【0 開幕 ―社長は焦らないー】
「何が聞きたいのかな」
目の前に現れたのは一人の男。その男と青年は少し前に因縁があった。
「……あっ、そういえば、アンタは確かさっき俺を助けた自称“ただの人間”」
「02、知り合いなのか?」
橙の人形師―――蒼崎橙子が魔眼を得た書き手―――◆02GOODMe2.(以下02)に問いかけた。
「自称ではなく、本当に人間なんだが……まあいい」
目の前の自称“ただの人間”もとい、今回の聖杯戦争の監督役―――
イナバ製作所社長(以下社長)がいつものように答えたが…
「何を言っているんだ、お前の正体はばれてるんだよ、“最高位の投影使い”イナバ製作所社長」
「おや、ばれていたのか……まあいい。なら仕方ないな。その通りだよ、キャスターのマスター…
いや、“最高位の人形師”蒼崎橙子さん……それとイーターのマスター、君はしぶといね。
頭部を潰しても生きているとはね。吸血鬼かなにかなのか……まあいい」
「そんなことを知っているってことは俺の頭を潰したのはアンタかよ!」
「そうだよ、全く君のほうが人間かと疑いたくなるよ」
「貴方が02を殺したの?」
月の頭脳―――八意永琳が社長に問いかけた。
「いや、私が次に彼を見つけたときは彼は死んでいたよ。それに私は彼の中にあったイーターの魂を聖杯に送っただけだ。
何、ただそれだけだ…それとイーターのマスターを殺した者達は死んだよ」
「それは本当?」
「ああ、本当だ」
それを聞いた永琳は複雑そうな表情をした。相当自分でそいつらを殺したかったのだろうか?
「さて、立ち話もなんだ。お茶ぐらいは用意しよう、中に入りな」
そして、社長は製作所の扉を開けた。
カランコロンカラ―ン♪
(ここは喫茶店かよ!)
何人かはその事に突っ込もうとしたが誰も突っ込まなかった。
【1 語り部は不安をよそにお茶を汲む ―語り部の拘り―】
どうもイナバ君(仮)の語り部です…おっと、逆でした。語り部のイナバ君(仮)です。
いやぁ、人が多いと緊張しますね。しかも、聖杯戦争の参加者ですよ。
いきなり、ここに乗り込んでくるとは…本当に社長の言った通りになりましたよ。
よし、これで仕事がサボれ……殺気を感じる。早いとこお茶を用意するか。
いや待てよ。ちゃんと注文を聞いておいたほうがいいのかも知れませんね。皆さんに聞きに行こう。
「すいません、皆さんお茶が良いですか。それとも紅茶が良いですか、それともコーヒーにしますか」
「コーヒーを頼む」←橙子「私もコーヒー」←青子「じゃあ、オラはお茶を」←悟空
「お茶をくれる」←永琳「私も永琳と同じものを」←輝夜「僕は紅茶をもらえますか」←幹也
「オレも紅茶」←式「私も紅茶をください」←文「コーヒーって……アンタ分かってやってるだろ!でもコーヒーをください」←02
「?」←02とイナバ君(仮)以外
おっ、彼はよくわかっているな。彼とは趣味が合いそうだ。丁度、三杯ずつか。
コーヒーはブルーマウンテンで、紅茶はダージリン、お茶は静岡茶にするか。
さて、お茶の準備をしに食堂にいくか。
【2 社員はパーティーの準備で忙しい? ―凱旋する悪魔―】
「社長、イナバ君(仮)、いないの?」
製作所にやってきたのは紅いイナバの社員―――レミリア・スカーレットと蓬莱の人の形―――藤原妹紅。
そしてレミリアが連れてきた新たなる社員(?)―――十六夜咲夜と6/戦争の管理者―――
マーラ様の人である。
「お嬢様、イナバ君(仮)って誰ですか?」
「ここの社員で私の上司よ、きっと咲夜よりも紅茶を淹れるのがうまいわ」
その言葉を聞いた咲夜さんは…燃えた。
「おもしろい、紅魔館のメイド長の実力を見せてあげるわ、そんな男にお茶淹れで負けるわけにいかない」
『咲夜さん、イナバ君(仮)さんは女性ですよ』
「えっ?それは本当?全く紛らわしい名前だわ」
黒い万年筆―――10/は間違いを素早く訂正する。
「歓迎会といえば大勢でやるわよね?恐らくみんな食堂に集まってるはずよ、行きましょう」
レミリアは皆に指示をするが、勘違いをしている。
社長たちがいるのは食堂ではなく、会議室であること。
そして、現在、パーティーなど行われていないということである。
彼女はいつ、このことに気付くのであろう?
