23歳女性 腹痛
⇒小腸腫瘍による腸重積
病理では過誤腫性ポリープ 口唇手指などに色素沈着あり
#1 Peuts-Jeghers syndrome #2 小腸過誤腫 #3 腸重積
●胸水好酸球増多(PFE)
①胸水細胞中の好酸球>10%
②滲出性胸水の鑑別診断を狭めるのに有用。
③末梢血の好酸球とは相関しない。
●疫学
①新たな胸水の10%程度を占める
②胸腔内の空気や血液によることが最多だが
③Up to 20%が最終的に悪性疾患と診断される。
●鑑別診断
①Air in pleural space 最多
・気胸 ・胸腔穿刺後 ・胸膜生検後
・最多で28-64%を占める
②Pleural space hemorhage
・血液が胸腔に入ると胸水好酸球が増加し
7日-14日後にピークとなる。
・肺塞栓や良性アスベスト性胸水、外傷後の
PFEはこの機序でも説明される
③肺塞栓症
・肺塞栓症の40-50%で少量の胸水あり
・診断的意義は少ないが浸出性で
3分の2で血性となる。
④悪性腫瘍
・悪性腫瘍でPFEを示すことは多くはないが
・PFEは悪性腫瘍を除外しない。(PFEの9-40%に悪性腫瘍?)
⑤良性アスベスト性胸水(BAPE)
・Benign Asbestos Pleural Effusion
・アスベスト暴露に続発して起こる
・暴露から20年以内に多いが
1年以内のはやいものや50年以上の
場合もある。
⑥感染症
・PFEは膿胸へ進展しにくい。
・結核がPFEを示すことはまれである。穿刺した既往もなく
PFEであれば結核は否定的である。
・寄生虫感染や真菌感染は鑑別となる。
(コクシジオイドマイコーシス・ヒストプラズマ・クリプトコッカスなど)
⑦特発性
・PFEの25-35%は原因不明
・原因が認識されていないだけの可能性あり(ocult PEなど)
・薬剤性のものも報告されている。
(Warfarin・PTU・VPA・ダントロレン・ブロモクリプチンなど)
●非吸収性の異物を核として周囲に肉芽腫を形成する
①美容外科領域の皮下などでみられる
②リュープリンなど徐放性皮下注薬剤でも見られうる
https://qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/6371/1/fam98-7_p301.pdf
●ただしこれを腹腔内に注入してしまいリンパ球性腹膜炎を
来たすような珍しいケースも・・・・?原因不明の腹膜炎で自然に消退。
結核・悪性腫瘍などのWorkUPで診断つかず、外科的腹膜生検で
マイクロカプセルを含む異物性肉芽腫が証明された。
●腹腔内の異物性肉芽腫を検索すると
①外科領域で以前の手術時に腹腔内に残存したと思われるガーゼ片が
誘因となった肉芽腫の報告は散見される。腹膜炎は見当たらず。。。
②もしくは手術手袋のパウダーによる反応での異物性肉芽腫
(Starch granulomatous peritonitis) の報告もあるようだ。
●5step feedbackをとりあえず使えるようになろう
5-microskillともいうらしい
①どう思うか?(まず結論)
②その根拠は?(どうしてそう考えたか?)
③いいところを指摘してほめる
④一般的には・・・(一般論を教える)
⑤次からはこうすると・・(誤りを訂正して次につなげる)
さらにPNPも併用するとよいかもしれない。
●UTDの定義では
横紋筋の破壊・壊死により筋肉細胞内の
物質が体内循環に放出されること。
重症度は無症候性の筋酵素上昇から
電解質異常やARFにいたる致死的状況までさまざま。
●筋炎(myositis)は広義の横紋筋融解に包含される
概念と考えてよさそう。高CPK血症は単に血中の
CPKが高いことをあらわすので(マクロCPKや心筋由来でも)
高CPK血症>横紋筋融解症>筋炎
という関係になる用語であると考えてよい?
●原因
①外傷や圧迫によるもの
・多発外傷・挫滅症候群
・血管手術・整形外科手術
・昏睡や不動によるもの
②Non-traumatic
1)運動関連
筋そのものの異常なし
・過度な運動・熱中症・鎌状赤血球症・痙攣・多動状態
筋そのものに異常がある
・代謝性myopathy・ミトコンドリア性ミオパチー
・悪性症候群・悪性高熱・Neuroleptic malignant syndrome
2)運動に関連しないもの
・アルコール性
・薬剤性
・感染症(ウイルス性・化膿性筋炎)
・電解質異常
・内分泌異常
・炎症性筋炎(inflammatroy myopathy)
・その他の異常