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「…………!?」

周囲の激戦の最中、浦島太郎は目を覚ました。
浦島太郎はいきなりオプーナの襲撃により気絶したので現在の状況を何としても把握しようとぼやけている頭で必死に考える。
その時、声が聞こえた。

「フフフ、目覚めましたか」

声がした。
同時に20代ほどの男性が自分を見下ろしているのが見えた。
浦島は男の姿を見て顔を蒼白に染める。
何故なら目の前の男はえーりんが取っていた新聞により最近顔を知られていたアサシンのマスター、空気王だったからだ。

「―――ッ!―――ッ!」
(……声が出ぬ?)
「無駄ですよ。今貴方の自由は封じてありますから」

浦島は何か叫ぼうとするが、全く声が出ない。
空気王の発言で自分の口と両手足が縛られていることを浦島は知った。
空気王はニタァと笑みを浮かべる。
見るだけで嫌になりそうな笑みだ。

「そういえば、貴方はずっと気絶していたんですよね?
 クフフフ……教えてあげましょう。貴方が気絶してからの出来事をね」

空気王は今までの出来事を話した。
オプーナらアヴェンジャー組来襲、6/のレプリカ襲撃、セイバーvsバーサーカーの戦いを。
そしてアーチャー組はイーター組とどこかへ行ったという。

(バーサーカー…勝手なことを…!)
「おやおや、いくらか動揺なさっているようですね。仕方ありませんか。
 それと私が何をするおつもりか気になるようですね」

まるで浦島の心を読むかのように空気王は話を続ける。

「何、簡単なことです。
 渡して欲しいんですよ。貴方のサーヴァント……バーサーカーをね」
「―――ッ!!!!!」
(冗談ではない!誰が某のサーヴァントを貴様にやるかっ!)

浦島は顔を真っ赤にして拘束されている手足をジタバタさせて意思表示する。

「フフフやっぱりダメですか。
 でもね、貴方の意思なんてこちらにとっては全く関係ないんですよ」

空気王は令呪が刻まれている手の甲に手を伸ばす。
そして浦島の令呪を剥がしたのだ。
それは全く持って比喩ではなく、まるで子供が張られてあるシールをはがすのと同様にそれを実行したのだ。
その後、空気王は浦島から剥がした令呪を自分の体にはっつける。
浦島は驚きの色を隠せなかった。
当然だ、令呪ってこんな簡単に剥がせるものなのか?シールじゃあるまいし。
空気王はまた浦島の心を読むかのように、


「何、きにすることはない」

と言った。

そして、

「可哀想に……貴方はここで死ぬのですよ!もう用済みですから。
 本当は貴方が足掻いていくのをじっくりと可愛がってから殺そうと思ったのですが状況が状況です。
 魂の渇きを気にしている暇はありません。
 というわけで死んでください」


パァンという乾いた音と共に、浦島太郎の意識は永遠に闇の中へ消えていった………。






「ただいま戻りました、マスター」
「…意外と遅かったですね」
「申し訳ありません。宇宙空間でイナバ物置から抜け出すのに一苦労しまして」

空気王の背後から桃色の和服を着ている以外はどことなく存在感がない男が現れた。
彼は空気王のサーヴァント、アサシンの笑天のピンクである。
ピンクは令呪で呼ばれたことにより何とかマスターの元へ舞い戻ることが出来たのだ。

「おや、そこに倒れている男は?」
「ああこれこれ、これのことですか?彼はバーサーカーのマスターですよ」
「ほう…バーサーカーのマスター?」
「ええ、尤も……私が殺しましたけどね。
 ついでに令呪も頂きました」

笑みを浮かべる空気王。
そしてすぐにピンクの後に立つ男の存在に気付いた。
見た目からして空気王より若干若そうな男のようだが……
そして何故全身に白い液体がついており、異臭を放っている上に尻丸出しなのか気になったが空気王は何、気にすることはない。とすることにした。

「その男は…アヴェンジャーのサーヴァントではありませんか。
 一体どこで?」
「はぁ、ここに来る途中で倒れているのを見つけましてね。私の『駒』にしようと考えたわけです」

