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ストレンジドーン

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ストレンジドーン 全13話

●6点
 女子高生二人が30cmぐらいの小人の世界に召喚され、
 魔人として崇められ、争いにまきこまれてゆく。
 異世界での風習や習慣が丁寧に描かれているのは
 評価できるが、肝心の主人公二人の性格があまりにも
 ステレオタイプで薄っぺらく似たような展開になるのはいただけない。
 最初は興味を持って見ていられるが、次第に飽きてくるだろう。
 そして物語のラストはすっきりしない形で幕を閉じる事になる。
 OPは良いが声優が歌うEDははっきりいって下手で聴くに耐えない。

●7点
 異世界ものであるが、その構造は奇妙極まりない。
 主人公は女子高生二人組み、彼女たちが異世界の人間たち(ぬいぐるみのような姿のチビッコ)
 と遭遇し、彼らの戦争に巻き込まれる形で物語が進む。
 なにが奇妙って、主人公たちは自分の役目を決して果たそうとせず、パンツの替えがないことや
 トイレのことや生理のことを悩んだり、互いに喧嘩してるだけだし、かと思えばかわいらしい外見
 のチビッコたちはひたすらに鬱屈していてシリアスでグロテスクな生を営んでいる。
 そういうスタンスでキャラが動くもんだから、まるでいわゆる人間とマスコットキャラの立場が逆
 転したような雰囲気。それもそのはず、物語の側から見ればチビッコたちこそ主人公なのであり、
 女子高生たちはチビッコたちにとっての偶像でしかない。
 なもんだから、当然女子高生たちは何をしなくちゃいけないわけでもないし、チビッコたちは戦争
 に立ち向かわなければならない。(異世界に紛れ込んだ日本人がその世界を救うなんて物語は大嘘だ)
 ここまでで、なら女子高生はなんのためにいるんだよ、という話になるが、それはたぶん浄化槽として。
 戦争に苦しみ、戦争に慣れていくことに悩み、葛藤するチビッコたちに、戦争を知らない二人の女
 子高生が何をできるのかってことでラストに向かう。たしかに奇妙な夜明けだなあ、という感じの
 このラスト、アレ?っと思うほどあっさりしていて物足りなさが残る。
 制作陣のコメントを見れば理屈の上では納得できるのだが、実際生殺しだというのが素直な感想。
 終盤急ぎ足で、それまで築き上げた素材を活かしきれてない感じもするし、あと3、4話くらい付き
 合いたかった。まるで片思いの気分だ。どうでもいいことだが主人公二人、演技があまりうまくな
 いのでその点注意。

●7点
 異世界(小人の世界)に召還されたふたりの女子高生が、「魔人様」と祭り上げられ、小人の世界の
 愛憎劇や政略劇にまきこまれるという異色作。ファンタジー仕立てで小人のデザインもファンシーですが、
 内容は小人や魔人をのぞけば中世ヨーロッパ国境ぎわのドラマをみているようで、戦乱のなかで人死にも
 裏切りもロマンスもありますよという感じ。 (状況はちょっとナウシカっぽい?)
 ふたりの女子高生(エリ&ユコ)は、とまどい、恐れられながら、なんとか身の安全を保っている状態に
 あります。見た目に反して鬱なドラマが多いので、能天気なファンタジーは期待できません。
 女子高生ふたりにしろ、小人たちにしろ、単純にわりきれない複雑な感情がうずまいていて、おたがいを信
 じきる友情愛情はまずないです。ただ、ドラマとしてはしっかり作られていて、見た目をわすれてドラマに
 熱中することもあったのでつまらなくはないと思います。異世界ものらしく、作中に生理が近くなってどう
 したとか、小人たちの独特な感覚とか、パニクってやぶれかぶれになった女子高生ふたりの反応とか、
 ミョーに凝ったつくりこみがあって楽しいです。個人的にはラストの展開に不満あり。
 ファンタジーらしいといえばそうなのかな。宮部みゆきファンにむいてるかも?
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