【3 回答 ―魔術師達の驚愕―】
「さて、この聖杯戦争にはおかしい所がたくさんある。それに答えてもらおうか」
「ああ、いいですよ。そうだな……まず、何から聞きたい?」
「冬木市以外の場所での召喚。これに答えてもらおうか?」
橙子の問いに社長が答える。
「それについてはこちらの映像を見てもらおうか」
すると、社長は部屋のスクリーンを下ろし、どこからともなく現れたプロジェクターから映像が流れる。
映し出されたのはとある一室で青年がパソコンをしている。
「これは何だ?」
「とある聖杯戦争参加者の召還シーンなのだが……まあいい」
「どうやって撮ったんですか?というか、これって盗撮じゃないんですか?」
烏天狗の少女―――射命丸文が社長に質問する。それに対し社長は当然のようにこう答えた。
「ここはバトルロワイヤルだ。そんな細かいことは今は気にするな」
「はぁ」
「そして、ここだ」
映し出されたのはセイバー―――
初音ミクの召還される映像。(1672話『1672』)
「ドアを開けただけ・・・だと・・・?」
「そうだ、別に魔方陣など書かなくても、召還できる」
「ああ、確かにそういうこともありましたね」
「02、知っていたの?」
「ええ」
橙子たちが驚愕する中、そんなこともあったなと思い出す02。(02はそのSSを読んでいたので知っていた)
【4 確かに良いお茶の淹れ方だ、だが製作所では二番目以下だ ―対決するメイド―】
「イナバ君(仮)ここにいたのね」
「あっ、レミリアちゃん、お帰り」
「新入社員を連れてきたわ」
(……レミリアお嬢様をちゃん付けだと……この恥知らずが!!)
食堂で俺がコーヒー豆を焙煎しているとレミリアちゃんと妹紅がやってきた。
近くには血まみれのメイド服を着た少女とメイド服を着た男がいる。
メイドガイなのか?いや、仮面つけて無いから違う。
「勝負よ、イナバ君(仮)!」
「いや、勝負とかいきなり言われても…というかアンタ誰?」
血まみれのメイド服を着た少女がいきなり俺に勝負を仕掛けてきた、絶対にこの人、2,3人は人殺してるよ。
「私は十六夜咲夜、レミリアお嬢様の従者よ!」
「俺はイナバ君(仮)、レミリアちゃんの上司だ!」
とりあえず、名乗り返してみた。……なんかやたらと殺気を感じるのは俺だけか?
何か俺、言っちゃいけないこといったか?
「……さっきから……」
「んっ!?」
「さっきから、レミリアお嬢様のことをちゃん付けで呼ぶな!」
「咲夜!?」
咲夜と名乗った少女がナイフを持って突っ込んできたよ、どうする、俺?
ナイフが俺の体に当たるまで、5、4、3…
ぐにゃ!
カウントダウンが終わる前にナイフを突きつけたよ、この人。
そして俺を刺そうとしたナイフが曲がった。何、俺は元は『
イナバ物置』だからね。
体の硬さには少しだけ自信があるんですよ。
「ええぇー!?」
「イナバ君(仮)まさか、あなたは体が異常に硬いのね」
(んな、わけねぇだろ、普通ナイフは曲がるじゃなくて折れるものだろうが!)
皆が驚いている。まあ、普通はそうなるよな。やっぱりイナバ君(仮)、ナイフが当たっても大・丈・夫!
【5 監督役は笑う ―魔眼の書き手の決死行―】
「…では、次にサーヴァントとの唐突な契約なんだが」
「こちらの映像だ」
次に映し出されたのはアヴェンジャー―――相羽シンヤと元マスター・ルイージの契約のシーン(1800話『カオスロワだし。難しい事情とかはカットで』)
「なんですか、これ、ただの脅しじゃないですか」
「そう、実は別に紙が振ってこない参加者も聖杯戦争に参加できるのだよ」
ここで行われた契約はシンヤがルイージを脅して、ルイージはそれに同意して契約している。紙など振ってこない。
「こんな適当な方法で契約出来るんですか?」
「ああ。もっと分かりやすいのはイーターとそこのイーターのマスターの契約するところなんだが…」
その時、02に電流走るッ……!
「02、どうしたの、顔色が悪いけど?」
永琳が心配そうに02に問いかけた。02が焦った理由、それは…
(俺、あの時、服を着て無いんだよ、これは公開処刑か!?)
