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黒竜号を駆り、蒲田へと向かう俺達。

「だが、あっさり蒲田へたどり着かせてくれる程カオスロワは甘くはない、ってことか。妹紅」
「ああ、気付いてるよ…あいつらから、敵意がビンビン伝わってくるからな」

蒲田への道に立ち塞がる、三人というかなんというか。
仮面ライダークウガアルティメットフォームと空気王と赤鬼だ。聖杯戦争関連なら、俺はもう脱落してるんだけどな。

「……そういうことなんで、通してくれないか?」
「そうはいきませんね。聖杯戦争は関係無しに、私達は貴方に用があるのですから」

……どうやら、激突は避けられないらしい。やれやれだ。
できることなら無駄な争いはしたくないんだが。俺は黒竜王から飛び降りると、空気王らに向かい…って危ねえ!

「おや、外しましたか。仕方ない、バーサーカー、続きなさい」

まだ会話中だというのに、クウガの開幕ライダーキックが俺を襲った。
危ない…後二秒反応が遅れてたら回避できずに死んでたぞ、おい。しかも赤鬼までこっちに突っ込んで来てるし。

「うがああああああああっ!!」
「私もいきますか。破道の九十、黒棺」
「くそ……こいつら、本気で俺を殺しにきてやがる!」

ええい…直死の魔眼で線自体は見えるが、正直その線をどうにかする隙がない!
近距離からはクウガとバーサーカー赤鬼の攻撃、遠距離からは空気王の鬼道……ルナティックってレベルじゃねーぞ!
そうこう考えてる内にも、前からクウガの80トンのパンチが…って後ろには赤鬼?

「…………」
「がぁあああああああああ!」

クウガを避ければ赤鬼の、赤鬼を避ければクウガの拳をまともに食らう。回避コースが見つからない。

あ…やばい、これは死ぬ。

「させるかっ!」

しかし死が俺に訪れることはなかった。妹紅が黒竜号で乱入、クウガへ突撃したのだ。
巨大な質量の直撃をもらい、数百メートルも吹っ飛ばされるクウガ。
妹紅のフォローのおかげで、赤鬼の方の攻撃も何とか凌ぐ。

「一人で突出するなよ、3対3なら丁度いいだろ?」
「ありがとう、妹紅……え、3対3?」
『私を忘れているんですか?』

妹紅の手の中のボールペンもとい10/が、抗議の声を上げる。
と、その10/を妹紅が俺に投げ渡した。赤鬼に対処中で厳しかったが、無事に受け取る。

「私は今吹っ飛ばしたあいつが、こっちに戻らないよう足止めする。02、10/。お前達はその間にこいつらを倒してくれ」
「一人で大丈夫か?」
「大丈夫さ、それに私には黒竜号もいるしな」

そう言って、猛スピードで走り去る妹紅。
消えていく後ろ姿を見、黒竜号がいるなら3対3じゃなくて4対3だよなあ…とどうでもいい事を考えながら、
跳躍して黒棺と赤鬼の蹴りを一気に避ける。

『02さん、アレを使いましょう』
「アレか…久々だけど、たしかにアレは一番この状況に適してるな」

10/の言わんとすることはわかっているので、俺は空中で久々にシュバッとあのポーズを取り、叫ぶ。

「俺は怒りの王子、◆02GOODMe2.! バイオ02!」


怒りの王子、バイオ02。
大分御無沙汰であったその姿だが、たしかにこの戦況にはこの上なく適していた。

「があ…があああああああっ!」

歴代仮面ライダーの中でも有数のチートライダー、バイオライダー。
そのバイオライダーが持つ特殊能力が、ゲル状になり相手の攻撃を無効化するというものだ。
完全に物理攻撃オンリーの赤鬼を相手にするにあたり、これ以上に適したライダーはいないだろう。

巨岩が砕ける程の拳も、
鋼鉄を粉砕する程の蹴りも、

「当たらなければ、どうということは無い!」

そして、空気王の黒棺も、赤鬼の攻撃を考えなくていいのであれば02は容易に躱せるのである。

「よし……赤鬼のスタミナ切れを狙って、空気王に接近。それでゲームセットだ!」
「ふむ……困りましたね」

バーサーカーの攻撃は最早どうやっても通用しないことを悟り、どうしたものかと空気王は思考する。
鏡花水月の完全催眠能力ならばバイオライダーも崩せるだろうが、できればそれは切札として取っておきたい。
ならばどうするかと空気王は策を練り始め、

「おや、どうやら策は必要なくなったようですね」


『CRIMSON SMASH』

何が起きたのか、理解できなかった。
一つだけわかるのは、攻撃を食らったということだけ。
直撃だったせいか、バイオライダーから元の姿に変身が解除される。
赤鬼の攻撃は防げていた。
空気王の鬼道も、全て避けれていた。
クウガはまだ、妹紅と戦闘中のはずだ。

ならば、誰が攻撃したのか?

