メインストーリー


第0章 商品陳列


  • あらすじ
小さな田舎の港町「サントル」に住むC.C.。幼なじみのミツヤとつるみながら、穏やかな毎日。
平穏な毎日の町に、怪しげなローブ姿。
圧倒的な魔泡力により、町は一瞬にして地獄と化す。
逃げ惑う人々を庇いながら、元凶へと立ち向かうC.C.とミツヤ
強大な力の前に意識を失う一瞬、茶色がかった美しい髪が揺れるのを見た、気がした…。

場所は変わり、名もなき集落。だった場所。
家々は焼かれ、崩れ、人々の亡骸が積み重なる。
広場だった場所の中央に、拳を握りしめる男が一人。名はチェリオ
彼は、丸一日、そこから動けないでいた。
手には、赤と黄、2本のリボンが握られていた。

海賊船からは、小さな港から上がる黒煙が見えた。
船長のジンジャーは、斥候を命ずる。まだ、距離があってよくは分からない。
戦や争いの絶えない世界で、爆音も聴き慣れたものだったが…何かが、違う。
彼の、海賊として過ごしてきた日々が、そう告げていた。
海賊船は、進路を沖にとった。

サントルから遥か先にある都市「サヒア」で暇を持て余していたのは、
異端児と呼ばれし魔泡使い、ファンタ
彼はその日、遥か先から強大な魔泡力が放たれるのを、微かに感じた。
それは、彼だからこそ感じられた僅かな感覚。
ついに、自分の力を示す時がきた。
居ても立ってもいられず、家を忍び出る準備を始めたのだった。

どのくらい、眠っていたのだろう。
目を開けると、見慣れない天井。
いや、見慣れていたはずの天井。我が家のベッドの上。
自分を呼ぶ友の声の先に見えたのは、茶色がかった美しい髪を揺らす、少女の姿だった。

この時俺は…激しい胸騒ぎを感じずにはいられなかった。

これは…この感覚は…恋?
ミツヤ「どうやら、ショックでイカれたらしいな。」

最終更新:2011年02月22日 22:52