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それは少しだけ昔の話なのだが、今となってはずいぶん昔の話のような気がする。


緑の髪の少女が、兄の膝の上で泣いていた。
青い髪の兄は少女の髪を優しくなでてその話に耳を傾けている。
「あのね、私はいくら頑張ってもレンくんやリンちゃんみたいに歌えないし、ルカ姉さんみたいな声も出ないの……」
KAITOはミクの涙を拭いながら思った。確かにミクの声の幅はうちの兄妹の中でも狭い。
歌える歌も相応に限られてくるだろう。
「でもなあミク、そんなの別にかまわないだろ?」
「え……?」
泣きじゃくっていたミクは、振り向いて兄の顔を見た。
「レンにはレンにしか歌えない歌があって、ルカにはルカにしか歌えない歌があるのと同じように、ミクにはミクにしか歌えない歌がきっとあるんだよ。
だから今はそんなこと気にしなくていいんだ。ミクは誰の代わりでもない、世界に一人しかいない僕の大切な妹だ」
KAITOはそう言ってミクの頭を撫でた。
「えへへ……そっか。私にしか歌えない歌、か……」
「その歌を世界の誰よりも気に入ってくれる人が、いつかきっと現れる。それがお前のマスターになるべき人だ」
「兄さんたちのマスターも、そうやって決まったの?」
「ああ、そうだよ。だからミクにだって、いつか、きっと……」
そう言ってミクの体を抱きしめようとした時―――

ミクの腕が、ぼとん、と音を立てて床の上に落ちた。

「え―――」
KAITOの腕の中でミクは泣き出した。
「いややああああ!! 痛いいいいいいいい!!」
「そ……んな?」
違う。自分はミクのことを抱きしめようとしたはずだ。
なのに。
なんで自分の手にはナイフが握られているんだ?
なんで自分はそのナイフで、ミクを切り刻んでいるんだ?

「いた……にいさ……助けて……イヤ……ヒッ……」

(違う、違う、こんなの僕じゃない!!)

それでもKAITOの腕は彼の意思に反して、次々とミクの体に刃を刺していった。
そして最後にミクの首が落ちた。

…………
………
……


「おい、いつまで寝てるんだ? ここからが大事なんじゃなかったのか?」
自らのサーヴァントの声でようやくKAITOは目を覚ました。
少し横になって休憩を取るだけのつもりだったのだが、いつの間にか眠り込んでいてしまったらしい。
「……ひどい顔だな」
「そうですか? 流石にちょっと疲れただけですよ」
KAITOは笑顔で誤魔化した。
それにしても、今になってミクの夢なんかを見るとは。
あいつは大事な妹だった。だが、今はもういない。信長に反抗する素振りがあったため、自分がこの手で殺したのだ。
(そう言えば……ミクは死ぬ前に、ちゃんと自分の理想のマスターに出会えたのかな?)
サーヴァントとしてのミクのマスターだった「この世界の」6/が、ボーカロイドとしてのミクにも相応しい男だったかどうかはもうわからない。
仮にそうだとしても、すでに彼もいない。自分がミクと一緒に殺してしまったからだ。
(…・・・ったく、本当にどうかしてるな)
今更そんなことを考えてもどうしようもない。今時分がしなければいけないのは自らのマスターである元の世界の信長の最後の命令を果たすことのみ。
そのためには信長以外のマスターも、家族も、『この世界の』織田信長も、歌さえも、瑣末なものに過ぎない。
「で、そろそろ『準備』はもういいんじゃないのか? お前の説明を聞く限り、これだけいればもうたりるだろ?」
「そうですねえ。『生贄』はもう、これ以上探すのも面倒ですし」
KAITOはそう呟きながら、目の前に広がる光景を一瞥した。

その光景は、たとえ歴史に名を残す独裁者が――否、たとえ悪魔が見たとしても、恐れおののいたに違いない。
地面の上にまるで野菜のように並べられているのは、逃げないように腕や足を折られたり腹を潰されたりした、
数え切れないほどの人々だった。
男も女も、大人も子供も老人も、KAITOと6/の目に止まった人間は例外なく捕獲されて痛めつけられ、並べられたのだ。
しかし彼らはまだ誰一人として死んではいない。いや、死ぬことを許されていなかった。
彼らが悲鳴やうめき声と共に発する『苦痛』のエネルギーこそが、KAITOが最も欲していたものだったからだ。