その難題への解答は、既に俺の前に用意されていた。

『RIDER KILLER』
「敵は…空気王たちだけじゃなかったってわけか……」

どことなく仮面ライダーに似た、しかしライダーとは全く違う印象を与える、奇妙なフォルム。
俺がその姿を捉えられていたのは、一瞬だけだった。

『CLOCK UP』
「!」

奴の姿がかき消える。いや、俺は知っている。
クロックアップはあくまで超高速移動に過ぎず、奴は今も俺の周りにいる。
だが、魔眼を持ってしてもそれを捉えることはできず。

『CLOCK OVER』

永遠のような数秒間が終わるまで、俺はそいつに殴られ続けた。
死んでないのが自分でも不思議だ…と、流石に体も限界だったのだろう。
そこで、ついに俺の体は地に伏した。

「では、トドメは私達が。破道の九十……黒棺!」
『ROYAL STRAIGHT FLASH』

頭上から不吉な声が聞こえてくるが、最早指一本動かす力も、俺には残されていなかった。

ごめん、皆。

ごめん、10/。

ごめん、かがみ。

やっぱり俺じゃ……この戦いを止めるには、力不足だったみたいだ。





最後に願おう。





いつかはこの戦いにも、終わりが訪れることを……


「おらぁっ!」

少女の身より放たれる炎の弾幕。
高速で打ち出された火の弾は、避ける暇すら与えずに目標を炎で包み込む。
普通の人間ならばこの段階で身を焼かれるショックで気絶する、そのはずだったが。

「ち……効いちゃいない」

炎が消えても、何事も無かったかのように凄まじき戦士はそこにいた。
灼熱の弾幕の直撃を受けたにも関わらず、特別ダメージを負った様子も無い。

「お前、一体何なんだ? 私も結構永く生きてるけど、お前みたいな奴は一度も見たことがない」
「…………」

妹紅の言葉に、クウガが答えることはない。
今のクウガは、戦いのみを目的とした生物兵器。
言葉も、憎しみ以外の感情も、何も持ち合わせてはいないのだから。

「無視かよ……まあいいや。
 正直、お前が何者かなんてどうでもいいんでね」

燃え盛る業火を身に纏い、妹紅はクウガへと突撃する。

「お前を倒して、この戦いだって止めてやる!」

二日目・13時00分/東京都】
【藤原妹紅@東方Project】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、蜆×3、米の苗、将棋セット一式、ゾフィー直筆サイン色紙、黒竜号
【思考】基本:戦いを止めたい。『生きる』
1:クウガに対処
2:02達は無事かな
3:蒲田に向かう
4:KAITOを警戒
5:ルカや修造達が心配
6:輝夜とは幻想郷で殺し合う(ここでは殺し合わない)
※阿部高和、マーラ様、ギルガメッシュ、ビリー・ヘリントン、ソウマを危険人物と判断しました

【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド
【状態】闇化、空気王による洗脳、黒目アルティメット
【装備】アークル@仮面ライダーディケイド
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:空気王に従う


「う…ここは……?」

気付けば、目の前には瓦礫の山が広がっていた。
怪人も、空気王も、赤鬼も、妹紅も、クウガも、周囲には誰もいない。

『どうにかなったようですね……』

いや、一人だけいた。
正確に言うなら、一本だけあった。
瓦礫だらけの大地に転がるボールペン…10/。

「お前が助けてくれたのか、10/?」
『はい。私の超【展】開を使ってワープして、何とか離脱できました。さすがにもうこれ以上は使えそうにないですけどね』
「そうか……」

見れば、10/のボディはもう相当ボロボロだった。
きっと、俺を助けるためにかなりの無茶をしてくれたのだろう。本当、こいつには感謝をしてもしきれない。
10/がいなければ、俺はこのバトルロワイアルで、とっくにやられていただろう。そしたら、皆のようなすばらしい仲間にも出会えなかった。
ああ…仲間といえば妹紅は無事だろうか。早いところ助けにいってやらないと……けど、その前に。
俺は10/に、言わなくてはらないことがあった。
今まで、今回、そしてこれからの感謝を込めて。

「10/、ありがとう」


「ふむ、逃げられましたか……」

黒棺により生じた土煙が晴れると、そこにはもう誰も残ってはいなかった。
02とライダーキラーが跡形も無く消え去った、というならば話は別だが……それは余りに楽観的すぎるだろう。

「あの怪人は超加速を使えるようですし、02はかなりのチート能力持ちですからねえ。
 仕留められたのなら幸運、程度に思っておきますか。どの道、次の放送ではっきりすることです」
「……なんで、あんな強い奴を空気王どんは倒そうとしただ?」
「解りませんか?」