社長はリモコンを持ち、再生ボタンを押そうとする。
「それでは、こちらがその時の「……させるか!」
「02!?」
次の瞬間、02はスクリーンの死の線を視た。
そして、目の前にあるテーブルを踏み台にして跳躍。
左手に持ったナイフでスクリーンの死の線を切った。十七分割されるスクリーン。
「ま、間に合った…」
「02、お前は何をしている」
「橙子さん、いや、あの……そのこれは……」
橙子が02を叱る。それはそうだ、いきなりこんな行動をしたら誰だって怒る。
「まあいい、壊れたものは直せばいい」
社長は02が切ったスクリーンを直そうとするが、スクリーンは直らない。
「(完全に死んでいる……だと……)『直死の魔眼』か、まさか本当に実在するとはな」
社長は起きた出来事を瞬時に理解した。すると、
「貴方ほどの魔術師でも『直死の魔眼』の存在を信じていなかったの?」
青の魔法使い―――蒼崎青子が社長に問いかけた。
「いや、言い伝えで聞いたことはあるんだがね。実際に見るのは初めてだから少し驚いただけだ」
「実は私はその魔眼の持ち主を三人知っているんだけど、しかも、その内の二人が今、この場にいるのよね」
青子は和服の少女―――両儀式を指した。
「そうか……まあいい」
そう社長呟くと、ちらりと式のほうを見る。その視線に気付き、式も社長のほうを見る。
しかし、すぐに式は視線を逸らし、うつむく。何故ならば…
「どうしたの、式?」
心配そうに黒服の男―――黒桐幹也が式に話しかける
「いや、何でもない(あの男、黒い線が……視えない?)」
【6 手続きしましょう ーもう一人の監督役の憂鬱―】
「ちょっと、咲夜ちゃん。これ年齢詐称だろ。17歳って無理あるだろ」
「うっ!」
「ちょっと、マーラ様の人ってこれ本名か?」
「あだ名的なものだ(なんで、俺まで働かなきゃならねぇんだよ!というかお前のほうが本名かよ!)」
俺はどう考えても17歳に見えない咲夜ちゃんとどう考えても本名に聞こえないマーラ様の人に突っ込んだ。
今、俺は咲夜ちゃんとマーラ様の人さんの入社の手続きをしている。おっと
「さて、俺は社長のとこに行くけど、付いて来るかい?」
コーヒーと紅茶とお茶を淹れた俺は社長たちが待つ会議室に行くことにした。
「待って、私たちも行くわ」
「オーケー、じゃあ行こうか」
「そうね。人数は多い方がいいものね(パーティー的な意味で)」
こうして俺たち5人は社長たちのいる会議室に向かった。
(い、行きたくねぇ~~)
そして、マーラ様の人は何故か溜息をついていた。
【7 閑話休題 ―密集地帯に広範囲MAP兵器をぶち込むのは……―】
総勢15人もの大所帯が集まったイナバ製作所。
その内、聖杯戦争関係者は10人。サーヴァントは4体。
そして、彼の傍らには五つの魂を吸収した聖杯。
彼の名は
バッターのサーヴァント―――
イチローである。
「さて、やるか」
イチローはボールを取り出し、そして…
「イチローのレーザービームでイナバ製作所滅亡!!」
自分の宝具の名前を叫び、レーザービームを放つ。
先ほど、ブッチルンジャー達を一時的だが、消滅させたボールがイナバ製作所に迫る。
しかし……
グワァラゴワガキーン!!
