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 それはそう遠くない昔の話。

「お疲れさん、いやぁ今日のライブも良かったよ、KAITO君」
「あ、イナバさん(仮)、来てくれてたんですか」
「今日は仕事が早く終わってね、君のライブがあるって聞いて見に来たんだよ。
 やっぱり、歌はいいよね。俺の疲れた心を癒してくれるよ」
「……いつも思うんだけど、イナバさん(仮)の今の仕事って?」
「要人の暗殺や海外へのテロ活動かな」
「えっ? 本当ですか? 早く警察に通報しなきゃ!」
「冗談なんだがな……まあいい」
「ですよねー」
「本当のところは今は小さな製作所で物置を作ってるんだよ。
 安月収だけど、今の仕事は非常にやり甲斐があるよ」
「本当に僕はあなたに感謝してるんですよ」
「ああ、俺もあの時、あの信長があそこまで頭下げられちゃね。断れないよ」
「それと後一つだけ、質問があるんだけど?」
「なんだい?」
「イナバさん(仮)って、本名?」
「さあ、どうかな」

☆ ☆ ☆

「・・・・・・夢か」

 歩きながらでも、夢ってものは見えるモノなんだな……まあいい。 
 懐かしい夢だったな。
 夢の中のKAITOは本当に楽しそうに歌を歌っていたな。
 もう、あの日々は戻ってこないのだろうか?
 ……まあいい。過ぎ去りし時は戻らない。後悔先立たずってものだな。

 新惑星に向かってひたすらに歩みを進める私。
 何、宇宙空間をどうやって歩いているのかって? 気にするな。
 私はゆっくり徒歩で足を進める。・・・・・・何故、徒歩なのかというと・・・・・・
「私が走ると宇宙の法則が乱れる可能性があるかもしれない」
 それはない・・・・・・と言い切れないというところが怖いところだな。
 私が歩き出してもう6時間はたっているだろうか。
 恐らくだが、もう放送の時間を過ぎているだろうな、少なくても一回以上は……まあいい。

「イナバ君(仮)・・・・・・」

 ふと、娘の顔が脳裏に浮かんだ。
 思えば、一度も『お父さん』と呼んでもらえなかったな・・・・・・。
 それもそうか、彼女だって私が父親だって知らなかったんだから……まあいい。
 思えば、このバトルロワイアルが始まって、社員が多く死んでしまったな。
 まあ、100人は私の不注意による事故死だったんだがな……まあいい。
 一応、新惑星が見える位置まで来たんだがな。(※あくまで、社長が基準です)

 ああ、なんだか暇だから、宇宙の話でもしようか。
 地上から見る星と間近で見る星はあまりにも違いすぎる。
 ただ馬鹿でかい石がぷよぷよと浮いているだけだからな。
 正直、邪魔だ。アイン・ソフ・オウルをぶっ放して、塵一つ残さず消滅させようとも思ったよ。

 そういえば、昔イナバ君(仮)がこんなことを言っていたな。
『カスタネットがなんで赤いのでしょうね』
 答えは「赤方偏移」という現象である。
 宇宙空間において、地球から高速に遠ざかる天体ほどドップラー効果により、そのスペクトル線が赤色の方に遷移するという現象がある。
 つまり、本来のカスタネットが何色であろうとも、カスタネットが我々から高速で遠ざかっているとすれば、毒々しく赤く見えるはずなのだ。
 目の前のカスタネットは高速で動いているか否か?
 それはカスタネットの反対側に回ってみることでわかる。
 運動の逆方向から観察することで、スペクトルは青方遷移し、青く見えるはずなのだ。
 逆に回ってみたところ、カスタネットは青かった。
 よってこのカスタネットは高速移動をしていると言えるだろう。
 (もちろん、冗談ですよ)

 宇宙は広い。
 どれぐらい広いかというと、口では言い表せないほど広い。
 東京ドームが20個以上入るな、これは。
 まあ、宇宙ヤバイといえば、分かりやすいだろう。その時であろうか。 