よく見るとアヴェンジャーのサーヴァント、相羽シンヤの体に光った玉が一つくっついている。
ピンクの宝具『言霊』の光玉がシンヤを操っているのだ。
この光玉は攻撃に使ったり防御に使ったりその他諸々と利用できる。
要するにアルター能力で言う『エタニティ・エイト』みたいなものですよ。
詳しくはスクライドを見てネ♪

「これで我々はバーサーカと、擬似的とはいえアヴェンジャーを手に入れたわけですな。
 これからどうしましょう?」
「クフフフ……まずはバーサーカーに挨拶しなくてはいけません。
 バーサーカーの新たな主であるこの私がね」

こうして歩き出すアサシン組+α。
空気王の傍らで笑天のピンクは一つの疑問を浮かべていた。
それは空気王の変化である。
賢明なる読者の諸君もお気づきだろうが、空気王のキャラが何だか変わっているのだ。
まぁぶっちゃけカオスロワではよくある『闇化』である。
空気王は空気化から逃れるために凄みで闇化したのだ。
それにより空気王は中の人つながりで殺人快楽者となった。
詳しくはBASARAを参考に。





ミクは赤鬼と交戦していた。
赤鬼の一撃必殺の攻撃を何とかかわしつつ切り抜ける手段を探していたのだが、途中で赤鬼の様子が変貌した。

「あ…ぁあ………あ………」
「?」

突如その場に停止して震えだす赤鬼。
ミクは赤鬼の変化に戸惑う。
すると、赤鬼は涙を流しながら言った。

「マスターが……浦島どんが死んじまっただ………」
「え……浦島さんが!?」

どうやらマスターとサーヴァントは何かと繋がっているらしい。
赤鬼は頭を抱えだす。

「お……おらどうしたらいいだ……マスターが死んじまったらおらどうしたらいいだ?
 マスター死んだらどうなるがか?
 消えちまうのか?おら消えちまうのか?」
「お…赤鬼さん、落ち着いてください!!」
「そんなの嫌だ……おらはただ静かに暮らしたかっただけなのに………」

「安心してください。貴方が消えることはありません」

赤鬼の背後から空気王が現れた。

「これからは私が貴方の新しいマスターです。以後お見知りおきを」
「新しいマスター……?そんなの聞いてねぇど。
 そいよりおらのマスター……浦島どんはどうしただ?」
「あぁ浦島さんですか。殺しましたよ、この私がね」

その瞬間赤鬼の拳が空気王に向かって振り下ろされる。
空気王は後に飛び退いて回避する。

「よくもおらのマスターを……許さないだ…お前だけは絶対に……!」

再び空気王に飛びかかろうとする赤鬼。
だが、直前で空気王は令呪を発動して赤鬼を抑えた。

「ぐっ……」
「いけませんねぇ。マスターにはちゃんと従わないと」
「うぅ……ぢくじょう…ぢぐ……じょ…う……」

空気王の言葉に赤鬼は渋々と従う。
反抗しようにも、令呪を使われたらどうにもできない。

「それでは、セイバーの相手は別のものに任せるとしましょう」

空気王は指をパチンと鳴らす。
すると影からピンクに操られている相羽シンヤが姿を現した。
ピンクはシンヤにミクを倒すように指令を送る。
それを受け取ったシンヤは、テックセットしテッカマンエビルへと変貌。
すぐさまテックランサーを構え初音ミクに襲い掛かる。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「何ですか、次々から次へと…もう!」

愚痴をこぼしながらもミクはネギでテックランサーを受け止める。
さっきの赤鬼とは違い、隙も無く素早い攻撃。
ミクもネギでエビルの攻撃を捌くのがやっとだ。
初音ミクの受難はまだまだ終わらないらしい。


【一日目・23時50分/金星・蒲田】

【初音ミク@ボーカロイド】(マスター、クラス・セイバー)
【状態】お尻が大惨事(治療済) SOS団臨時団員 称号『人間失格』
【装備】伝説の首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ
【道具】支給品一式
【宝具】電子の歌声
【思考】
1:相羽シンヤへ対処。
2:マスターに従う
3:魔力を回復する。
4;赤鬼のことは……
※6/のマスターであり、同時に6/のサーヴァントです
※人間失格です。もうほとんどボカロとしても失格です


