「レイティ、おはよー!」
「おはよ~、ねぇ、昨日のニュース見たぁ?」
皆もきっと見たかな?
「う~ん、お母さんがすごく真剣に見てたけど
あたし飽きてすぐ寝ちゃった★」
………。
まぁこんなところだとは思ってたけど……
「あれ、もう9時なのに先生遅いね~」
「何やってるんだ~?」
…確かに遅いなぁ。
昨日のことは学校には関係ないのに…
唐突に、勢いよくドアが開いた。
「皆聞いて!職員室とか、校長室とか見て回ったけど、先生たち、誰もいないよ!」
…え?
「あれ、今日って休みの日とかじゃないよね?」
「そりゃそうだよ!そんなことより、先生を探さなきゃ!」
「他のクラスはどうしてるの?」
廊下に出てみる。
「いたっ」
「あ、ごめんっ!」
…………………うわぁ。
廊下には、誰が誰だかわからない人ごみが。
どこのスーパーのバーゲンセールだろう…
「レイティ、荷物、片付けたら先生探しに行こう!」
「うん、分かっt…………なんだこれ」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「もし、この世界が明日に終わるということがさ。」
「絶対に起こるということを絶対的なある根拠を添えられて理解したら、皆どうする?」
数秒、考え込んだ後、ジェミニが答えた。
「ん~。そういうの考えたことはないな……
例えばバスケの試合であと10秒で20点差、
諦めてはいるけど、最後までやってみて、何か得るものはないか…って感じだからなぁ
何かを手に入れたならラッキー、何も無かったなら後悔するっていうのがオチかな…」
「……でも、この場合、その【オチ】が決まっていて、どう足掻いてもそこへ一直線だね」
「…………………ぁあ、そうだな」
世界の終わり。一言で言うととても信じられる話ではない。
だけど、もしそういうことが本当に起きると確信したら、
俺はどうするんだろう。
「やっぱり…俺も『必死に抵抗する』しか選択肢が見えなくなりそうだ」
「ま、そーだよな。そんな状況でいちいちもう無理だとか考えてられねぇかも」
チャイムが話を切るように鳴る。
それから俺らは、いつもの勉強モードに入る。
「(何だ…この赤い…封筒?『一人で読んでください』……?)」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あ~、終わった終わった。
学校生活っていつまで経っても面倒臭く感じるな~。
「ふわぁ~…おつ~………」
「……お前の挨拶は欠伸をしながらのおつなのか……」
前からプリントが回ってきた。
なんだこれ?『資金不足による募金のお願い?』
資金不足?貧困の人を助けるやつじゃなくて?
~同盟国のユラ国への援助のお願い~
今、ユラは他国との冷戦状態が続いています。
しかし、いつ大きな戦争が勃発するかわかりません。
かつて、ユラは、我が国が食料危機に陥った時、
多くの食料や物資を寄付してくれました。
今度は私たちが恩返しをする番です。
ふ~ん。。。
私には無縁かもしれないけど、
今はこんな平和ボケした国にもそんな時があったんだ。
そう考えると、私がここにいること自体が、なんだかありがたい。
普段はこんなこと考えもしないのにな。
少し募金してみようかな。
ユラについても帰ったら調べてみよう。
「あれ?グロウは?」
「ん?あれ、もう帰ったのかな?」
読んでる内にもう日は沈んでいた。
部活終了時刻から30分は過ぎただろう。
グロウは一人で帰っていったみたいだ。
そういえば、グロウは確か、
ユラの軍人のお偉いさんと何か関係があるんだっけ。
確か、親戚つながりだったっけ?
はっきり思い出せない。
でも、もしかしたら何か関係あるかも。
「何ぼーっとしてんだ?」
「あ、ごめんごめん 早く帰んなきゃね」
さて、帰んなきゃ。
グロウには明日、詳しく聞いてみるかな。
最終更新:2012年04月17日 21:07