『・・・・・・んな、こたぁいいから、早くここから出しやがれてんだ、クズがッ!!!』
「今、外に出たら窒息死するんだが……まあいい」
『そうか、ならいい・・・・・・ってこらぁ!!』

 突如、私のデイバックの中から謎の声が聞こえだした。無論、幻聴の類ではない。
 非常に口調が荒々しく、どことなくイラついていた声で私に話しかける。
 ああ、そういえば・・・・・・

「・・・・・・すまん、すっかり忘れていた」
『ふっざぁぁぁぁぁぁぁけんな、畜生、殺すぞ、こんな状態だけど殺すぞ。こらぁ!!!』

 皆様は覚えているだろうか?
 そうだな、少しぐらい前の話で私のこんな台詞をいっていたことを。
 >「まあいい、それよりもこれをどうするか、とりあえずこっちはこれの中に入れといてとこっちは……」
 あの時、あの青年には魂が五つ入っているとも言ったな。
 この五つの名を上げるとドナルド、グリマス、かがみ(イーター)、10/、そして・・・・・・




『何、あのチート野郎だと思ったの? 馬鹿なの? 新惑星の創世主の10/様だぜ!』




 そう、もう一人の10/こと。たしか10/であったな。
 うむ、分かりづらい。彼のことは今から10/君(仮)と呼ぼう。
 02の魂はだって? ああ、彼の本体は脳髄だから私が見つけられなかったんじゃないのか?

「すまなかったな、10/君(仮)」
『うるせぇ、てめぇは少し宇宙の法則のことでも考えてろや、こん糞ボケぐぁぁぁぁぁ!!!
 ああ、それにしても腹立つぜ。あの野郎共。
 大体、俺様は元はただのパロロワ書き手だぜ? だから、殺し合いが好きで好きで好きで
 好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで
 好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで
 好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで
 好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで大好きなぁぁぁぁぁぁぁんだぜ!!
 それでさ、あの時はnkなんたらに6/レプリカにされてカオスロワに登場した時なんか嬉しくて嬉しくて
 嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて
 嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて
 嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて
 嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて
 参加者共を殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
 殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
 殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
 …があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・
 ところがなんだ? 何故か知らんが実験も兼ねてらしいんだが、
 俺様の体に余計な魂まで入れやがって、行動時間にも制限が掛かっていて…コンチキショー!!
 俺様はステルスマーダー(笑)なんてやりねえんだよ。男なら拳一つで勝負せんかい!!
 結局、俺様が殺したのはたった二人だぜ、二人。畜生、あの時、『天』王星落しを完遂していれば、
 トップマーダーだぜ。絶対に63億人は殺せたよな、あんたも死んでたぜ。パロロワ史上最大のキルスコアだぜ?
 けれどな、あの野郎が途中で止めやがって・・・・・・中略・・・・・・俺には攫われた妹がいてな危険な町サウスタウンに、
 ・・・・・・五分後・・・・・・武器を持った奴が相手ならと思ったんだけどよ、その忍者が汚くてよ、
 ・・・・・・さらに五分後・・・・・・俺様は実戦空手道とブーメランを組み合わせた全く新しい格闘技を広めるために師匠と一緒に
 ・・・・・・さらにさらに五分後・・・・・・でそん時、師匠が叫んだわけだ「テメェらの血は赤色だぁぁッ!!!!」ってな
 ・・・・・・さらにさらにさらに五分後・・・・・・最後は暁を背後に師匠は・・・・・・師匠は・・・・・・』
「そうか、それは残念だったな・・・・・・それと気は済んだか?」
『はい・・・・・・と言うとでも思ってんのか、クズがぁぁぁぁぁッ!!』

 それにしてもこの10/君(仮)、口が悪すぎだな。
 22時間近く私のデイバックの中で放置されていたので鬱憤がたまっていたのだろうか?

