「さて、放送が終わったし次の放送までゆっくりしてるとするか」
第4回放送を終えた
織田信長は疲れた様子で自分の椅子にもたれかかる。
無理もない。
第3回放送からかなり時間が立っていた後の放送だったため読み上げた死者が尋常な数ではなかったのだ。
「そうじゃ。せっかく太陽に引越ししたんだからパーティでもするか」
バトルロワイヤルの主催者がそんなことをしてていいのかという話だがその点については問題ない。
何せ主催本拠地の場所は太陽そのもの。
太陽を壊してまでバトロワを止めようとする奴らなどいるはずがないと彼らは鷹をくくっていた。
だが、1人の男が平然と信長の本拠地に姿を現したのである。
「君の野望はここまでだ、織田信長。
いや……
ああああと言ったほうが正しいかな」
「何奴っ!!」
織田信長の部屋に突如出現したのは1人の少年。
特徴を上げるとすれば白い髪に赤い瞳。
そして………
「美形だッッ!!」
そう、美形だった。
それにしてもこの信長ノリノリである。
そろそろこの少年の正体を明かそう。
皆はこの少年を知っている!いや、このまなざしとこの歌を知っている!
「僕の名は渚カヲル、君の野望を阻止しに来た
最後のシ者さ」
「己、曲者めがっ!!出あえっ出あえーーーーーっ!!」
織田信長の命令により信長の大量の部下が姿を現し、カヲルに刀を向ける。
当のカヲル本人は自分が追い詰められた状況でも平然と笑顔を浮かべている。
「無駄さ。こいつらにやられるような僕じゃあない」
「この減らず口を!」
部下の1人がカヲルに切りかかる。
だが、刀はカヲルに届く前に彼のATフィールドにより妨げられることとなった。
「フッ」
「ええい、ならば首輪を爆破してくれるわ!」
信長が首輪爆発のスイッチを押そうと手を伸ばす。
それを見てカヲルはさらに笑みを強めた。
「いいのかい?僕を殺して」
「む、どういうことだ?」
「発動させちゃうよ…………?
イデをね」
「なっ――――!」
その場にいるカヲル以外の全員の顔が蒼白になる。
彼らとて全世界の人間を集めて殺し合いを開催している身、イデの恐ろしさはよく分かる。
ゲッペラーやイデは極力介入させないようにしていたつもりだがまさかカヲル君が悲しみのあまりイデに覚醒したことは予想外だった。
うろたえる信長達を前にカヲルはさらに言葉を続ける。
「僕は別に構わないけどね。
僕にとって生と死は等価値なんだ」
彼の言うことは決してハッタリではない。
幾度の死と新生を繰り返した彼にとって自分がどうなろうが知ったことではないのだ。
そんな彼がカオスロワを止めに来た理由は本人のみぞ知ることである。
信長はカヲルの態度がハッタリではないかと疑っていたがハッタリにしては態度が落ち着きすぎている。
汗1つ浮かべていない。
信長は彼が本気であると思わざるを得ないと同時に……
「こりゃ敵わん、降参じゃ……」
「話が分かる人で嬉しかったよ」
第4回放送直後、織田信長一味は降伏した。
これによりテラカオスバロルロワイヤル7thはここに終焉を迎えたのであった―――。
渚カヲルはこの世界に殺し合いを終わらせた英雄として未来永劫崇められることとなった。
誰かさんとかかなり涙目であるに違いない。
そんなカヲル君に作者であるこの私から言葉を送ろう。
K:カオスロワを終わらせちゃう
S:すごい
K:カヲル君
完
最終更新:2009年10月29日 00:08