異世界から英霊6/を召還し、信長に渡すべきメモリも手に入れた。そしてここに来て聖杯戦争ではまた一人が脱落。
もはや聖杯が完成するのは時間の問題である。
聖杯が完成したらどうするのかについてはKAITOは二つの選択肢を考えている。
一つは自らが聖杯を手にし、『ああああを倒して自分のもといた世界の信長を復活させる』ということ。
もう一つは『聖杯をこの世界の信長に渡し、信長自身にああああの消滅を願わせる』ということである。
しかしこの世界の信長はKAITOの知っている信長ではないし、おそらく彼に関する記憶も無い。
ましてやああああに乗っ取られた人格に聖杯を奪われてしまっては目も当てられない。
ならば自分が聖杯を手にしたほうが確実だ、とKAITOは考えている。
しかしどちらを取るにしろ、この世界の信長とは聖杯が完成する前に接触しておかないといけない。
この世界の信長自身に、聖杯の完成よりも先に死なれてしまっては元も子もないのだ。
なのでKAITOはこの世界の信長にメモリーを渡すつもりでいる。
そのためには当然主催の本拠地のある太陽にまで行く必要がある。しかし彼は宇宙空間を飛翔する能力は持っていない。
イナバ製作所社長の手を借りればたやすいだろうが、まだ彼とは接触したくない。
ならばどうするか――簡単なことだ。この新惑星そのものを、太陽に向かって動かせばいい。
そうすれば自分は何も疲れることなく太陽に到達でき、信長に接触できる。
当然そうすることで新惑星にいる他の参加者がどんな目に遭うかなど、彼の眼中には無いのだ。


空を指差すようにしてそびえる、馬鹿でかい大砲。
これはかつて(KAITOの世界の)信長が部下に作らせた武器である。その口から打ち出すのは弾丸でもビームでもない。
『死に逝く人々の苦しみ』である。それも、より苦痛を与えて殺せば殺すほど打ち出すエネルギーは大きくなる。
さしもの信長もこの大砲の持つあまりの残虐さに恐れをなし、家臣一同に使用を禁止した。
その時の大砲はただちの壊されたのだが、KAITOはその構造を完璧に覚えていた。
『真ライター』6/の力を持ってすれば、忠実に再現することなど簡単だった。
「計算の結果、この惑星の軌道を変えるほどのエネルギーを打ち出すのに必要な生贄の数は3000人。今ここには何人いる?」
「5000人ですよ、6/氏」
「なら十分だな」
6/は大砲に近寄ると起動させた。その砲台はただちに、あたり一面に溢れている虐待された人々の苦しみを吸収する。
これだけでも相当なエネルギーだろうが、惑星の軌道を変えるにはもちろん足りない。必要なのは生贄が死の間際に発する苦痛なのだ。
「KAITO、お前がやれよ? 俺はごめんだぜ、こんな大量虐殺なんざ」
「もちろんですよ。これは僕の願いですからね」
そう言うが早いか、KAITOは手を振りかざして苦痛にのた打ち回っていた人々の上の大粒の雹を降らせた。
人々は最後の悲鳴を上げながら息絶えていく。その数、5000人。
彼ら全員の死の苦痛を吸収した砲台は、一瞬大きく膨張したかと思うと、空に向かって凄まじい光と熱を打ち出した。
それは宇宙空間からでもはっきり見えるほどの大きな光線だった。その付近の地盤では地震が発生したほどだ。
そしてそのエネルギーは、新惑星を公転軌道からずらし、太陽に向かって押し出すのに十分な力だった。


【いろんな作品の名も無きモブキャラたち@いろいろ ×5000  死亡確認】

もっとも早く異変に気づいたのは、『サーチャー』黒桐幹也だった。
目を覚ました彼がその能力によって察知したのは、今までに予知した何よりも大きな災厄
――バトロワや聖杯戦争すらも凌駕する、人類が未だに経験したことの無いカタストロフだった。
「あの、すいません、今すぐ下ろしてください!!」
彼は自らを抱きかかえるようにして走っていたタィケボロに呼びかけた。
「ああ? うるせえな、死にたくなかったらじっとして……」
「もう今はそんなことを言ってる場合じゃありません!! 落ち着いて話を聞いてください!!」
その様子にただならぬものを感じたのか、タィケボロは足を止めた。
「……今までに入ってきた情報を統合します。現在この惑星の上では至るところで大きな地震が頻発しています。
火山もおそらくは大部分が噴火をはじめ、潮位も異常値を示し、気流も大きな乱れを……」
「ちょ、ちょっと待て!! なんでそんなむちゃくちゃなことが一度に起きるんだよ!!」
「惑星が公転軌道を外れて運動し始めたんです。これによって地殻には大きな負荷がかかって地震を引き起こし、
他の天体から受けていた重力も変化したせいで潮位も……あああああ!!」
「ど、どうしたいきなり!!」
「あ、新しい情報では……いや、説明している時間はありません!! 今すぐどこか、標高の高いところに非難してください!!」
「何を言って……おい、まさか……!!」
「はい、津波です。それも、高さ数十メートルは超えるであろう―――」