「『空気キャラでも人気キャラを倒せる、それがテラカオスバトルロワイアルというものだ』
 ……まあ、早い話が意地ですよ。空気キャラの。それに彼が死ねばアーチャー組も動揺するでしょうしね。
 さ、それではクウガを助けに行きましょう。必要無いかもしれないですが」


【二日目・13時00分/新惑星・東京都】
【空気王@テイルズオブデスティニー】(マスター)
【状態】健康、空気化、闇化
【装備】斬魄刀『鏡花水月』@ブリーチ、ソーディアン・イクティノス@TOD、拳銃
【道具】支給品一式
【思考】
基本:笑点のピンクを従えて活躍し、空気脱却
1:殺し合いを楽しむ。最終的に織田信長との殺し合いを楽しむ
2:とりあえずアーチャーとか殺しましょうか
3:笑点のピンクとはしばらく別行動
4:サーヴァントの数が減るまでは裏方に徹する(ステルスマーダー気味)
5:自分のように空気化と闇化の素質があれば仲間に誘ってみる
6:何、気にすることはない
※アサシンとバーサーカーのマスターです

【赤鬼@泣いた赤鬼】(クラス・バーサーカー)
【状態】ダメージ(小)、自動回復中
【装備】なし
【道具】きびだんご(桃太郎から奪った)
【思考】
基本:マスターである空気王に従わざるをえない
1:アーチャーを殺す
2:空気王に対し若干の嫌悪

【ライダーキラー@ガイアセイバー】
【状態】完成度100%・ダメージ小・洗脳
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:仮面ライダーの抹殺
※各仮面ライダーの技が使えます


「10/、×××××」


その02さんの言葉を、しかし私は最後まで聞くことはできなかった。


突如として現れたティラノサウルスが、02さんの身体を貪り喰ったから。


『え……』


ティラノサウルスの二つの眼が私を捉える。
巨大な脚が、単体では動くこともままならない私に迫り、そして




そして







【タケシ@ポケットモンスター 死亡】

チェーンソーが唸り、地味な風体の男は地面に崩れ落ちた。これで、私が殺したのは三人目だ。
せっかくなので死んだ男のデイバッグを探ってみたけれど、何もめぼしい物は入っていなかった。使えない。
意外と、人を殺しても罪悪感とかはそういったものは感じない。
それは、きっとゲームの影響が云々とかいった話ではなく、
罪悪感以上に、かがみんがいなくなってしまった喪失感が大きかったということだろう。
と、そこまで自己分析してみたところで私は近くから聞こえる声に気付く。
角を一つ曲がれば、そこに居たのはボールペンに話しかける危ない人。
結構な怪我をしているってことは、こいつは戦闘をしたってことだろう。
こいつみたいな奴がいるから、かがみんみたいな罪も無い人間が殺されるんだ。よし、殺そう。
私は、さっき拾ったガイアメモリとかいうものを胸元に挿し込んだ。

「変身」

その言葉とともに、私の体は顔だけでかい恐竜みたいな何かに変化する。
まあ、すぐに周りの瓦礫が集まって本当のティラノサウルスのような姿に変わっていったが。
しかし、結構派手な音を立てているけど気付かないね、こいつ。
余程傷が深いんだろうな。よし、ならば私が楽にしてあげよう。

「×××、×××××」

何か言っているようだけど、構わずかぶりつき、噛み砕き、飲み込む。ボールペンもなんとなく踏み潰す。
人間は初めて食べたけど、何故かハンバーガーのような変な味をしている。
そっか……よく人肉はザクロの味とか聞くけれど、本当はハンバーガーの味がするのか。
まあ、本当に食べてみた人間なんてそうはいないだろうし、誰かがそう言ったのが広まったのだろう。
それとも、ザクロが実はハンバーガーのような味をしているのかな? よくわからないや。

よし、今度かがみんに、



あ、



かがみんは、もういないんだった。

【二日目・13時00分/新惑星・秋葉原】
泉こなた@らき☆すた】
【状態】殺意の波動に目覚めたこなた、ティーレックス・ドーパント
【装備】チェーンソー、千年パズル、デッキ&デュエルディスク、T-REXメモリ@仮面ライダーW
【道具】支給品一式×3、携帯電話
【思考】
1:かがみを殺した犯人を殺す
2:そのために自分の仲間以外の参加者を全員殺す
3:◆ZZlReeJbgcに疑念
峰岸あやのを目立たせる同盟のメンバーです。
◆02GOODMe2.@書き手 死亡確認】
【◆10/@支給品 破壊確認】
最終更新:2009年11月05日 00:48