「なっ!?」
「‥‥‥‥‥‥」
偶々、製作所の前で素振りをしていた前田君のお母さんが振っていたバットに偶々当たった。
完璧に打ち返されたボールはきれいな放物線を描き、どこまで飛んでいきましたとさ。
断じて、守備妨害ではない。なぜなら、これは野球の試合ではないからである。
「そう、簡単にはいかないという事か」
「‥‥‥‥‥‥」
「また、いつか来る。そう監督役の人に伝えといてくれ」
「‥‥‥‥‥‥」
こうして、人知れずイナバ製作所滅亡の危機は去った。
【イチロー@現実?】(クラス・バッター)
【状態】かなりの消耗
【装備】
【道具】
【宝具】バット、グローブ、ボール
【思考】1:マスターに従い、サーヴァントとマスターを殺害する(直接手を下すのは躊躇)
2:
織田信長に対して、いくらかの疑念
3:聖杯を安全なところへ移動させておく
※規格外ゆえにサーチャーの調査関連のスキルを無効化しています。
※宝具の真名は後の書き手さんにお任せします。ていうかいい感じに厨二にならなかった。
【彼女@カオスロワ】(聖杯・二杯目)
【状態】気絶 頭部に大ダメージ サーヴァントの魂五つ吸収
【装備】イナバ製作所製の鎌
【道具】不明
【思考】 基本:本物の聖杯になる
1:気絶中
2:サーヴァントを殺す
3:「偽者」も見つけ次第殺す
4:何あのチート……
※イーター、アヴェンジャー、ライダーの魂を吸収しました。
※サーヴァントの魂を吸収するたびに能力を得ていくようです
【前田母@魁!!クロマティ高校】
【状態】健康 手に若干の痺れ
【装備】いつものエプロン 野球のバット
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:甲子園に行きたい
2:野球がしたい
※原作3巻、林田に野球部に誘われたところからの参戦
―――さあ、宴を始めようか。
「今回の聖杯戦争だが、おかしな点が多すぎることはわかっているな」
02が殺したスクリーンを撤去しつつ、社長は淡々と語る。
「私も一応、魔術師の端くれなんでね。この聖杯戦争を聖杯戦争と呼ぶにはあまりにも語弊があると思っている。
今回の聖杯戦争ではサーヴァントの召還に聖杯は使わなくてもできたり。英霊と呼ぶにはあまりにもかけ離れたものが英霊になったり。
聖杯戦争の目的としての『根源にいたること』よりも『聖杯の万能の願望器』としての面の方が大きく影響していたり。
他にも数多くの矛盾があるんだが、矛盾なんて何一つ無いんだよ」
「矛盾だらけなのに矛盾が無いだと?」
意味深な言葉を放つ社長。
「………テラカオスバトルロワイアルか………」
「そうだ、その通りだよ、イーターのマスター」
そして、それを唯一理解した02。
「02、どういうことなんだ?」
「つまり、橙子さん、何でもあり、ルールなんて最初からなかったんです」
「?」
「まあ、一番おかしいことと言えばこれだ」
そういうと社長はポケットからある紙を取り出した。その紙に書かれていることとは……
『監督役』
一同、驚愕。
「まさか……お前も……」
橙子の吸っていた煙草が床に落ちた。
「そうだ、お察しの通りだ。さて、どこから話すべきか……」
そう、社長が言いかけようとしたときである。
「サプライズ・パーティーよ!!」
「はい、お嬢様!」
扉が開き現れたのはきぐるみを着た幼女と血まみれのメイド服を着た少女。
(お前らの方がサプライズだろうが!)
何人かそういう事を思っている中、ただ一人この男だけは、
(プータンのきぐるみを着たレミリア・スカーレットだと……許せる!)
02だけは違うことを考えていた。
「……アレ、パーティーは?」
「レミリアちゃん、空気読んで」
やっとこさ、パーティーなど行われていないことに……
「そうか、まだパーティーの準備中だったのね、早く着すぎたわ」
駄目だ、気付いていない。そして、
「輝夜ぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
一羽の不死鳥が飛翔した。
「げげぇ、妹紅!?何でここに?」
その素っ頓狂な声を上げたのはジャージの少女―――蓬莱山輝夜。
遂に出会ってしまった宿命の二人。そこからはトムとジェリー状態である。
【9 The Lunatic Party ―Level Chaos―】
「なんで、妹紅がここにいるのよ!」
「それはこっちの台詞よ!」
それはいつもの光景であった。
「輝夜!今日こそ決着をつけてやるわよ!」
「いいわ妹紅!返り討ちにしてあげるわ!」
いきなり、戦闘態勢に入る二人。既に二人には周りの者たちが見えなくなっていた。
「「喰らいなさい!」」
二人同時に叫んだ、そして両雄激突。
「新難題「金閣寺の一枚天井」!」