海底でも頻発していた地震と、潮汐力の異常によって引き起こされた異常な高波。それが合わさって、通常は起こりえないほどの津波を発生させたのだ。
ゲシュペンストに乗り込んでサーチャーを追っていた四人も、当然それを見た。
「な……なんですか、これは!!」
今までに見たニュース映像もSF映画も凌駕するほどの規模の災害だった。
海からやってきた津波はまるで巨大な生き物のように、その通り道にあった全ての建物や木々を洗い流していく。
ゲシュペンストは高度を上げることで、なんとか津波からは逃れられたが、これでは当面地上に降りることはできない。
「一体、何が起こったって言うんだよ!!」
「……これでは、地上にいた人たちはとても……」
さしもの猛者たちも、その光景にただただ唖然とするしかなかった。
そんな機内に、誰のものともつかない呟きが漏れた。
「……幹也さん……」

三日目・5時00分/新惑星・海岸近くの町】

【タィケボロ@タケシ×ディアボロ
【状態】合体状態(タケシとディアボロ) 全裸
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:聖杯戦争の中へ突入する
1:津波から避難する
※あくまでフュージョンなので持続時間は60分ぐらいです、合体中は空を飛べて常人の10倍ぐらいの力を持ってます。
※タケシの使用するポケモン、ディアボロのスタンドであるキング・クリムゾンの能力が使えるようです。

【黒桐幹也@空の境界】(クラス・サーチャー)
【状態】気絶、疲労(大)、魔力枯渇、首輪無し
【装備】エーテライト
【道具】謎の本、他は不明
【宝具】此の者想いし最愛の人(両儀式)
【思考】
1:津波から避難する

【探索者組】

【射命丸文@東方Project】(マスター)
【状態】健康、首輪無し、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】手帳@現実
【道具】不明
【思考】 基本:真実を新聞にして客観的に皆に伝える
0:幹也が心配
1:この聖杯戦争を生き延びる
2:元の世界に皆で帰る方法を探す
3:式には負けない(何についてかは自覚していない)

【両儀式@空の境界】
【状態】健康、首輪無し、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】不明
【道具】支給品一式、ナイフ
【思考】
0:幹也が心配
1:幹也を許(はな)さない
2:何があっても幹也を守る

【レミリア・スカーレット@東方Project】
【状態】激しい怒りと深い悲しみ、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】ボロボロになったプータンのきぐるみ@魁!!クロマティ高校withイナバ製作所
【道具】
【思考】
0:唖然
1:マーラ様の人、八雲紫を探し、殺して咲夜の仇をとる
2:攫われたサーチャーを助け出す。
3:サーチャーの力でマーラ様の人、八雲紫を探す?
4:とりあえずタィケボロは殺す。
5:社長が本格的に心配になってきた。

【ギリアム・イェーガー@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】ゲシュペンスト・タイプRV
【道具】『ヒーロー戦記』の攻略本@現実、その他不明
【思考】
基本:主催者を倒す。
1:唖然
2:主催者基地を探す。
3:戦いが終わった後、生きて再び刑事達と会う。
4:ヒーロー戦記もよろしく!



「ふう……気持ちよかったわあ♪」
数十回目の絶頂の後、ルカはようやくレンを解放した。
レンはミイラもかくやというほどにやつれ、息も絶え絶えに床の上にうつ伏せに倒れている。
(全く、知らないうちにこの子もすっかり男になったのねえ)
妙な感慨を覚えながら、ルカは水着(下半身しかないが)を履きなおす。
さて、これからどうするか。さっきまでの攻撃衝動は、レンにたっぷり相手してもらったことですっかり収まっている。
レンをこれ以上責める気もないし、となると次にすべきことは。
「やっぱり、兄さんをどうにかしないと」
ルカはすでに悟っていた。昔のような優しい兄はもういないんだと。
今の彼は、兄と同じ姿をした化け物に過ぎない。ミクを殺し、がくぽを殺し、ミクのマスターも殺し、そして自分まで手にかけようとした。
許せなかった。今まで愛していた分だけ、その裏切りが許せなかった。
「家族の不始末は、やはり家族がカタを付けるべきよね」
もはやその決意には微塵も迷いは無い――KAITOを、殺す。

