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「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ぬぐうううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

黒い一閃が金色の花弁を散らせる。
二撃目のなぎ払いは空を切るが、三撃目で再び金色が飛び散る。
四撃目はない。剣を振り抜いた状態で後方へ飛び退くと、さきほどまでいた場所に火柱があがった。
白い鎧を纏い、黒い剣を操る騎士――騎士ブロント。
辺りに毒華を撒き散らす、極彩色の怪物――神龍ニアラ。
激しい攻防を繰り広げる騎士と龍。もはや互いに目の前の敵しか見えていなかった。
一瞬でも目の前の敵から目を離せば、それは確実に死に繋がるから。
いくら頑強な騎士といえど、人間と龍という超えようのない種族の壁が立ち塞がる。
聖なる騎士に許された白魔法で傷を癒しても、いずれは体力も魔力も先に尽きる。
(……持久戦がまずいのは確定的に明らか速攻でバラバラに引き裂くのが得策)
だがしかし如何な神龍といえども軽々と動けない。この騎士の力は本物だ。
そしてその手に握られた黒剣が、神屠りの力を得ていることも大きい。
(おのれ……何故だ、何故ドラゴンクロニクルも無しにあの男が竜殺剣を持っている!?
 だが所詮は人間の剣、距離をとりつつじっくりと嬲り殺しにしてくれる!)
二人の思考は正反対。
騎士は龍へ接近し、無数の斬撃をたたきこまんと。
龍は騎士から離れ、剣が届かない位置から全てを滅ばさんと。
だが二人の共通する思考も存在する。
――目の前の敵をこの場で殺す。それだけだ。
「ハイスラァ!」
「ちぃ!」
先に仕掛ける騎士の強斬を龍は紙一重で空へと逃れる。
剣を振り下ろした状態、攻撃直後の隙を逃すわけにはいかない。
「灰も残らぬ程に焼け死ぬがいい!」
「甘いんだが!?」
しかし龍の放った強欲・グリードの三発の火炎弾に合わせて斬撃が放たれる。
騎士の主力攻撃、スウィフトブレード。凄まじい速度の三連続攻撃が火炎を全て掻き消す。
だが騎士の動きは止まらない。肉体に負担がかかることを承知で強引に剣を自らに引き戻し、跳躍する。
「両手で持ったハイスラの威力はさらに加速した!」
片手から両手持ちへ。一撃に賭け真上から渾身の力を込めて振り下ろされるグラウンドストライク。
「甘いのは貴様だ! 我が憤怒、ラースの力を知れ!」
「なに!? ぐっ!」
だが、渾身の一撃は突如龍の前に出現した紫の障壁に止められてしまう。
それどころか、返る衝撃波が騎士の体を吹き飛ばしてしまった。
素早く体勢を立て直し、スウィフトブレードを放つが、これも障壁に阻まれ、逆に騎士を傷つける。
「ケアルⅢを俺に奢ってやろう……汚いなさすがニアラきたないカウンターシールドとか俺のシマじゃノーカンだからな」
予想外のダメージをすぐに回復させつつ、騎士は龍を睨み、僅かに歯を軋ませた。
思えば、この戦いは随分と騎士が不利なのだ。
七罪を体現する龍の基本の技は罪と同じ名前と数。
強欲・グリード――三連続の火炎弾
暴食・グラトニー――広範囲に振るわれる斬撃
傲慢・プライド――属性を持たない魔法攻撃
嫉妬・エンヴィー――相手を呪い状態に陥れる
怠惰・スロース――自らの体力を持続的に回復させる
憤怒・ラース――障壁を張り巡らせ一切の物理攻撃を遮断する
色欲・ラスト――相手の強化術効果全てを無効化する
騎士を特に苦しめるのは、怠惰、憤怒、色欲。
どれだけ斬撃を浴びせても自己再生を繰り返される。
そして今、斬撃そのものを弾かれた。
受ける傷を減らそうと白魔法・プロテス、シェルを使用してもすぐに打ち消される。
騎士という職業は守りがメインであり、攻める時は剣や棍を使用しての近接戦が基本。
だがその攻撃が弾かれ、防御魔法も剥がされ、攻撃魔法はあまり得意とは言えない。
まさに、相性は最悪だ。

