ライダー君の日常が変になっちゃうじゃん」

「この際だから言うけど、サーヴァントとして召喚されてる時点で、その人物は、普通の日常から遥か遠い所にいる変態だと思って良い。僕とてそうだ。数え切れない程の人間を、この手で殺して来たよ。直接的にも、間接的にもだ」

「やっぱりライダー君良い子だよ。悪人って普通は、馬鹿正直にそんな事言わんて」

 ピクッと、ライダー君は反応した。
そりゃそうだよ、だって本当にどうしようもない悪い人で、こっちを騙そうとするんだったら、天使の顔して甘い言葉と嘘でも囁いてさ、その気にさせればいいだけじゃん。
ライダー君なんてただでさえ顔が良いし頭も良いんだから、あたしを騙す事なんて赤子の手を捻るみたいに出来た筈だもん。
でもそれをしないで、凄く真面目な顔してさ。覚悟をしておいた方が良いよだとか、願いは何だとか聞いてきたりとか、罪は自分が被るだとか。悪い人がそんな事、言う訳ないって。
自覚無かったのかな、この子? いや多分、本当はもっと上手に隠せるんだと思う。でも、此処までのやり取りでもう疑いようはない。この子は、根っこの根っこの部分は善良で、あたし達と何ら変わる所のない凡人の感性を持ってるんだって。

「あたしの夢はね、平凡で、素敵なヒトでいる事なの」

 「あ、平凡なのは今だってそうだろって突っ込むのナシね!! 今真面目な話だから!!」、と念を押す。

「あたしが今よりもちっちゃかった頃にね、お父さんが死んじゃってね……。子供心に、分かったの。平凡で普通の毎日って、『誰か一人いなくなるだけで壊れちゃう特別なもの』だったんだって」

 幸せな日々は幸せなまま、いつまでもずっと続いて行く。小さい頃の宮薙流々は、そんな事を思っていた。
だけど、実際には違った。大好きで優しくて、お母さんといるともっと大好きになれるお父さんが亡くなって、平凡な日々って言うのが、
実は、凄く絶妙なバランスの上で成立してた、一本の細い糸の上のヤジロベーみたいな物だったんだって分かっちゃった。
そして、何事にも終わりがある事も、その時理解した。そりゃそうだよね、だって年も取らない、死ぬ事もない人間なんて、いるわけないんだから。

「あたし、何で聖杯戦争って奴に巻き込まれてるのかなぁって思う位には、普通の人間だよ。食べなきゃお腹空くし、暑いの嫌だし寒いのもダメ、特売の日なんて欠かさずチェックする位にはお金もないし……。んで、最終的にはまぁ、死ぬ事になるだろう。ふっつーの一般人よ」

「その日常を、変革しようと言う気は起きないのかい?」

「全然!! っていうか、変えるにしても聖杯使っててのはないでしょ」

 アハハ、と笑うあたし。

「これからあたし、高校に入るんだ。ド田舎でさ~、高校の選択肢って近場のあそこしか実質ないんだよね~。でも入試はあるから勉強しなくちゃならんくってさ。んで、高校に入ったら勉強して部活もやったりしてさ、んで大学入るかこのまま就職するかとかで悩んでみてさ……。どっちを選んでも色んな人と出会って、で、今までの人生の中で出会った人達の中の誰かと結婚もしちゃったりしてみてさ……。子供も産むのかなぁ」

 「そんでもって――」

「死ぬ」

 ああ、あたし今、どんな顔してんだろ。得意げで、悟った顔とかしてないよね? そんな気はないけども……ライダー君の顔は、きょとんとしたそれになっていた。

「ライダー君のいった通りさ、多分、何かを変えなくちゃいけない時とかもあると思う。引っ越しだったりだとか、転校だったりだとか、転職だったりとか、あまり考えたくないけど……うーん、離婚、とか?」

