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アサルト・シャドー指定日まであと6日~
アサルト・シャドーがミストラルシティに襲撃してから1日。
ウルズを探しに行っていたメンバーも戻ってきた。
そして十也は昨日から入院しており緊急手術を受けている。その付き添いには結利が行っていた
復活した
ライトニングとツバメを加えた彼らは1週間後の戦いに向けて動き出すのであった
~ミストラルシティ治安維持局・会議室~
ライトニング「心配をかけました」
ツバメ「
スライ。あなたもミストラルシティに来ていたのね」
スライ「あぁ。これからは俺もお前たちと一緒に戦わせてもらう」
ナル「すまない凌牙、ディック。俺と
にろくの力じゃ奴らにまったく歯が立たなかった」
凌牙「奴らはそれほどの実力を持っているということか」
ディック「俺たちがいても結果はかわらなかったさ」
にろく「それよりも今はこれからのことを考えなければいけない」
ルナ「そうよね。やつらの指定した期日は1週間。なんで奴らがわざわざ私たちを試すような真似をするのかはわからないけれどこれは私たちにとってもチャンスよ」
カレン「そうだな。この1週間で私たちは奴らを倒すための力をつけなければならない」
ツバメ「たった1週間だけど私たちにできることをやるしかないわね」
スライ「ライトニング、ライトレイ。お前たちは俺と一緒に果倉部道場で修業だ。俺がカモメ先生に伝授された技をお前たちにも使えるようになってもらう」
ライトニング「はい!」
ライトレイ「おう!やってやるぜ」
ツバメ「私も付き合うわ」
スライ「好きにしろ。そういうことだ時間が惜しい。俺たちは今から修行を開始する」
カレン「わかった。凌牙たちはどうするんだ?」
ナル「俺はタウガス共和国に行ってくる。あそこの高霊山には俺の音師としての力を高める修行場がある」
にろく「だったら俺も同行させてくれ」
ディック「凌牙。俺たちはどうする?」
凌牙「久しぶりにあそこにいくか」
ディック「あそこ?」
凌牙「俺たちが昔通っていた地下決闘場だ」
ディック「えぇ!あそこにいくの!」
凌牙「あそこならそこそこ腕のある決闘者がいるだろう。荒療治だが仕方ない」
ディック「今度の相手はそれだけのことをしないと勝てないってことだもんね」
ルナ「それじゃあ私も凌牙たちについていこうかしら。その地下闘技場って言うのも気になるしね」
ナル「カレンさんはどうするの?」
カレン「私はもうすぐミストラルシティにくる奴らを出迎えなければいけないんでな。それが終わり次第私も調整に入る」
ディック「ミストラルシティに来る奴らって?」
カレン「私の昔の同僚だ。それとウルズたちだ」
凌牙「あいつらがみつかったのか!」
カレン「あぁ。私の昔の同僚が見つけてくれた」
にろく「そうだったのか」
カレン「まぁそういうわけだ。期限は6日間!奴らとの決戦に向けて各自健闘を祈る!」
~ミストラルシティ中央病院~
緊急手術を終えた十也は病院のベッドで横になっていた
十也「(ゲイン・ブレイズ…奴の言葉が俺の心から離れない…)」
アサルト・シャドーの隊長ゲインに敗北した十也。
ゲイン「決して失わないように何が何でも自分がやるという抱え込みに過ぎん」
ゲイン「人造人間には理解できまい」
ゲインの言葉が深く胸に突き刺さる
十也「くそっ!俺は…」
結利「十也!」
結利が病室に入ってくる
十也「結利…」
結利「お医者さんから聞いたんだけど十也ってすごいんだね!普通の人なら1ヶ月は動けなくなるような重傷だったのに明日にはもう完治するんだって!さすがだね!」
十也「それは俺が人間じゃないからだ」
結利「えっ?」
十也「俺は所詮造られた人間だ。まがい物の命だ」
結利「そんな…」
十也「だからお前たちとは違うんだ。どんなダメージを負っても俺はよほどのことが無ければ死ぬことは無い。そんなのおかしいだろ?気持ち悪いだろ?」
結利「そんなことない!」
十也「お前に何がわかる!」
結利「っ!」
十也「俺の気持ちがわかるか?戦うために造られ、だれも知らない世界に急に飛ばされた俺の気持ちが!」
結利「……」
十也「グローリーは俺が原因でこの世界が歪んだといっていた。だから俺はこの世界を守ることこそが俺の存在理由だと!でもそうじゃなかったのかもな。俺はこの世界をゆがめただけの望まれない来訪者なのかもしれない…」
結利「十也…」
十也「…すまない結利。熱くなった…」
結利「ううん。私ちょっと外に行ってくるよ!」
部屋を出て行く結利
十也「(俺は最悪だな。結利に当たったりして…格好悪いな、ほんと。でも…俺にはもうどうすることもできないよな。起源のオリジン、ネオ。あいつらの時はなんとかなったがもう限界だな。これ以上俺が戦う必要はない…。あいつらがなんとかしてくれるさ)」
十也は思いにふけながら眠りについた
~ミストラルシティ・中央病院入り口~
結利が病院を飛び出す
???「おや?そんなに急いでどうしたのですか結利?」
結利「っ!」
突然話しかけ驚く結利。結利が声のする方をみるとそこにいたのは
シュウ「たまたまですよ。あなたこそそんなに急いでどうしたんですか?」
結利「シュウには関係ない!」
シュウ「十也のことでしょう?」
結利「!?」
シュウ「図星ですか。彼は昨日の戦いでひどくやられたようですからね」
結利「なんで知ってるの!」
シュウ「いえちょっと小耳に挟んだんですよ」
結利「くっ!あなたのそういう態度。あいかわらずだよね!」
シュウ「それであなたはどうするのです?あなたの役目がつらいというなら私が代わりましょうか?」
結利「あなたにまかせる気はない!私がやるんだ!」
シュウ「そうですか。ですがどうする気です?彼を立ち直らせるための策はあるのですか?」
結利「それは…」
シュウ「ふう。そういうところは相変わらずですね」
結利「だって…」
シュウ「仮にもあなたは選ばれたのだからしっかりしてほしいものですね」
結利「わかってるよ!」
シュウ「ふう。そういえば彼がこの街に来ているそうですよ」
結利「彼?」
結利「ウルズが?見つかったんだ!」
シュウ「彼ならば十也の気持ちもわかるかも知れませんね」
結利「ウルズか…。よし!」
結利が走り出そうとする
シュウ「結利。彼はミストラスシティ治安維持局へ向かってるそうですよ」
結利「わかった!じゃあねシュウ」
結利は治安維持局へ向かって走り出した
シュウ「やれやれ子守りも大変ですね。では私もそろそろいくとしますか」
~ミストラルシティ治安維持局~
ウルズ「やっとついたな」
昴「……」
リヴァーレ「俺はカレン・ネティスのところに報告に行ってくる。お前たちはここで待っていろ」
ウルズ「あぁ。わかった」
リヴァーレは部屋を出て行く。その数秒後部屋の扉が開く
ウルズ「なんだ?ずいぶん早かったな」
結利「ウルズ!」
ウルズ「なんだ?結利じゃあないか!久しぶりだな!」
結利「ちょっと私と一緒に来て!早く!昴!ウルズ借りていくからね」
昴「どうぞ」
ウルズ「な、なんだ!ちょっとまてよ!」
ウルズの腕を引っ張り連れて行く結利。事情を説明し結利はウルズと共にミストラルシティ中央病院へと向かうのであった。
to be contiued
最終更新:2013年02月25日 18:33