【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】 (クラス・アヴェンジャー)
【状態】ピンクによる操られ状態、尻丸出し、白濁液まみれ、エビル状態
【装備】不明
【道具】支給品一式、テッククリスタル
【宝具】不明
【思考】 基本:聖杯戦争の優勝?マスターに服従?
0:笑天のピンクに従い、セイバーを殺す
1:兄への復讐
2:アサシン組には手を出さない

初音ミクの相手をシンヤに任せた後、空気王たちは今後の作戦を練っていた。

「これからどうしますか?空気王さん」
「アヴェンジャーは好き勝手に暴れてもらうとして、まずはアーチャー達を追って脱落させましょう」
「アーチャーですか………果たして私が敵うかどうか」
「クフフフフ…貴方がやる必要はありません。
 我々はアサシンですからね。序盤から中盤までは裏方に徹するのが定石ですよ」
「ほう、つまりアーチャーの相手は……」


「ええ、バーサーカーの赤鬼さんにやってもらうことになります」
「そんな……アーチャーとはさっきまで仲間だっただ!」
「だからこそなのですよ。貴方が仲間をふりをすればアーチャーを殺すことなどたやすいでしょう?」
「そんなことでき………」
「まさか出来ないとは言いませんよね?」

空気王は赤鬼に令呪を見せる。

「貴方が命令を聞かないと言うのなら、自殺してもらうしかありませんが?」
「………う……」

赤鬼は空気王に逆らうことなど出来なかった。
一時的休戦とはいえ仲間だった人を殺すことはできないが、だからといって死を選ぶこともできなかったのだ。

「それでは二手に分かれましょう。
 私とバーサーカーはアーチャーを倒しに行きます。
 アサシンはランサーとブッチギルンジャーと接触してうまく扇動してください。
 極力戦闘はアヴェンジャーに任せるように」

空気王一行はバーサーカーで暴れつつ、アサシンが暗躍するという作戦に出た。
逆らえない赤鬼や操られているシンヤはともかく、ピンクは特に反対することはなかった。

「マスター、頼みがあるのですが………」
「何ですか、アサシン?」
「実は私……魔力が枯れかけてまして、このままでは非常にまずいのです。
 ですから……」

ピンクは一旦言葉を気って顔を赤らめる。
そして一呼吸置いて

ヤりませんか?
「はい、それ無理です」

ピンクの提案はすぐに拒否された。

「でもそれでは私の魔力が…」
「何、気にすることはない」

抗議するピンクに対し、空気王は一つの言葉を放つ。
その瞬間、ピンクは消耗していた魔力が全快していくのを感じた。
空気王の特殊能力、『何、気にすることはない』。
これを使うことにより、大抵のことは何とかなるのだ!
ついでに令呪を剥がしたりできたのはこの能力のお陰だ。
皆は真似しないように。

バーサーカーが手中に入り、アサシンの魔力も回復した。
準備が完了した空気王一行は行動を開始した。
全ては聖杯戦争で目立つために、優勝するために。
空気王という汚名を返上するために。
そして………

(信長公。貴方は絶対に私がじっくりと殺してあげますからね……
 ククッ…クフフフフッ……クハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ―――――)


【一日目・23時50分/金星・蒲田】


【空気王@テイルズオブデスティニー】(マスター)
【状態】健康、空気化、闇化
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:笑点のピンクを従え活躍し、空気脱却
1:殺し合いを楽しむ。最終的に織田信長との殺し合いを楽しむ
2:バーサーカーと行動し、アーチャーを殺す
3:笑天のピンクとはしばらく別行動
4:サーヴァントの数が減るまでは裏方に徹する
5:何、気にすることはない
※アサシンとバーサーカーのマスターです

【赤鬼@泣いた赤鬼】 (クラス・バーサーカー)
【状態】健康
【装備】なし
【道具】きびだんご(桃太郎から奪った)
【宝具】不明
【思考】基本:マスターである空気王に従わざるをえない
1:アーチャーを殺す


【笑点のピンク@現実】 (クラス・アサシン)
【状態】健康、空気化
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】落語家の言霊
【思考】
基本:活躍し空気脱却
 1:サーヴァントの数が減るまでは裏方に徹する
 2:戦闘はなるべくシンヤに任せる
 3:マスターとはしばらく別行動する



【浦島太郎@童話 死亡確認】
最終更新:2009年08月12日 12:58