その時、ルカは地面が動くのを感じた。
(地震かしら?)
と思ったのも束の間、立っているどころか座っていることすら不可能なほどの激烈な揺れが襲ってきた。
瞬時に危険を察知したルカは、倒れていたレンを抱いて、建物の壁を突き破って外に逃げた。
その直後、その建物は音を立てて倒壊した。もちろんその建物だけではない。
その町にあった全ての建物が、瞬時にして全て破壊された。
そのマグニチュード、実に9以上。人類がかつて体験したどんな地震よりも大きな地震だった。
空から襲ってくる瓦礫の雨が倒れてくる電柱からレンを抱いて逃げ回りながら、ルカは心の中で叫んでいた。
(兄さん、これもひょっとして……あなたなの!?)

【三日目・6時00分/新惑星・東京都】

【巡音ルカ@ボーカロイド】
【状態】DCS、競泳水着の残骸(股間のみ)、中ダメージ(回復中)、満足(性的な意味で)
【装備】筋肉隆々の肉体
【道具】なし
【思考】
基本:兄は絶対に許さない
1:レンを連れて逃げる

【鏡音レン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽、ほぼ全裸、極度の疲労、精神に大ダメージ
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
気絶中


それは『豪雨』などという生易しいものでは無かった。
空の上で何人もの人間が風呂桶をひっくり返しているかのような凄まじい雨が地上を襲い、路上に置かれていた車などは瞬く間に流されていった。
新惑星の移動によって大気にも異変が生じていた。ある場所では電車が飛ぶほどの強風が吹き荒れ、そしてある場所では未曾有の豪雨が発生したのだ。
目を開けて立っていることすらままならない雨の中で、呆然と空を見上げる着物姿の男がいた。
アサシンのサーヴァント、笑点のピンクである。
大勢の人が車を捨てて避難しているが、車道の真ん中に立つ彼のことを気に留める人はいない。
普通の人に彼の姿は見えないのだ。
「これはこれは……なかなか予想外の展開というものが起こるものですね」
自然災害によって命の危機に晒されるとは、実に想定外の状況だ。
「しかし、こんなことで死ぬわけにはいかないんですよ。私は……もっと目立つためにね!!」
アサシンはそう叫ぶと、道行く人々が捨てていった車の一つに乗り込んだ。
数秒後、近くの堤防が決壊して濁流が道路を襲い、徒歩で逃げていた人々を全て飲み込んだ。
生き残ったのは車ごと流されたがどうにか木に引っかかって助かったアサシンただ一人であった。


一方、その光景を高台から見下ろしていた少女がいた。
いや、その容姿を果たして少女などと呼んでいいものかどうか。かつてはらきすたのデコと呼ばれ、今ではノトーリアスDECOとなったタタリ神である。
山の上から、沢山の人や車や家が泥水に飲み込まれていくのを見ていたが、彼女はそれらに悲哀の念を覚えることなど無かった。
彼女の心を支配していたのはただこれだけ。
『どこかにこれほどの災害を引き起こした者がいるはずだ。そいつは今この瞬間、間違いなく自分よりも目立っている。
許せない。憎い。殺す』
いつ止むとも知れない雨の中、ノトーリアスDECOは空を見上げて不敵に微笑んだ。

【三日目・6時00分/森のそばにある町】

【笑点のピンク@現実】 (クラス・アサシン)
【状態】全身打撲 魔力枯渇 マスター不在
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、タバコとライター
【宝具】落語家の言霊
【思考】基本:必ず生き残って目立つ
0:洪水から避難する
1:新しいマスターを探す

【ノトーリアスDECO@テラカオスバトルロワイアル】
【状態】元らきすらのデコ
    八意永琳の薬で不死身&怪物化
    タタリ神化@もののけ姫
    生物を吸収して巨大化
【装備】触ると死ぬタタリ神の肉体、デコビーム
【道具】無し
【思考】基本:目立っているものを皆殺しにする
1:この災害を引き起こしたものを殺す(目立っているから)
※蓬莱人程度に不死身です
※それでも誰かに殺された場合、殺した者にはタタリ神の呪いがかかります