『地の文もうるせぇぞ!! クズがッ!!』
「・・・・・・」
 ・・・・・・。
『黙ってんじゃねぇよ!!! 話が進まねぇじゃねえか!!!』
「・・・・・・理不尽」

☆ ☆ ☆

 10/さん(仮)の怒りがやっとこさ収まり。話がようやく進む。
 何、彼はどうしてここに存在してるかって? 簡単なことだ。彼の魂を近くにいた吸血鬼もどきの心臓に埋め込んだだけだ。
 吸血鬼は一般的には不死の生物だからな、その心臓は結構、レアなシロモノだしな。
 一応、言っておくが私は降霊術っぽいことも出来る。今回やったのはそれのちょっとした応用だ。
 そんでもって、その心臓を私がずっと持ち運んでいたというというわけだ。

『説明、長げぇよ!』

 かなり、簡略的話していたつもりだったんだが……まあいい。

『俺様の魂だけを移し替えるなんてただ者じゃねぇな!
 死霊使い(ネクロマンサー)かなにかなのか?』
「そんなことはない、私はただの人間だよ」
『それで、俺様に聞きたいことでもあんのか?』
「まず一つ目はなんでガチャピンは色々なことにチャレンジするのにムックはなんでしないんですか?」
『知るかよ!』
「・・・・・・じゃあ、二つ目だ。ピラフと炒飯の違いを教えてくれ?」
『何だそんな事も知らないのか、ピラフはスープで煮込んだ炊き込みご飯で、炒飯は焼き飯のことだぜ。ご主人』

 なるほど、為になったな。これだけ博識なら問題はないだろう。
 冗談はさておき……

「じゃあ、本題だ。マーラ様の人の目的でもを教えてもらおうか?」
『ハッ! そんなことも知らないのか! このクズは!  
 だが、どうしてもというのなら教えてやらん事もない!』

 ツ、ツンデレだとぉぉぉぉぉ!!(注、社長です。) 
 いやいや、そんなことを言っている場合じゃないか。

『奴さんの目的は『真の◆6/WWxs901s氏』を殺すことだぜ』

 案外、あっさりと話してくれるもんだな・・・・・・まあいい
 真の◆6/WWxs901s氏か・・・・・真ライターと言ったところか。

『んでもって、奴さんはソイツのレプリカをたくさん作って、ソイツを殺そうって腹なんだぜ!』
「数の暴力か・・・・・・それならば、今すぐレプリカを引き連れれば大量虐殺の首輪爆破ルールで殺せるんだが・・・・・・」
『アンタ馬鹿だろ? そんなことで殺しちゃ、つまらないだろ?』

 つまらない? 面白くなきゃいけないのか?

『当たり前だ。そんな殺し方じゃ、面白くない』
「死は誰にでも訪れる、それが早いか遅いかの違いか、だ」
『じゃあ、アンタに問うけど、例えば目の前に邪魔な壁があったら、如何する?』
「・・・殴って壊すだろ、常識的に考えて」
『そこは普通「乗り越える」とかだろうが、殴って壊すって何だよ?
 どこにそんな常識があるんですか? テメェはスーパーマンですか? この野郎!』
「私はただの人間なんだが……まあいい」
『よくねぇよ、それとさっきから思ってるんだが、ただの人間が宇宙空間で生存できるわけねぇだろうが!』
「そうか、それでは語弊があったな。なら地形適応宇宙Sが入っている人間だよ」
『スパロボか! 幾らなんでもチートすぎるだろうが!』

 実際のところはイナバの力を使っているから、大・丈・夫なんだが……まあいい。
 チートすぎるか・・・・完全な死者蘇生や時空間移動などが出来ない私なんて『あの人』に比べたらまだまだ人間らしいよ。
 私が出来るのは、基本的には物置を作ることだけだよ。

『大体、アンタ本当に人間なのか?』
「人間だ」
 人の姿をしていないものにそんな事は言われたくはないな。
『アンタの常識はどこに行ったんだ?』
「さあな、常識に囚われているだけでは、良いものは作れないからね」
 そう、常識に囚われた人間は先に進めない。開拓者や天才と言われる人ってのは間違いなくそういう類だからな。
『アンタ、狂ってるな』
「狂ってるか、人を殺そうと思っていた君には言われたくないな」
『はっ、違いねぇな!』

