あれから、少女はずっと呆けたように地面に座り込んでいた。
死にたい、麻痺した思考の中で藤原妹紅はそれだけを考えていた。
自分と関わった者は死ぬ。
自分は誰も守ることができない。
鷹の爪組が全滅した時に、自分の中にあった最後のなにか大切なものが壊れてしまったのだ。
あのまま彼らと一緒に死ねればよかった。いや、自分と一緒にいたから彼らは死ぬことになったのだ。自分は周りの人間を不幸にするだけの存在なのだ。
誰でもいい、早く自分を殺してほしい。この混沌とした世界ならば、不死の肉体を持つ自分を殺してくれるマーダーが
KAITOの他にもまだいるだろう。
自殺できないこの身体をこれほどまでに呪ったのは初めてかもしれない。もう、動く気も起こらない。
そんな事を考えながら人形のように動かない少女の前にやってきたのは、四体の配下を引き連れたドラゴンだった。
「なんだこの娘は。我が姿を見ても泣き叫び逃げ回らないとは、なんとも喰い甲斐の無い奴だ」
今朝から今まで、真竜ニアラは適当な参加者を喰らいながら生贄砲もしくはその製作者を探し続けていた。
そして今、妹紅のいる大田区までやってきたのだ。
【
野比玉子×10@
ドラえもん 死亡確認】
【タケシ×5@ポケットモンスター 死亡確認】
【
ディアボロ×5@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
【富竹ジロウ×10@ひぐらしのなく頃に 死亡確認】
【513@現実 死亡確認】
【
野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】
死因 真竜ニアラによる捕食
ニアラたちドラゴン軍団が目の前に迫っても、妹紅は動こうとしなかった。
「つまらない奴だが、まあいい。食糧には変わりないからな」
◇
ニアラの顎が己の身に近づくのを見ながら、妹紅はこのドラゴンに喰われれば死ぬことができるだろうかと考えていた。
死なせてほしい。どうか殺してほしい。もういい、もう――――
(諦めんなよ……
――――諦めんなよ!!!!!!!お前!!!!!!!)
「えっ?」
妹紅の身体がニアラに喰われるというその瞬間、妹紅は確かにその声を聞いた。
(どうしてそこでやめるんだ!!!そこで!!!もう少し頑張ってみろよ!!ダメダメダメ諦めたら!!)
「修…造…?」
聞こえたのはその声だけではない。
(世界中の皆が笑顔で暮らせるように活動する、それが鷹の爪団じゃ!団員の君がそんなことでどうする!)
(妹紅さん。勝手なお願いですが、この惑星のことを護ってください。そしてどうか、貴方は生きて―――)
それだけではない、聞こえてきたのは―――
◇
「それではいただき……熱ッちいィィィィィィィィィ!!!!!」
今にも妹紅を噛み砕こうとしていたニアラは、自分の口内で起こった突然の発熱に仰天して、慌ててその「食糧」から口を離した。
「小娘!貴様一体何を……」
そこまで言ってニアラは言葉を失った。
少女の、藤原妹紅の身体を紅蓮の炎が包み込んでいた。彼女を包む炎の中には、最終防衛システムの、総統の、
松岡修造の面影が映し出されている。
それだけではない。妹紅が纏う炎に、サンタナの、
秋月蒼真の、ビリー・ヘリントンの、02の、10/の、メタナイトの、真田幸村の、竜宮レナの、八意永琳の……
逝ってしまった者たちの面影が次々と映し出されていた。
「そうね」
紅蓮の炎を身に纏いながら、藤原妹紅は静かに微笑んだ。
「私が、継がなくちゃね。みんなの意志を
生き返った理由を忘れるところだった――また、みんなに助けられたわ」
妹紅の、つい先ほどまでの生ける屍のような状態からの豹変にニアラは困惑していた。
「く、喰えぬならこれで死ね!」
ニアラはプライド、続いてグラトニーを繰り出す。その攻撃は妹紅の身体を直撃した。
しかし傷つき血が噴き出しても彼女は倒れない。その身体に纏われた炎も、消えることはない。
「なっ、なんなんだこの女は!? おい!お前らがこの女を殺れ!」
配下のドラゴンたちにニアラが命令を下そうとしたその時、妹紅は動いた。
全身の炎を両手に集中させ、狙いをニアラに定めて
最終防衛システムが教えてくれた技に、自分の力と仲間からもらった魂を込めて撃ち放つ。
「鷹爪再誕!フジヤマヴォルケイノスターバスター!
このスターバスターは絶対無二のスターバスターなり!!」
通常のスターバスターではない、紅蓮の炎によってもっと熱くなったスターバスターは真竜ニアラに向かって一直線に飛んできた。
「おいちょっと待てええええええええええええええ!!!」
ニアラの叫び空しく直撃したスターバスターにより、ニアラを筆頭とするドラゴンたちは爆炎に包まれ跡形もなく消し飛ばされた。
◇
「ゼェ……危なかった……とっさに奴らを楯にしなければ確実に殺られていた……」
爆炎にまぎれてこっそりと逃げた真竜ニアラ。彼は配下の四体のドラゴンを犠牲にすることによって妹紅のスターバスターから生き延びていたのだ。なんて奴だニアラ様。
「しかしこれでせっかく集めた手駒を全部失ってしまった……
こうなった以上、あの攻撃砲(生贄砲)じゃなくてもいいから何か強力なものを喰らって速急に力をつけなければ……
そして覚えていろよあの女……我が圧倒的な力を、あくまでも圧倒的な力を手に入れた暁には必ず血祭りに上げてやる!絶対にだ!」
◇
藤原妹紅は歩き出す。
鷹の爪組の遺志を継ぐために、戦いを止めるために、誰かを守るために。
「もう大丈夫よ、鷹の爪団員として恥ずかしくない活動をするから。
た~か~の~つ~め~」
そして彼女は歩き出す。その体に炎と、受け継がれた想いを纏いながら。
【藤原妹紅@東方Project】
【状態】全身に包帯が巻かれている、全身血塗れ、鷹の爪団員、ダメージ(中)、疲労(中)、強い決意、スターバスターを習得
【装備】
チェーンソー、斬鉄剣
【道具】支給品一式、蜆、米の苗、将棋セット一式、ゾフィー直筆サイン色紙、黒竜号、秘宝75個
【思考】基本:戦いを止めたい。『生きる』
1:死んでいった者たちの遺志を継ぎ、人々を守り必ずこの大災害とバトロワを止める。
2:
空気王、らきすたのデコ、KAITOを倒す。
【真竜ニアラ@セブンスドラゴン】
【状態】最終形態、ダメージ(中)、口内を火傷
【装備】なし
【道具】焦げた山田の骨、焦げた血塗れたナプキン
【思考】
0:強い力を持つもの(特に生贄砲かその製作者)を喰らい力を手に入れる。後に
リベンジ戦
1:主催、参加者問わず全てを「捕食」で殺す
2:
真・空気組と藤原妹紅を倒す
※災害が砲撃によるものだと知っています
※新惑星が太陽に向かっていることを知っています
【リブロドラゴニカ@セブンスドラゴン 死亡確認】
【ドラゴアンゼラ@セブンスドラゴン 死亡確認】
【スターダスト・ドラゴン@遊戯王 死亡確認】
【ブルーアイズホワイトドラゴン@遊戯王 死亡確認】
最終更新:2010年04月17日 00:12