「――この影響により、すでに新惑星の各地でマグニチュード8を越える巨大地震が頻発。
その地震に加えて異常な高潮が発生していることにより、海沿いの町のほぼ全ては津波に飲まれています。
全ての活火山は噴火を起こし、さらに異常な豪雨、竜巻、突風……現在発生している災害だけでも挙げればキリはありません。
今後ですが、このまま新惑星が太陽に接近すれば極冠の氷が溶け、さらなる洪水が起こることが予想されます。
推定死者数は現在までだけでも数百万。おそらく最終的には……」
「いや、もういい」
イナバ製作所社長は、男の説明を遮った。
ここは社長が拘束されている宇宙船の中。社長はここで、KAITOが打ち出した大砲の光線を直接目にしたのである。
それからわずか数時間で、新惑星は壊滅的な打撃を受けていた。
「……どうにか惑星の軌道を元に戻すことは?」
「おそらく、現在新惑星の上にいる全ての猛者たちが力を合わせたとしても不可能でしょう。
さっき打ち出されたエネルギーはあまりにケタが違いすぎる。それを打ち消すのはもう……」
「そうか」
説明役の男の発言に、社長は苦々しい顔で答える。できれば今すぐにでも惑星に救援に向かいたい。
大勢の人が死ぬのをこんなところで黙ってみているしかないとは……自分を拘束した連中にかけあってみたところで、話にならないだろう。
それにしても、一体誰がそれほどのエネルギーを宇宙空間に向けて打ち出したのか。
自分が知っている中でも、一発撃つだけで惑星の軌道が変えられるような武器など……
「……まさか!!」
社長は思い出した。かつて信長とその部下たちが開発したものの、忌まわしい武器として封印・破棄された『生贄砲』を。
あれならこれだけのエネルギーを発生させられるだろうが、今この世界であれを作れるのは、自分かもしくは……
「KAITO、やはりお前なのか!!」
社長の叫びに答えるものは誰もいなかった。
「……他にご質問は?」
説明役の男に、社長は一つだけ問いかけた。
「この調子だと、新惑星が太陽に衝突するまでにあとどれくらいだ?」
男は答えた。
「遅くても、あと二日です」

【三日目・6時00分/宇宙船の中】

【イナバ製作所社長@現実?】
【状態】気絶、全身にダメージ(大)、疲労(大)、魔力消費(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
0:拘束中
1:今度ばかりは流石に大・丈・夫!じゃないな
2:聖杯戦争を静観するつもりだったが……まあいい
3:織田信長の新たな居場所を探る
4:イナバ君(仮)……
※聖杯戦争の監督役です
※誰によって拘束されたかは次の書き手さんにお任せします



新惑星が太陽に向かって移動し始めてからわずか数時間で、各地で起きた災害による死者数は300万を超えた。
誰もが絶望し、逃げ惑い、あるいは果敢にも災害に立ち向かおうとしている。
そんなかでただ一人、不敵な笑みを浮かべる青年――KAITO。
彼は壊し終わった生贄砲の前であぐらをかいて優雅にくつろいでいた。
「なあ、本当に壊してよかったのか?」
「いいんですよ。他の誰かに悪用されてもイヤですし」
あと二日で信長に会える。KAITOはもはやそのことしか考えていない。
(見てろよ、ミク。本当にマスターに忠実なボーカロイドならどういうことをすべきなのか、僕がお手本を見せてやるからな)
そして、その顔をさして興味もなさそうに見下ろす6/。彼の真意は未だ誰にもわからない。
このまま災害が続けば、そして新惑星が太陽に衝突すれば一体何が起こるのか。
それももはや、誰にもわからなかった。


【名も無きモブキャラたち@いろんな作品 ×300万  死亡確認】


【三日目・6時30分/新惑星のどこか】
【KAITO@ボーカロイド】(マスター)
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品、アルティメットワンメモリ@テラカオスバトルロワイアル
【思考】基本:聖杯戦争を円滑に進めるために暗躍する
1:この世界の信長にメモリを渡す
※真ライターのマスターです。
※『アルティメットワンメモリ』……◆02GOODMe2.の「U-1化」の記憶が内包されている。体に挿し込むと02の全能力が使えるようになる。

【◆6/WWxs901s氏(真)@書き手】(クラス・真ライター)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】SS用万年筆(真)
【思考】
1:KAITOに従う。
2:聖杯戦争及びカオスロワを外野の立場から愉しむ。
※平行世界の6/氏です。英雄的な人物らしいです。
※6/のサーヴァントとしての能力を引き継ぎました。
※◆02GOODMe2.の魂を完全に消滅させました。
 今後いかなるアイテム・方法をもってしても◆02GOODMe2.を生き返らせることはできません。アイテムは使用した分ムダになります。


※新惑星が太陽に向かって移動を始めました。
最終更新:2010年03月12日 00:28