 あたしの頭じゃ、そんな事ぐらいしか思い浮かばんや。

「でもでも、そんな事の為に聖杯何て、使える訳ないじゃん? そんなん使うぐらいなら、普通に友達に相談したりして、なんとかなれーってやるもん」

 ふぅっ、と一息つく。遠い目を、あたしはしながら言葉を続けた。

「普通に生きる事ってさ、結構不安だし、大変なんだね。いて欲しい人に先立たれちゃったから、あたしには解る。支えてくれる人がいるから、あたしは立ってられるんだって」

 そう言って思い出すのは、錬の顔だった。お父さんが死んで、一人で泣いてた時も、そばにいて、励ましてくれたっけ。
昔から、ずっと大切な友達だった。昔は同じ背丈だったのに、今じゃあっちの方が伸びて来た。後、あたしにもマルノヤの商品券もくれたりして、優しくて。
多分だけど、あたしより早く、結婚するかもなぁアイツなら。誰と結婚するんだろう。

「あたしを助けてくれたりした人や、仲良くしてくれてる人に、申し訳ないじゃん。聖杯の為に人を殺すって」

「……」

「身長が伸びて行って、女の子らしい身体つきになって、親しくて仲が良い皆と一緒に歳を重ねて、大人になって……。そんで、誰かと結婚して、子供を産んで、小さい幸福を一緒に噛み締めて……。それで、皺くちゃのおばあちゃんになる」

「普通の、生き方だ」

「そう。だけど、あたし本人からすれば、特別な生き方。誰でも出来るようで、だけど、中々難しい生き方」

 だからね、ライダー君。

「ごめんね。そんなあたしだから、聖杯戦争何か正直滅茶苦茶に壊して欲しい。ライダー君の夢も、叶わないと思う。あたし、人を殺した後で、『失ってはじめて気づいた大切なもの……』だなんて、死んでもいや。失うまでもなく、大事なんだって知ってるから」

「凄い事言うね、君。サーヴァントがサーヴァントだったら、殺されてるぜ?」

「でも、許してくれる気がしたから、正直にいった。……ちょっと、優しさに甘えた感じがしなくもないかな」

 こんな小さな子供の善意に甘えるのも、凄いその……倒錯的って言うか、アレな話だけど。
話しやすいし、正直にぶっちゃけても、許してくれそうだって、思ったのは本当の事だった。本当、何年生きればこんなオーラが出せるんかなぁ。

「……僕の、夢、か」

 そう呟いた後、ライダー君は、まるで、自嘲するような笑みを浮かべ始めた。

「僕にもね、聖杯の機能が本当にあるんだったら、叶えたい夢って奴が、あったんだよ」

 ライダー君の、夢……?
過程は最悪だけど、どんな願いでも叶えられる、どっかの漫画の中に出て来るようなアイテムなんだ。
そりゃ欲しがる人がいるのも当然だし、現にあたしだって、アスレチックコースを誰よりも早くクリアー!! とかで手に入れられるんだったらそりゃ欲しいもん。
サーヴァントとして選ばれる程の人物なのだ。叶えたい願い何てすっごい達成困難なものに違いないだろうし、聖杯でもなければ、叶えられない大それた奴なのかも知れない。

「知りたいな、ライダー君の夢って奴。絶対笑わないよ、あたしの夢なんて聞いたでしょ? ザ・一般市民って感じで、面白みもなんともなかったんだから。聖杯使って叶えたい願いなんだから、普通だったら、おっきく、でっかく!! だよね」

「フフッ……そいつはね……」

「……」

 ゴクリ。

「――――――――――――――――――――――――世界一周だよ」

「………………………………………………………………は?」

 悪戯っぽい笑みを浮かべてそう言うライダー君とは対照的に、間抜け面そのものな表情を浮かべて固まるあたし。

「君は、僕の事を頭がよさそうって思ってるだろう? 実際その通りでね。5歳の頃には今でいう通信教育に似た制度を駆使して、当時の国内の最高学府に首席で入学して、1年後には博士号を取って。んで、その翌年には、史上前例のない、10歳にも満たない若さで、国の最先端技術の研究施設のコア研究員に抜擢……って感じなんだけど」

「ぶっとばしていい?(すごーい!!)」

「嘘でも良いから本音は隠した方がいいよ。それでねぇ、高い給料も貰っててね。ボーナスは確か、春夏秋冬全部のシーズンで支給されたよな。こんなに貰っても子供だったからさ、車を買っても運転出来ないし酒もタバコも勿論ダメだから、宇宙飛行士とかが使う高い椅子とか買ってたよ。当時の値段で2億円位だったかな」