☆ ☆ ☆

 まあ、だいたい、わかった。つまり、私が『真の◆6/WWxs901s』を殺せば万事解決・・・・・・と言いたいところだが、
 KAITOが前に言っていたな『◆6/WWxs901s』という英雄を作って、『ああああ』を倒したいと。
 だが、『ああああ』はあの時、信長に倒されたはずなんじゃ・・・・・・『ああああ』が生きていたのか?
 それならば、全ての筋が通る。『ああああ』は何らかの方法で生き延びていた。
 そこでKAITOもしくはマーラ様の人がこの世界に『◆6/WWxs901s』を作ったが、『真の◆6/WWxs901s』が現れた。
 だから、その『真の◆6/WWxs901s』殺すためにマーラ様の人が動きだしたというわけか。
 少し、調べる必要が出てきたな。

「ならば、急がねばな」
『……アンタが走ったら、宇宙の法則が乱れるんじゃなかったのか?』
「何、問題ない、大・丈・夫だ」
『ハァ? 意味が分からん……けど、アンタに一つ頼みごとがある「俺様を殺せ」』
「そちらの方が意味が分からないんだが」
『俺も書き手だ。ある程度の常識は守る。
 こういう死者復活が許されるのは三つパターンがある。「そのキャラが生き返らなければ話が進みようがない 」ときとか、
 「別の誰かの自己犠牲」があるときだが、今更、俺様が生き返っても話が進むわけでもないし、切羽詰まっているわけでもない。
 重要ポジションのアンタが死ぬ道理なんてないからな、それにその二つはもうやったチート野郎がいるみたいだしな。
、せっかくだから、最後の一つ「蘇生話での死亡」を俺様は選ぶぜ!』
「そうか、じゃあ死ぬ前に見ていきなさい。イナバの真髄を!」
『ああ、そうさせてもらうぜ! 見せてくれよ。アンタの超【展】開って奴をよぉ……』

☆ ☆ ☆



 その時、社長の超展開で宇宙がヤバイ。



☆ ☆ ☆

「信長様」

 太陽内、主催本拠地に一人の伝令役の忍が飛込む。

「今度は何事じゃ?」
「先刻、謎の時空振を観測しました。小規模ですが一応、ご報告を、と思いまして」
「そうか……なにやらよくわからんが、小規模ならほっておいても大丈夫じゃろう」
「はっ!」

☆ ☆ ☆

 その瞬間、なんかもう色々起こって、なんだかんだでイナバ製作所社長は新惑星に到着した。

「ご堪能いただけたかな?」
『なんでだあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』

 その行動の一部始終を見た10/(仮)さんは力尽きた。

「さらばだ。またの機会もしくは輪廻の果てでも会いましょうか?」

 社長の手に握られた「ソレ」を握りつぶすと新鮮なトマトのような赤い血液が吹き出していく。
 もはや、原型など留めていない「ソレ」は地面にぽとりと落ちた。
 社長は手に付いた血液をふき取り、誰に言うでもなく呟く。

「さて、彼らの場所は分かっている」

 マーラ様の人が持っているものは一体誰が作り、誰が誰に渡したのかは……。

「人の言葉を借りるのは癪なんだが……まあいい。


 ここからは――戦争の時間だ」

二日目・19時30分/新惑星】
【イナバ製作所社長@現実?】
【状態】疲労(超極小)魔力消費(超極小)
【装備】不明
【宝具】全て遠き理想物置《イナヴァロン》
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:大・丈・夫!
2:聖杯戦争を静観するつもりだったが……まあいい
3:紫やマーラ様の人の元へ向かう
4:真の◆6/WWxs901sに興味
5:織田信長の新たな居場所を探る
6:もし、ああああが生きているのならぶん殴る
※聖杯戦争の監督役です
※聖杯がどこにあるか知っています
※聖杯の完成を望んでいます

「時間があまり進んでいないな・・・・・・というより、時間が戻っているな。
 いやあ、これが『相対性理論』というものですか、まるでどこぞのB級映画ですな」

 そんなことを言いながら社長はまた姿を消した。

※本当に色々なことが起こりました
※太陽系中で色々な異変が起こった可能性があります
※宇宙の法則が乱れた可能性があります
最終更新:2009年11月30日 16:43