「ソウルプレス! 完全なる闇・改!」
「汚いな本当にきたない他人との対戦で一撃つかうとか犯罪だからな!」
そしていまや龍は自身以外の技も使いこなす。二つの技を組み合わせた一撃必殺の攻撃。
しかし、騎士はこのコンビネーション攻撃を攻略していた。
体力を問答無用で半減させるソウルプレスは防ぎようがない。隙は、完全なる闇・改にあった。
騎士が今頭につけているティアラは元は農家の青年がつけていたものである。
何故無骨な騎士がこんなものを装備しなくてはならないのかと、若干の抵抗はあるにはあった。
だがその見た目に反し、装備効果が『全状態異常耐性』と強力なものである以上、背に腹は変えられない。
これで完全なる闇・改の第一の効果である睡眠を封じることが可能となった。
睡眠効果さえ防げば、あとは体力低下時の即死効果だけだが、これも白魔法・ケアルで傷を癒せば回避できる。
ようは50パーセントになった体力を71パーセントまで回復させれば死ぬことはなくなるのだ。
完全なる闇・改が発動するまでの間、通常のケアルであれば発動も間に合う。
これで、少なくとも一撃死だけは防いだ。それでもまだ、騎士が不利なのは変わらない。
「おのれ、何故眠らない!? もう一度完全なる闇・改を――
「俺はリアルではモンクタイプだからな格闘スキルもA+に決まっている
 雷属性の左でおまえを骨にする! ギガトンパンチ!」
「ぬぐぅ!」
右手に持つ剣で効果を失った闇を切り払い、左手に雷の力を集める。
普通の騎士には決して真似のできない――『ブロント』固有の格闘技。
凄まじい雷が迸り、龍の全身を巡る。この雷の前には、ラースの障壁も意味を為さない。
「っ! バックステッポゥ!」
しかし騎士は初撃を入れただけで攻撃を止め、後ろに飛び退いてしまう。
それが正しい判断だった。直後、巨大な氷塊が落下してきたのだから。
「フハハハハ! 無駄よ! もはや貴様に隠す必要もあるまい! 我は様々な龍を食べ、血肉とした!
 当然、貴様らに食われた偉大なる赤竜、氷嵐の支配者、雷鳴と共に現れる者もな!
 三竜はそれぞれ司る属性の攻撃を一切受け付けない! つまり今の我に炎氷雷の攻撃は通用しないのだ!」
「それなら闇属性のお前にこれを奢ってやろう! 生半可なナイトには真似できないホーリー!」
龍の魔法耐性を聞き、騎士はすぐさま三種の属性どれにも当てはまらない『聖』の属性で攻撃をしかける。
闇の存在は、総じて聖なる攻撃に弱い。神聖魔法ホーリーはその名前の通り聖の塊だ。
「無駄無駄無駄! 忘れたか、我はしんりゅう改も取り込んでいるのだ!奴の力は、聖属性攻撃の吸収よ!
 残念だったなぁ聖騎士様よ? フハハハハハハ!」
「ちょとsYレならんしょこれは……?」
ここで騎士は初めて冷や汗をかいた。
ここまで攻撃を妨害されては、龍を倒すことは非常に厳しい。
やはり、自分とこの龍の相性は最悪だ。
物理攻撃を浴びせにくく、炎も氷も雷も聖も通用しないとなると、どうしようもない。
騎士もまだ未使用の技があるが、グランドヴァイパーの属性も炎であるため通用しないだろう。
残るはダークパワーの闇属性。だが、完全なる闇を操る龍が闇に耐性がないとは思えない。
何か、手はないのか。
騎士は頭を捻る。
この龍を、この場で倒さなければ。
自分が負けて死ぬのは構わない。既に一度死んだ身だ。
だが、その後この龍は何をする?
決まっている。人間を全て捕食するのだろう。
そんなことはさせない。もはや自分は騎士失格なのかもしれないけれど。
だからといって、黙っているわけにはいかない。
守るべきものが残っているなら、守らねば。
だから、何か手はないのか?
なにも一撃で倒せるような魔法は求めない。
せめて、ラースの発動を阻止できればいい。
障壁を乗り越えれば、この剣で奴を殺すことができる。いや、殺す。
何か、何か……





――あった!