「今ライダー君が食べた納豆、一粒1億円位の物なんだけど、払える?」

「ダイヤモンドで出来てるのかいその納豆は? 君が羨ましく思うのも当然な程のお金は、確かに貰ってたよ。そして、すぐに紙切れ以下の価値しかなくなった。僕らのしていた研究が元での、それは酷い事故のせいで、ね」

「……え?」

 途端に、話の方向性が、完全に変わってしまった為か。目をまん丸にし、ポカンと口を開けてしまう。

「君の生きていた時代に起きた事故で、最も近しい奴を上げるとするなら……フクシマ星辰体増殖炉……あぁ、この時代じゃまだ旧福島原発だったね。まだ原子力発電が最高効率の発電形式だったのを忘れてたよ。アレのメルトダウンの、数億倍は酷い事故だと思って良い」

 その事故については、あたしだって知ってる。
今日日、社会の教科書で当たりまえのように名前が出て来る、ここ10年以内に起きた中で……いや、今後何十年経とうとも風化する事はないだろう、一大事件。
それより酷くて、しかも、円の価値がなくなる位の大事故って、何……? 想像が、出来ない。何を、仕出かしてしまったんだろう。

「指が何本あろうが足りない人間が死んだよ。その倍以上の人間を、不幸にして来た。生き方を、激変させてしまった。世界の秩序もあり方も、滅茶苦茶だよ。凡そ、変わらなかった国何て一国としてなかった、影響を受けなかった人間なんて1人たりともあり得なかった」

「……それは、私に詳細を話して、スケールが私に想像出来る?」

「多分、難しいかな。それで、そんな事故を起こしてしまった責任から、僕も同志も、必死に元の世界に戻そうと、頑張るんだ。それ1個で1000億は下らない価格の研究機材何て全部役立たずの鉄くずで、事故以前に溜め置かれてた量子スーパーコンピューター数万台分の膨大な情報データはセルバンテスのドン・キホーテの100億分の1以下程の読む価値のないゴミになった。前例もない、道具もない、人もいない。何もかもが足りていない状態の中、手探りで、僕らはスタートしなくちゃならなかった」

 分からない。あたしは、ライダー君が何を話しているのかがてんで分かってない。
単語の一つ一つは、あたしにだって解るレベルのそれを使っていて、話してる内容だって破綻してないし、れっきとした日本語を喋っているにも関わらず。
この世界じゃない架空の世界の有様を、実際にあった・見て来たように話しているその様子。それなのに、あたしは、わかってしまう。ライダー君が、嘘を吐いていないってことを。

「礼儀もなければ正義もない時代さ。殺されかけた事なんて百や二百何て数じゃ効かない、信じて側に置いていた側近が実は敵の送り込んだ暗殺者だった何て珍しくもなかった。ああ、遠距離から狙撃された事もあったっけ。敵対していた組織に拉致された事だって、あったよなぁ。本当に、思い起こせばロクな思い出がないや」

 まるで家族とアルバムでも一緒に見て、写真でも指さしながら。
ああ、こんな事もあったっけね、というみたいな事を口にするような声音で、ライダー君は、どうしてそうなったのか、あたしには想像も出来ない事を淡々と話している。
台本に箇条書きで書かれた事実でも、列挙していっている、そんな風な口ぶりでもあった。

「よく正気でいられたね、って顔をしているよ」

 微笑みを浮かべるライダー君。あたしはどうしたって、顔に出るタイプだ。彼からすれば、あたしが何を思っても、御見通しらしい。

「正気な訳はない。一番信頼していた部下からも裏切られたのをきっかけにさ、糸が、切れた。ぜーんぶ、嫌になったんだよ。何もかも投げ出して、着の身着のまま。路銀の一つも持たないで、家出したんだ。可愛らしいだろう?」

 ククッ、と忍び笑いを浮かべていたライダー君。
数秒程の沈黙の後だろうか。とても、穏やかな笑みを浮かべて、遠くを見るような目をして。夢見るような風に言葉を紡いで行く。

「いつ休憩をとって、いつ水分を補給して、どれだけの距離を歩いたのかな。名前すら気にも留めた事がなかったその村で、無垢な女の子に出会ったんだ」

「女の子……?」

「素直で、純粋で、イエスへの祈りを毎日欠かさず行う敬虔さも持った、地獄に咲く白百合みたいな娘だった。僕の話を、何でも信じてくれた。僕が歳を取らない事も、何をしても死なない事も、世界の破滅の引き金を引いた者の一人である事も。全て信じて、受け入れて、許してくれた」