「蓬莱「瑞江浦嶋子と五色の瑞亀」!」
二人の因縁の対決が始まった。
二人同時にスペルカードを発動。しかも、輝夜のスペルカードはアレである。
「あやややや、輝夜さんのあのスペルカードは!?」
「知っているのですか、文さん?」
「黒桐さん『男は黙って金閣寺』です」
「?」
まあ、知っている人は知っているである。(一応、言っておくと、とにかくヤバイとスペカと言わざるをえない)
とりあえず、文は文花帖での経験を生かし避ける。今回は写真を撮らなくて済む分、若干楽ではあるが。
「黒桐さん、式さん、こちらです」
指示を出しながら避けるのは大変である。
「さて、話を続けさせてもらうよ」
「いやいや、弾が、飛んで、きて、話が、聞きづ、らいん、ですけど!」
左右から飛んでくるから飛んでくる弾幕をジェネラルっぽい動きで避ける社長。
それに対して、02は飛んでくる弾を気合避けで避けつつ社長に質問する。
「まあいい」
「ったく、いきなり何なんだ、あいつらは!」
「
ごめんなさい、あの二人が会うといつもこうなるのよ」
「お前は随分と冷静だな」
「いつものことですから、姫様と妹紅…あの白髪の娘は殺し合いする仲なのよ」
「会うたびに殺し合いをしているか…どこかで聞いたような話だな」
「前に殺し合いしたのは一ヶ月前ぐらいだったかしら?」
「………」
そして、永琳はいつものように安全地帯を探しつつ避ける。
「うわ、オラ、こんな風に気を使う奴は初めて見るぞ!」
オレンジの胴着を着た格闘家―――孫悟空はそんなことも言いつつも、いつもの修行をするように避ける。
その顔はどことなくだが楽しそうである。
「せやっ!ていっ!そりゃぁぁぁ!!」
一方、その悟空のマスターの青子は高速詠唱でビームやエネルギー弾のような攻撃魔術をバカスカ撃ち、
弾幕を相殺していく。一見、無茶苦茶であるが、それでも理に適っている‥‥すごい魔法使いだ。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「う~☆」
(お嬢様、可愛いぃぃぃいいい!!)
レミリアはガードを固める。カリスマ溢れる萃夢想のガードである。
でも、別にガード固めたところで別にこれ格ゲーじゃないので。
ピチューン!!
「お嬢様ぁぁぁぁぁぁああああああ!!」
こうなるのは分かっていたはずである。
「おいおい、どうするんだよ。これ」
「俺のせいですかね。でも、これでアンタの願った通りになったじゃないですか」
「何だと!?」
イナバ君(仮)とマーラ様の人の会話である。
二人は会議室の外で中の様子を伺っている。
「アンタの基本行動指針は確か『カオスロワを存続させるために殺し合いを終わらせない 』だったな。
現に今、あの二人は殺し合いをしている、しかも、周りの人たちはその流れ弾に当たりそうになってる。
まあ、レミリアちゃんには当たったけどな、ウチの製作所で作ったきぐるみ着てるから大丈夫だと思うけどな」
「ちょっと待て、何でそんなことを知っている?」
「俺は語り部だ。相手の思考を読むくらいは出来るんだよ」
衝撃の事実を語るイナバ君(仮)。
「尤も脳みそが無かったり、何にも考えていないような奴、相手には使えないんだけどな」
「お前、まさか‥‥」
「何、俺は語り部。物語を語るだけだ、さて、ここは空気に徹するのがいいと思うぜ」
そういうと、イナバ君(仮)はマーラ様の人にコーヒーを渡した。
【10 再会 ―Wheel of Fortune―】
「まあいい、とりあえず、あの二人を止めればいいのか?」
「出来れば、そうして、くれると、ありがたい」
さっきよりも飛んでくる弾の数が明らかに増えている。
「そうか、だったら、自分で止めろ」
社長は一振りの日本刀を詠唱なしで投影した。
「アンタ、物置、以外も、投影、できるの、かよ!」
02は未だに気合で弾を避けつつ、社長に質問する。
「強度は物置に比べると、若干落ちるんだが戦闘には何の支障も無い」
そういうと、社長は近くに合ったテーブルを弾幕を避けつつ、叩き斬った。
テーブルは綺麗に真っ二つになった‥‥どころではない。テーブルの下の床まで綺麗に切れている。
「切れ味はまあまあだが……まあいい、ほら」
「うわっ!」
そして、その日本刀を02に投げ渡した。うまく、それをキャッチする02。
「あぶ、ねぇ、じゃ、ねぇか、俺に、どう、しろ、って、言う、んだ、よ!」
「分からないのか……まあいい。
何、簡単なことだ。弾を斬ればいいだよ」
「弾を、斬れ、って………ハッ、そういうことか」
02は左手に日本刀を持ち、そして、その名の通り、弾を斬りまくった。
斬った弾はどんどん消滅していった。
(視える、弾の黒い線がはっきりと。それにこの日本刀、まるで振るっている感覚が無い)