「来い! キングベヒんもス!!!」
「グオオオオオオオオオオオォォォォォォォッ!!!」
騎士の号令と共に、どこからともなく獣が爆進してきた。
魔獣ベヒーモスの王、キングベヒーモス。
その力は全盛期よりかは劣ったとはいえ、未だ健在である。
召喚者である騎士の横で一度止まり、魔獣もまた龍を睨みつける。
対する龍は、空から騎士と魔獣を見下ろす。
「フン、なにかと思えばただの下等な獣か。
 翼無き愚鈍な獣をいくら従えたところで、我に……神に勝てるとでも思っているのか?
 所詮は人間、神に造られた家畜の浅知恵よ……ん?」
ここで龍は見下していた騎士と魔獣の姿を改めて確認した。
騎士は、右手に剣を持ち、左手で――杖を持っている。
魔獣は、何かを――詠唱している。
「貴様ら、一体何を――」

「今だキングベヒんもス! パワーをmえテオに!」
「イイデストモオォォォォォォォ!!!」

魔獣が詠唱していたのは黒魔法メテオ。
広範囲の敵に隕石を降らせ、壊滅的な損害を与える魔獣の必殺魔法である。
「ついげきのミーティアが合わさりダメージは更に加速する!」
いまこいつ喋らなかったかと疑問に思いつつも、騎士も杖を振るう。
異世界の魔法ミーティア。名前こそ違えど、これも隕石を降らせる魔法だ。
やがて魔獣と騎士の隕石魔法の力が合わさる。
それはすなわち禁断の秘技――Wメテオへと昇華される。

「グ、ガァアアアアアアッ!?」

降り注ぐ無数の隕石は、龍の体に次々に命中していく。
神龍としての巨体が、仇となったのだ。
確かに巨体であれば、威圧感を与えることもできるし、体力も桁違いになるが……
同時に、攻撃の的にもなってしまう。
斬撃などは問題ないが、このような広範囲攻撃は当ててくれと言っているのと同義なのだ。
ましてや、このWメテオはいずれの属性でもない、無属性の魔法。
龍の頼みの綱である各龍の耐性もまるで意味をなさない。
当然、自身の力であるラースもだ。

「ガ、ガ、ガァッ! な、舐めるなよ人間がぁ! この程度で、我が倒せるかぁ!」

金、赤、青、緑、紫……様々な色の龍の欠片が闇に舞う。
だが、砕けても砕けてもその端から再生を繰り返す。
繰り返すが、騎士は本来魔法攻撃は得意ではない。
それ故にWメテオの威力も最大とはならず、龍の全てを砕くには至らない。
騎士も、それは十分に理解している。

このWメテオは、囮だ。

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
「なんだと!?」

降り注ぐ隕石を蹴って、跳躍する。
自分の魔法で倒せるわけがない。この剣で斬らねば倒せない。
だが、敵は障壁と再生を繰り返す。
――ならば、好きではないが『一撃』で倒す。
狙うは、頭部。
どんな不死の怪物も、頭を飛ばされたら無事ではいられない。
騎士の剣が、振るわれた。

ガギィッと鈍い金属音が響く。
騎士の剣は確かに龍の頭部を捉えた。
しかし、龍の口、その牙で斬撃を止められてしまったのだ。
「ぐっ……おおおぉぉ……!」
「グヌアアアアァァァ……!」
騎士は、このまま牙をへし折らんと剣にさらに力を込める。
対する龍も、このまま剣を噛み砕いてしまわんと力を込める。
ギシ……と二つの力におされて剣が軋む。
先に屈した方の負けだ。
牙が折れれば、そのまま龍の頭部の半分が宙に舞う。
剣が砕ければ、騎士に打つ手はなくなりやがて殺される。