「……好きだったの?」

 あたしは尋ねた。ライダー君が、誇るような口調でそんな事をいうんだから……微笑みを浮かべて、そう聞いてしまった。
ライダー君は、指を開いた状態で、両手の甲をこっちに見せて来た。シミ一つない、綺麗な肌。皮膚のハリときたら、本当に歳幼い子供のそれだった。

「指輪を用意しておけば良かったと、今でも時折後悔する位には、最愛の人だったよ」

 ああ……本当だ。ライダー君の両手の薬指には、愛を証明するものが、嵌められてなかった。

「僕の夢はね、世界一周なんだ。傍らには、勿論、愛する彼女と一緒さ」

 彼の話す事を、あたしは、頷きながら聞いて行く。

「キャリーバッグを引きながら、いろんな所を巡るんだ。御覧、あそこがビッグベンだ、ピサの斜塔だ、パルテノン宮殿だ、エッフェル塔だ、ノイシュヴァンシュタイン城だ、ハギア・ソフィアだ、タージマハルだ、ホワイトハウスだ、ポタラ宮だ、紫禁城だ、僕の生まれた国の姫路城だ」

 「ああでも――」

「自転車での旅ってのも捨て難い。キュリー夫人って知ってるかい? 放射線研究を最初に行った偉人さ。彼女は新婚旅行に、夫のピエールと一緒に、祝い金で買った自転車でフランスの田園都市を旅したんだよ。これも良い。一緒に自転車を漕いでさ、初夏の風を浴びながら、秋の涼しい風を一身に受けながら。夫婦で風と一体化して、笑顔でペダルを漕ぐのも最高だと思う」

 それを口にするライダー君は、本当に、楽しそうだった。あたしも思わず、笑顔になる程に。

「船旅もいいよなぁ。砕氷船に乗って北極や南極を眺めたかったし、ホエールウォッチング何かもアリだ。ヘレンは絶対に、喜んでくれた筈だよ。行く先々で写真を撮って、分厚いアルバムに時系列に挟んで、時折眺めて指さすんだ。ああ、此処で食べたパンは美味しかった、あの屋台の親父はまだケバブを焼いてるのかな、見知らぬ子供にダンスで勝負だ!! なんて言われたりもしたね、とかさ……」

 其処までいってからだった。ライダー君が、消え入りそうな程弱弱しい笑みを浮かべたのは。

「……そんな事をしてあげられたら、良かったんだけどね」

「……」

「狭い村の中で一緒に最期まで過ごしてね。新婚旅行に何処にも連れて行けなくてごめんって謝ると、困ったような笑みを浮かべて『一緒にいられれば私は嬉しい』って言ってくれるんだよ。僕は何年経っても子供のままなのに、彼女の背丈だけは大きくなるんだ。本当に、親と子位の見た目の差になっても、彼女は変わらぬ愛情を注いでくれて……。クルミみたいな皺くちゃのお婆ちゃんになっても、最初に出会った時のままの僕を見て、バケモノのように扱わないで、優しく接してくれる……」

 「ああ、全く――」

「実に……実に。僕には過ぎた、女(ひと)だった。僕が彼女にしてあげられた事なんて、何一つとしてなかったのに……彼女は僕に、生きる力と勇気を、惜しみなく与えてくれた」

 そうか……あたしは、分かってしまった。
ライダー君は……いや、この子は……真面目なんだ。責任感が強いんだ。……物の止め方を、知らなかったんだ。
素敵な人だったんだろう。ライダー君が何百年生きたのかあたしは知らないけど、それ以降の人生をずっと、前を向いて歩いて行けるだけの力をくれた、強い女性だったんだろう。
与えてくれたものが大きすぎたから。誰よりも愛した女の人だったから。誓いを捨てる事なんて出来る筈がなく、投げ出す事なんて出来なくなって。
愛と責任、そして、信念で、雁字搦めにされて、歩き続ける事しか出来なくなった、何処にでもいる普通の子供。それこそが……ああ、きっと。

