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掲載単行本:火星に捧げるデュエット
初出:WINGS 1986/5 〜 7
ページ数:100
シリーズ:Hi-Fi CHRONICLE
粗筋:2006年火星のドーム都市アルバ・パテラ。月面医療都市たんぽぽクレーターから逃亡してきたサイボーグの少年マリブロンは、ヤン=クーベリック博士(通称、ヤン=クーボー)の養女、メアリと間違えられ、そのままメアリとしてクーベリック家に住み着いてしまう。ヤン=クーボーは火星学の創始者で、すでにいくつものドーム都市を持つ火星を地球と同じ環境にしようという研究を進めていた。実はメアリはすでに亡くなっていたのだが、養女の死を信じられずに研究も止めたクーボー博士はマリブロンの出現により、研究を再開したのだ。一方、人間そっくりに作られたサイボーグのマリブロンは、人間との感覚の違いに戸惑い、その身体を嫌悪していたが、彼をメアリと認めるクーボー博士を受け入れる。しかし、環境は地球となっても、そこに住む人々の心の対策に不安を抱くラニー=ミルボーンはクーボー博士の弟子でありながら、クーボー計画反対の筆頭を担っていた。それは、人工の身体を拒んだマリブロンの心にも似て、ラニーを戸惑わせるが、クーボー家の家政婦ハンナは、両者の立ち直りを願ってマリブロンをかくまわせる。クーボー博士の温かい言葉に、人間の感覚を取り戻していくマリブロン、けれど、サイボーグに厳しい火星の環境や、たんぽぽクレーターからの迎えなどにより、マリブロンはクーボー博士にサイボーグだと知られてしまう。だがクーボー博士の態度は変わることがなかった。クーボー計画が完了したのはそれから10年後、ラニーはあの時のクーボー博士に思いを馳せて、この人工の世界に住む者たちに答えられるようになっていた。「つくられたものに宿る真実を 君たちの心にあふれる歌は本物だよ」と。
キャラクター:マリブロン=シャッセマリィ、ヤン=クーベリック(ヤン=クーボー)、ラニー=ミルボーン、メアリ=クーベリック、ハンナ、ファージィ=ジェンキンス、たんぽぽクレーターの人たち、クーボー計画の反対者たち
関連作品:ものまね鳥シンフォニー、小さき花や小さき花びら、火星に降りたリンディ、火星地図のシーズン
、冬のキャンドル
備考:クーボー博士、ファージィが登場しているので「ものまね鳥シンフォニー」は確実。「小さき花や小さき花びら」も「火星に行ったファージィから〜」というシーンがあるけどファージィ自身は未登場。終盤、マリブロンを捕まえに来たたんぽぽクレーターの者(サングラスの金髪男性)が、デイバイン先生か、ということ。外科で忙しいと考えて外してあります。作中、「たんぽぽクレーターの院長はおっかないんだ」という台詞がありますが、マック院長は未登場につき。
最終更新:2006年10月14日 13:05