「なめるなよナイトはSTRもかなり高い! いいかげんにあきらめるべき! 貧弱一般龍は眠る時間なんだが!?」
「ギギィ……! ガギギ……!」

膠着状態。
そんな時の騎士の挑発にも龍は乗らない。
無論、プライドの高い龍だ。内心はらわたが煮えくりかえっていることだろう。
本当なら、貴様こそあきらめろ家畜風情がと言い返したいが、それが出来ないことはさすがに理解していた。
今、この状況で、喋るために口を開けた瞬間に自分の頭が飛んでしまうのだから。
だから、その怒りを牙に込め、剣にさらに激しく噛み付く。
龍は、こんなときに限って腕のない自分の体を呪った。
腕があれば、こんな騎士の一人や二人ぐらい投げ飛ばすか握りつぶすことが出来ただろうに。
だが無いものねだりは無意味だ。
この剣を噛み砕きさえしてしまえば勝ちなのだ。
隙間からブレスを吐いて攻撃しようかとも考えたが、自分の口内も悲惨になるから却下した。
ただただこの牙で、噛み砕くだけ。
騎士も考えは同じだった。
メテオ以外の魔法が通用しない以上、自分の腕力と剣を信じるのみ。
ただただこの剣で、切り裂くだけ。
この剣は自分の愛剣。たとえ上位の剣……デュランダルやエクスカリバーがあっても、きっとこの剣を使うだろう。
この剣で数々のモンスターを斬ってきた。そのなかには当然ファフニ―ルなどの龍もいた。
今度も、同じことをするだけだ。

「おおまえの落とす装備はなんなんですかねえ……オニオンソードだったらついげきでボコるは……」
ギシ……
「グガガガ……!(貴様こそ、不味かったら承知せんぞ……!)」
ギシギシ……
「まあ落とすにしても七罪武器だろうなグラットンはもうあるし他の武器も【いりません】」
「ギギギィ!(フン、そのグラットンも今に我が食ってくれる!)」
ギシ……ン……シ……
「ん?」
「ガ?」
ギシ……ギシ……アン……アン……


「「おいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」」

今、剣から絶対にありえない音が聞こえた。
この極限の状態で聞こえてきた謎の音に、騎士も龍も脱力し叫んでしまう。
しかし、それが運命の分かれ道となった。

「! いただきいぃ!!!」
「グッ、ガ、ギアアアアアアアアアアッ!?」

先に我に返ったのは騎士の方だった。
龍はまだだ。この好機は逃さないと、ツッコミたい気持ちを抑え、全力で振りぬく。
遮る牙の圧力から解放された剣は、実に易々と龍の頭部の半分を切り飛ばした。
「ガガギグアアァッ……オノ、オノルェェェェ……! マダダ!マダワレハ……ヤラレンゾォォ……ッ!」
しかし、頭部を吹き飛ばされてなお、龍は生きていた。
断面からも新たな頭部が生えんと再生活動を始めている。
「まだ生きているのかと驚きが鬼なるな……だがこれでしまいにするぜ!」
だが騎士はその様子にも慌てず、剣を構えなおした。
この龍が、そんなに容易く死ぬとは思えなかったし、元からバラバラにするつもりだったのだから。
頭部の再生に全エネルギーをまわしている今が、チャンスだ。

「これが……今の俺にできる最大の攻撃なんだが?」

荷物から天使の翼を取り出し、己の背に装備する。
これからつかうのは、ある剣技の模倣に過ぎない。

「本来これは光属性の技だがグラットンのダークパワーが合わさることで最強にみえる……」

天使の翼で空高く飛び、光を纏った剣を構える。
かつてのサンドリア王国近衛騎士団長の必殺剣。
その名は――

「ウリエルッ! ブレェェェェェェドッッッ!!!」

「グギャガァァアアアアアァァァァァァァァァ―――ッ!!!」

高空から振り下ろされる、大天使の名を冠する必殺の剣が、龍の体を綺麗に両断する。
さらに地面からも光と闇の柱が次々に昇り、龍の体を貫いていく。
聖属性を吸収する龍でも、光と闇が合わさった――混沌属性までは耐え切ることができなかった。

「ガ…………グ…………!」

そんなかつての騎士団長を超えたであろう強烈な剣を浴びてなお。
龍は、あきらめずに再生を試みる。
なにがそこまでこの龍を突き動かすのか?
食欲か? 誇りか? 憎しみか? 意地か? それとも無意識か?
いずれにせよ、龍は限界であった。
頭を飛ばされ、体を真っ二つにされ、全身を光と闇に貫かれて。
再生した場所もすぐに砕け、夜の空に散って行く。