「マスター。君は言ったね。平凡で、素敵なヒトでありたいって」

「うん」

 沈黙。数秒程だったかな。ライダー君は、ややあって、こう言った。

「君が正しい」

 ――と。

「これから聖杯戦争が終わるまで、君の人生の中で最大の試練と、最悪の事態に見舞われるだろう。そして、何も知らないボンクラ共は、訳知り顔で君に対して説教する。『此処は戦場だ、覚悟がない奴は去れ』、『お前みたいな奴から死んでいく、喰われて行く』、『半端な奴には聖杯は獲れない』……みたいな事をね」

 今口にした人達を、心底から嘲るみたいな顔をして、言葉を続けた。

「無視していい。そう言う事を説教する奴はね、往々にして『平和な世界での居場所をなくした』負け犬なんだよ。君を心配して説教しているんじゃない。平和な世界と繋がりながら、それでも生きている君が羨ましいから、憎いから。そんな事を言うんだ」

「――」

「千年の時を経て、僕が得た結論だ。愛より、偉大なものはない。君には、それを、忘れないで欲しい」

「大丈夫だよ、ライダー君。伝わってる」

「――うん。なら、良し」

 満足そうに、首を縦に振って、ライダー君はあたしの方を見据えて来た。
偉そうな態度だなぁと思ったけど、今は何ていうか、こう、愛おしさすらあった。

「何かライダー君、凄くお説教がサマになってたね」

「昔取った杵柄さ。信じられないだろうけど、これでも昔は、一国の教皇も務めた事があったんだぜ?」

「きょ、教皇様!? あの、バチカンとかみたいな……?」

 ど、どうりで……立派な服を身に付けられている筈ですよ……。

「そんな所かな。と言っても、彼らほど立派でもなかったし、敬虔でもなかった。ハハ、誰も導く気もなかった、とんだ破戒僧だ。尊敬何てしなくて良い」

 肩を竦めてそう告げるライダー君。本当に、お人よしだなぁ。そんな事、いわない方が良いって、ほんとは解ってるだろうに。

「ライダー君」

「うん」

「道を踏み外さないで。短い間だけど、あたしが一緒にいてあげるから。……前を向いて歩こうね」

「……ああ、そうだね」

 口元を少し綻ばせて、ライダー君は言った。

「『皇(スメラギ)悠也』は……それだけは、得意なんだ。前を向いて、歩き続ける事だけは、いつだって一丁前さ。そこは、安心して良いよ。マスター」



【クラス】

ライダー

【真名】

スメラギ@シルヴァリオ ラグナロク

【ステータス】

筋力D 耐久A++ 敏捷C 魔力A++ 幸運E+++ 宝具A+

【属性】

秩序・悪

【クラススキル】

対魔力:A
現代の魔術師ではライダーに傷を付けられない。2000年の時を生きたライダーは、その積み重ねた神秘の故に、高い対魔力適性を持つ。

騎乗:D
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【保有スキル】

神祖:A+
人の形をした恒星、悠久の時を経る輝ける綺羅星。地上を闊歩する、煌めく昴(すばる)。
その正体は、肉の身体を兼ね備えた自立活動型極晃現象とも言うべき超常生命体。
自己の根幹を担う魂とも呼ぶべき部分が三次元上に存在しておらず、物理的な破壊でこのスキルの保有者を破壊する事は著しく困難。
このスキルを保有する者は一切の例外なく、魔力を保有しないマスターであっても運用に問題がないレベルの凄まじい魔力燃費を誇る。
また、その性質上霊核が本体ではなく、『肉体を構成する魔力の一欠けら一欠けらが全て本体』であり、ライダーを構成する魔力の欠片が一つでも残っていた場合、
その魔力の欠片から完全な復活を果たす。頭蓋や心臓の破壊が勿論、細胞一つ残さぬよう木端微塵に消し飛ばしても、数秒で復活を遂げてしまう。
但し、マスターが死んでからライダーが大ダメージを負った場合、上述の再生は機能せず、最悪そのまま消滅するし、短時間の間に何度も何度も殺された場合も、魔力切れによって退場の危険性が内在している。