気合で弾を避け、危なくなったら日本刀を振るい、弾を消して進んでいく。
「あの動き、まるでどこぞの庭師ね」
気絶したレミリアを運びつつ、咲夜さんはそう呟いた。
そう、02は思いっきりどこぞの庭師の技をラーニングしていたのである。
そして、戦っている二人の丁度中間に立ち、二人に向かってこう叫んだ。
「戦いは、やめろ!」
「02、邪魔しないで!」
輝夜はそれに構わず、弾幕を放つが、全て02が斬り捨てる。
「02……だって?」
後方から妹紅の間の抜けた声がした。そして妹紅から放たれる弾幕は止まっていた。
『……………02さん………?』
さらに妹紅の胸元に胸元に引っかかっている黒い万年筆からも声がした。
「姫様、ここは俺に免じて穏便に!」
「駄目よ、02。ソイツは‥‥‥」
「分かっています。けど、今は戦っている場合じゃないです」
02は日本刀を構え、鋭い眼光で輝夜を睨む。
「でも、02‥‥‥」
「姫様、もう一度言います。戦いはやめてください。でなければ‥‥‥斬る」
「‥‥‥わかったわ」
そういうと、輝夜の弾幕も止まった。
【11 俺の名は… ―Border of Life―】
「‥‥‥本当に02なのか?」
「妹紅、久しぶりだね、どうしたまるで死人を見ているみたいだけど?」
予想外の人物の登場に驚く妹紅。そりゃそうだよな。
いきなり死んだと思った奴が目の前に現れたら、こういうリアクションするだろう。
「この莫迦野郎、心配したんだぞ!」
妹紅、久しぶり会って莫迦野郎はないだろうよ。
『本当に02さん、何ですか……?』
妹紅の胸元の黒い万年筆からも声がした
俺、疲れてるのかな、どことなくだが10/の声に似ている気がする。
まあいいか。一応、答えておくか、
「そうだ、俺の名は◆02GOODMe2.、略称は02だ!」
『02さん……02さぁぁぁぁぁぁぁぁん!』
「10/……お前、10/なんだな!?」
俺はやっと気付いた。あの万年筆は10/だ。
俺は妹紅の方に駆け出そうしたが、アレ、頭が痛い。
それに何だか体が思ったように動かない。
そして俺の意識は沈んだ。
「02!」
『02さん!』
いきなり、倒れた02に駆け寄る妹紅。
「02、大丈夫?」
続いて永琳も駆け寄り、声を掛けるが返事を無い。
「恐らくだが、「モノの死」を視すぎた彼の脳に負担が掛かりすぎたんだろう、何、気絶してるだけだ」
社長は冷静に状況を考察し、判断した。
「まあいい、イナバ君(仮)いるかい?」
「はい」
どこからともなく十字架を担ぎ、コーヒーを飲みながら現れるイナバ君(仮)
「彼を仮眠室まで運びなさい」
「はい」
「待ちなさい!」
02を運ぼうとするイナバ君(仮)を永琳が止める。
「何ですか?」
「私も付いて行くけど、別にいいかしら?」
「構いませんよ、アンタ、見た感じ医者っぽいし」
そして、02を抱えたイナバ君(仮)と永琳は部屋を出ようとするが…
「待って、永琳が行くなら、私も行く」
「待て、02が心配だから、私も行く」
輝夜と妹紅、二人同時に声を上げた。
「何よ、妹紅、真似しないでよ!」
「そっちこそ、真似すんなよ!」
「あら、そんなに殺されたいの?」
「返り討ちにしてやるよ!」
両者、再び睨み合うが……
『二人とも、やめてください。そんなことで喧嘩したら02さんが悲しみますよ』
「「あっ」」
二人がまたも殺し合いを始めようとしたところを10/が静止させる。
『こんなことで、死人がでたら……死んだ02さんが報われませんよ……』
「「いや、02死んでないから」」
二人同時に突っ込んだ。
『冗談ですよ、でもここでは殺し合わないで下さい』
「「わかった」」
二人声を揃えて同じことを言った。
「姫様、妹紅、行かないんですか?」
永琳が二人に声を掛けた。
「今、行くわ。永琳」
「………輝夜、今日のところは02と10/に免じて勘弁してあげる、けどね」
「ああ、私も一つ言う事があったわ」
そして、口を揃えて同じ言葉を紡いだ。
「「この戦いが終わったら、いつもの場所で殺してやるわよ」」
【
二日目・9時50分/新惑星・大田区】
【
◆02GOODMe2.@書き手】
【状態】健康 直死の魔眼 首輪なし 気絶中
【装備】ナイフ
【道具】なし
【思考】基本:かがみ達の為に、自分を犠牲にしてでも多くの人を救う(殺し合いに乗っている者には容赦しない。)
1:橙子たちを手伝う
2:監督役から話を聞く
3:永琳達が無事で安心
4:かがみ…みんな…
5:10/……なんだよな
※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。
※「ドナルド」の記憶の一部を見ました。 (一部欠損あり)
※ここが地球ではないことを知りました。