 このスキルの保有が確認されている四人は、千年の時を経た人型の怪物であり、その千年の間に、己の弱点を潰し続け、またその時間の間に強みをいくつも伸ばして来た怪物中の怪物。
その弱点とは精神的な達観面についても適用されており、具体的には、Aランクまでの精神攻撃を完全にシャットアウトする。
また、一見すると武器を携帯していないライダーは、その年数の間に拳法も達人級に鍛え上げており、具体的には、A++相当の中国拳法レベルに相当する格闘練度を披露出来る。
そして、神祖スキルを保有する者のもう一つの大きな特徴として、翠星晶鋼(アキシオン)と呼ばれる特殊な結晶の創造にある。
この結晶を保有する者は、全てのステータスが1ランクアップし、+の補正が1つ追加される強化を獲得出来るが、結晶は1分足らずで自壊する。
ライダー自身は、この翠星晶鋼の創造に極めて長けた神祖であり、かつ、サーヴァント化に際して、『使徒の創造が出来るのは彼だけ』になってしまった為、他の3人に比べて神祖ランクが高くなっている。

話術:B++
言論にて人を動かせる才。国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
元が凡俗な精神の持ち主であった者が、長い時を経て王に相応しい威風を獲得したと言う経緯から、弱者や凡人、一般的な考えの持ち主の心情を理解する事に、
特に長けていて、彼ら相手の場合だと話術の判定にボーナスが掛かる。

扇動:A
大衆・市民を導く言葉と身振り。個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
一国の教皇として君臨し続け、民草を支配し、誘導して来た手腕が反映されている。

【宝具】

『国津平定・豊葦原千五百秋聖教皇国(Kunitsu Ashihara-Midgard)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~ 最大補足:1~
星辰体結晶化能力・分譲型。結晶化した星辰体である翠星晶鋼を元に己が力を分譲し、対象に爆発的な強化を齎すライダーの星辰光(アステリズム)。
神祖が例外なく愛用している只人を使徒に変える“洗礼”行為、その原型にして他者強化の頂点とも言うべき宝具。
己の肉体内部ではなく、体外に集束させた膨大な翠星晶鋼として物質化、エネルギー発生装置として誰にでも適合できるよう調整後、
対象に付属させると言う工程によってこの宝具は成立する。ライダーは生前、この宝具をベースとして眷属化、即ち洗礼の権能をマニュアル化。
他の神祖にも扱えるようにし、カンタベリー聖教皇国を管理するための組織形成に大いに貢献を果たした。

他の神祖サーヴァントも翠星晶鋼の創造は可能だが、ライダーの宝具を通して生み出された翠星晶鋼は例外となる。
神祖スキルにて説明した、自壊のデメリットが完全に消滅するだけでなく、この宝具によって作られた翠星晶鋼を装備させる・持たせる事で、
全てのステータスが2ランクアップし、+の補正が2つ追加される状態となる。また、ライダーによって使徒の創造が体系化されたと言う逸話から、
『ライダーだけが使徒の創造を可能とする唯一の神祖サーヴァント』となっており、これによって、任意の人物を使徒として改造する事が出来る。
使徒に改造された人物は上述のステータスアップの恩恵を受け、燃費の改善、更に、ライダーと全く同じレベルの再生能力を宿すなどの、デメリット皆無の強化の恩恵を与れる。
他者の強化と言う点に於いては、比肩するべき対象が見当たらないレベルの、最上位の宝具であるが、弱点が存在する。
生前に比べ、無軌道に何人も何人も強化できる訳ではなく、何人も使徒に出来る訳ではない。特に使徒化については、最高クラスの燃費の良さのライダーを以てしてすら、
無視出来ぬ程の魔力の消費を負うらしく、現状の状態では2人程度が関の山、と言う程にまで弱体化している。また、この宝具を利用して、ライダー自身を強化する事も不可能である。