※永琳と情報交換をしました。
※体内にわずかに吸血鬼の血が流れていますが、相当薄い為、なんの効果もありません。
【八意永琳@東方Project】 (クラス・アーチャー)
【状態】健康 首輪なし
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】不明
【思考】 基本::マスター(輝夜)に絶対の忠誠
1:聖杯の入手
2:02が心配
3:監督役から話を聞く、聖杯については必ず吐かせる
4:アーチャー(エミヤ)に助けた理由を聞く
5:キャスター達と協力はするがあくまで目的は聖杯の入手
※02と情報交換をしました。よって打者の存在を知りました
※ここが地球ではないことを知りました
【蓬莱山輝夜@東方Project】 (マスター)
【状態】健康 、首輪なし
【装備】ジャージ@現実
【道具】支給品一式、不明支給品 漫画たくさん
【思考】
1:聖杯の入手
2:キャスター達と協力はするがあくまで目的は聖杯の入手
3:監督役から話を聞く、聖杯については必ず吐かせる
3:02が心配
4:妹紅とは幻想郷で殺しあう(ここでは殺し合わない)
※ここが地球ではないことを知りました
【藤原妹紅@東方Project】
【状態】健康
【装備】黒いSS用万年筆(10/)
【道具】支給品一式、蜆×3 米の苗 将棋セット一式 ゾフィー直筆のサイン色紙
【思考】 基本:戦いを止めたい 『生きる』
1:02が生きててひとまず安心
2:
KAITOとルカに若干の疑念
3:輝夜とは幻想郷で殺しあう(ここでは殺し合わない)
4:レミリアと咲夜ってあんな奴らだっけ…
※工房周辺をうろついている(阿部高和、マーラ様、ギルガメッシュ、ビリー・ヘリントン、ソウマ)を危険人物と判断しました。
【10/の思考】
1:02さん……
2:妹紅と行動する。
※何故か支給品化しました。一応喋れます。
※何かを思い出しました。
※装備者に10の力が宿るようです。
※工房周辺をうろついている(阿部高和、マーラ様、ギルガメッシュ、ビリー・ヘリントン、ソウマ)を危険人物と判断しました。
【イナバ君(仮)@語り部】
【状態】健康
【装備】イナバ製作所製パニッシャー(重機関銃残弾残り弾数100%/ロケットランチャー残り弾数100%)
【道具】支給品一式その他不明
【思考】 基本:イナバ製作所社長に従う
1:とりあえず、働く
2:レミリアが若干心配
3:死にたくない
※実はイナバ物置(≠聖杯) でした。
※女性です。
【12 聖杯戦争 ―語られる真実―】
「さて、どこまで話したかな?」
「お前が『監督役』って紙を出したところだよ」
「そうか、そこまで話したか……まあいい。
そうだ、お察しの通りの私はこの聖杯戦争の監督役という駒で彼にこの盤上に立たされているだけに過ぎないのでね」
本来の聖杯戦争の監督役とは具体的業務は予備の魔術師を用意したり、戦闘によって引き起こされた事件の隠蔽、
サーヴァントを失ったマスターを保護など、円滑に儀式を遂行するためにあるのだが。
イナバ製作所社長はそんなことは全くしていない。やっていたのは聖杯戦争の参加者と聖杯の監視と聖杯を作ったぐらいである。
「つまりは私も彼の駒だったって話なんだよな、表面上だけはね、でも彼は気付いていない。事態はあらぬ方向に向かっていることを」
「さっきから出てくる彼と何者だ?」
しばしの沈黙、そして、社長は口を開いた。
「私の旧友、KAITOだよ」
【二日目・9時55分/新惑星・大田区】
【蒼崎橙子@空の境界】(マスター)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】支給品一式、人形の入ったホイポイカプセル、人形創りの道具、煙草(この二つは支給品ではありません。)
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に青子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:監督役から話を聞く、主催者については必ず吐かせる
2:この聖杯戦争、主催者の意図について調べるがチャンスが来るまで動かない
3:アーチャー達と協力するがあくまで目的は聖杯戦争の破壊
4:協力者を集める。弱者は一応保護
5:この状況を鮮花が見たらどうなることやら
※打者の存在を知りました
【蒼崎青子@月姫】(マスター) (クラス・キャスター)
【状態】健康、首輪無し
【装備】透明マント
【道具】支給品一式
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に橙子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:監督役から話を聞く、主催者については必ず吐かせる
2:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
3:アーチャー達と協力するがあくまで目的は聖杯戦争の破壊
4:とりあえず襲ってき奴は軽く蹴散らす
※橙子の令呪は効きません(意地)。
孫悟空のマスターです。
打者の存在を知りました
【孫悟空@ドラゴンボールZ】(クラス・ヒーロー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】無し
【思考】
基本: 主催者を倒し、元の世界に戻る。
1:青子と橙子を手伝う。
2:サーヴァントは腹へらねぇのかぁ。
3:監督役から話を聞く
※主催者に存在を気づかれていないようです。そのため首輪と支給品はありません。
この世界の人間ではないので宝具は持っておりません。
参戦時期は本編終了後です。
打者の存在を知りました
【射命丸文@東方Project】(マスター)
【状態】健康、首輪無し
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
1:監督役から話を聞く
2:この聖杯戦争を生き延びる
3:元の世界に皆で帰る方法を探す
4:式には負けない(何についてかは自覚していない)
5:咲夜さんってあんな人だっけ…
※打者の存在を知りました
【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】エーテライト
【道具】不明
【宝具】此の者想いし最愛の人(両儀式)
【思考】
1:鮮花やその他の知り合いを捜す
2:文を手伝う
3:橙子達も手伝う
4:式に会えて嬉しい
5:監督役から話を聞く
※打者の存在を知りました
【両儀式@空の境界】
【状態】健康、首輪無し
【装備】不明
【道具】支給品一式。
【思考】
1:幹也を許(はな)さない
2:何があっても幹也を守る
3:何故、あの男には線が視えないんだ?
※打者の存在を知りました
【イナバ製作所社長@現実?】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:大・丈・夫!
2:聖杯戦争を静観するつもりだったが……まあいい
3:参加者達と話す。戦闘は極力避けたい
※実はこの聖杯戦争の監督役です。
※聖杯がどこにあるか知っています。
※聖杯の完成を望んでいます。
【13 気絶とコーヒーは空気フラグ ーこれロワの鉄則―】
「ふぅ、うまい」
「そうね」
その頃、マーラ様の人と咲夜さんは会議室の外で紅茶やらコーヒーを飲んでいた。
【二日目・9時55分/新惑星・大田区】
【レミリア・スカーレット@東方Project】
【状態】健康、カリスマブレイク、やけっぱち 気絶中
【装備】プータンのきぐるみ@魁!!クロマティ高校withイナバ製作所
【道具】支給品一式 その他不明 製図用の鉛筆×1,900本 印付きの地図 大量のポケットティッシュ(
範馬勇次郎お手製)
【思考】 基本:イナバ製作所で働く
1:気絶中
2:イナバ製作所社長に従う
3:いずれは囚われのイナバ製作所の社員を救い出す
4:イナバ製作所紅魔館チームのリーダーとして行動する
5:パンツを取り返す
※若干二次創作色が強いです。
※イナバ製作所に就職しました。
※何故かきぐるみを着ています。(きぐるみはイナバ製なので着ている時に日光に当たっても大・丈・夫!)
※工房周辺をうろついている(阿部高和、マーラ様、ギルガメッシュ、ビリー・ヘリントン、ソウマ)を危険人物と判断しました。
【十六夜咲夜@東方Project】
【状態】健康 完全で瀟洒なPAD長 貧血気味 血まみれ
【装備】投げナイフ@モンスターハンター、PAD
【道具】支給品一式
【思考】 基本:レミリアお嬢様と行動する
1:悔しいけど、負けた。
2:PADの秘密を知った者はただじゃおかないわよ
3:マーラ様の人を少し見直したがこき使う
※若干二次創作色が強いです
【マーラ様の人@カオスロワ書き手】
【状態】尻から出血
【装備】拳銃、メイド服
【道具】ノートPC、支給品一式 コーヒーセット一式
【思考】
基本:カオスロワを存続させるために殺し合いを終わらせない
1:いい天気だ。今日もコーヒーがうまい
2:死にたくないのでレミリアお嬢様と咲夜さんに協力せざるを得ない
3:6/のレプリカたちの戦いを監視するはずだったけど仕方ねぇな
4:咲夜さんのPAD疑惑って本当だったのか……
※6/のレプリカの作成を考えたのは彼です
最終更新:2009年10月16日 11:04