『第五次世界大戦用星辰兵器・天之闇戸(High-Astral Generator,Amenokurato)』
ランク:A 種別:対人・対軍・対城・対国・対環境改竄宝具 レンジ:1~ 最大補足:1~
眷星神・天之闇戸(アメノクラト)。人造惑星と呼ばれる人型兵器、その原点にして戦争兵器の完成形。
直接的な戦争に特化してチューニングされた完全なるコンバットモデルであり、世界の歴史を激変させる大事件さえ起きていなければ、この兵器が世界の戦場を席巻する筈だった。
ライダーが上述の宝具を、当該宝具に纏わせる事が起動の条件となり、これを同時に複数オペレーションし、類稀な連携を以て相手を追い詰めるのがライダーの基本戦術。
このアメノクラトと呼ばれる宝具が持つ能力は、『事象改竄』。搭載された超高度・超高速演算を可能とした電子頭脳によって、
任意の環境を改竄してしまい、特殊な現象を引き起こすと言うもの。火焔や水流、突風に落雷の発生は言うに及ばず、酸素濃度の調整による窒息死、
細菌兵器の創造による複数人の抹殺なども可能となっている。また、アメノクラトの数が複数体揃っているなら、小規模の水爆現象すらも引き起こす事が可能。
更に、物理法則に縛られない世界の場合、この事象改竄の規模は更に跳ね上がり、ブラックホールの創造や海溝に引きずり込む、大陸間プレートで圧殺させてしまう、
等の抜級の現象すらも引き起こしてしまえる。ライダー自身の魔力がある限り無限に創造が出来るが、言うまでもなく創造には魔力を消費する上、複数体操作すると言う事は、その分だけ翠星晶鋼を創造しなければならないという事でもあり、ボディブローのように魔力の消費が効いてくる。

【weapon】

【人物背景】

千年の時を歩み続ける神祖の一柱、天津の秩序を万民に敷く大国主。
一度は神としての地位を辞するも、少女の無垢なる愛を知り、その愛に報いる為にと、再び神の座に返り咲き、歩み続け――。
その果てに、神殺しの牙を打ち立てられ、少女が自分に求めていた事、そして、その求めを今まで気丈に無視していた事を突き付けられ、少年は、天に召された。

【サーヴァントとしての願い】

英霊の座から、スメラギと言う名前も存在も完全に抹消し、『人として死に、罪を償い、ヘレンの下に逝く』

皮肉なことに、神祖の中では総代聖騎士・グレンファルトに並んで対外的に特に目立っていたポジションだった事。
そして、そのカリスマ性も絶大であった事から、カンタベリーは勿論諸外国からも広くスメラギの存在は認知されてしまっていた為、
結果、ヘレンの下へと逝く事無く、英霊の座でコキ使われると言う最悪の結果になってしまった。勿論本人は納得がいっていないので、全力でこの現状を何とかしようとしている。
……ただ、マスターである宮薙流々の言葉が、余りにも身を詰まらされるそれであった為か、今回は、彼女の願いの方を、優先して上げたいと思っている。



【マスター】

宮薙流々@破壊神マグちゃん

【マスターとしての願い】

誰も殺さずして元の世界に戻る

【能力・技能】

【人物背景】

破壊神の信徒、その第一号。
恐るべき破壊神によって、孤独を壊され、日々を楽しく過ごしている

【人間関係】

流々ちゃん→スメラギ
召喚してしまったライダーくん。説教臭いし何処か上から目線な様子は、ミュッさまを思い出す。悪い子じゃないと思う

スメラギ→流々:
マスター。スメラギ、ひいては神祖の面々からすれば、極々普通の、それこそ、父親に先立たれたと言う境遇までもが何処にでもいる月並みの悲劇でしかない、取るに足らない普通の人間。だからこそ、それを乗り越え、それでも普通に生きて行く、と言う彼女の決意を、スメラギは無視出来なかった。

スメラギ→グレンファルト:
グレンファルト「また一緒に神天地目指さないか?」
スメラギ「😁🖕」
嘗ての同僚。もうそっとしておいてほしい。後お前、大事なことを隠し事する悪癖はマジで直せ

スメラギ→イザナ:
嘗ての同僚。今でこそ言うが一番苦手だった。それは、産まれて来る命を大切にしなかった姿勢もそうであるが、単純に彼女の性癖の故だった。神祖当初は禁断症状が全然克服出来てなかったから、凄いよこしまな目線を送って来られたのが最大の原因。「ああ……だから大破壊前には、御先さん達は僕をイザナから遠ざけてたんだな……」

スメラギ→オウカ:
嘗ての同僚。真の意味で一番、神祖と言う存在に対して余人が抱くイメージそのものだったと思う。恐らくだが、四人の中で最も強固な精神の持ち主だったとスメラギは回顧する」

スメラギ→ルーファス:
嘗て『洗礼』を施した使徒の一人。洗礼なんて断って、小市民として生きていればよかったのになぁ……

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最終更新:2022年07月28日 20:53