「グハァ……ッ……!ヤ……ヤハリソノケンハ……
 ワレガ……ニンゲンニホロボサレル……ダト……!?
 ナゼダ……ワレハグレイトフルセブンスシンリュウニアラナノダゾ……
 イクツモノギンガヲカケムスウノホシヲクラッテキタコノワレガ……!
 スベテノリュウノチョウテン……カンゼンナルソンザイトナッタコノワレガ……!
 アリエヌ! アッテハナラヌ!! リュウガニンゲンニホロボサレルナド!!
 ニンゲンナドカチクニスギヌ……ニンゲンヲツクッタノハワレラ……
 ソノワレラガホロボサレルナドアッテハナラヌ!!
 アッテハナラヌノダアァァァァァ……………ッ!!!!!」

断末魔の叫びを残し、龍の神――ニアラは散った。

「や……やった……か……」

ニアラが散っていく様を見て、騎士――ブロントは初めて膝をついた。
もともと疲労困憊だったのに加え、この死闘である。当然の結果といえよう。
しかし、彼は成し遂げたのだ。
絶対的力を手に入れた狂える神を、再び葬り去った。
これで、夫婦の敵も討てた。これ以上仲間に被害が及ぶこともない。
それは、仲間を事前に守ったともいえる。
仲間を守る。それが、彼の騎士としての誇りだった。
「おいィ? ニアラのやつをバラバラどころかコナゴナにしてやったんだが?」
「…………」
「……やはりさっきのは幻聴だったか……だがきっとあいつらも喜んでいるに違いない
 いやまて……となるとさっきのあれは新手の呪いか!? マジ震えてきやがった……」
剣を掲げ、語りかけるも返事はない。
一人残された騎士は一人で身を震わせながらも、ためいきをひとつついて立ち上がった。
「……とのんびり勝利の余韻にひたる暇もなかった感
 カカッとさがらせたリグレットと合流してそのあと鬼道さんや妹紅とも――」



「おみごと、騎士ブロント。まさかあのニアラを倒してくれるとはな」
「!?」
「だが、その力と精神力は厄介だ。貴様もここで死ね! ゲッタートマホォォォォォォク!!!」


何が起きたのか。
理解ができない。
振り向いた先には巨大ロボがいて。
その手に握られていた戦斧が飛んできて――

「あ、ミスッたな。あいつの体も素体にするんだっけか。トマホーク食らっちゃつかいもんにならんな。
 だが、この神龍ニアラの残骸だけで収穫は上々だろう。普通の戦闘員に埋め込むだけでも十分強くなりそうだ。
 早速、レオナルド博士に届けないとな。くくっ、これで俺が幹部一番乗りだぜぇ!」

そういって神龍の残骸を回収するのは、新生鷹の爪団の戦闘員だった。
乗り込んだ機体は異形にして強大。あらゆるスーパーロボットを組み合わされ作られた最強の兵器。
いざとなればこの機体でニアラを葬るつもりでいたが、手間が省けた。
トマホーク以外の兵器……スターバスター、デッドエンドシュート、分身なども使ってみたかったが……

「ま、他にも狙う相手はたくさんいるんだ。今は幹部昇格が先さ……」

空を飛び、鷹の爪の最終兵器はどこかにある基地へと帰っていく。
そしてあとには、その様子を少しはなれた場所から呆然と見つめる女性だけが残された。

三日目・23時50分/新惑星・東京都】
【リグレット@テイルズオブジアビス
【状態】首輪無し、フードドーピング、ダメージ(大)、魔力消費(大)、呆然
【装備】ルーチェ&オンブラ@デビルメイクライ、アイスシールド@FF6
【道具】大量のたまご丼の材料、魚剣・デカッシュ
【思考】
0:ブロントさんを助ける
1:協力者を集めて、クライシス帝国を倒す
2:元の世界に帰る方法を探す
3:殺人が必要ならば躊躇はしない
4:和尚とルガールはどこに行った?

【ブロントさん@ネ実】生死不明
※装備品にティアラが追加されています
【再生神龍ニアラ@セブンスドラゴン+色々】死亡確認
※遺体は新生鷹の爪団本部に持っていかれました
最終更新:2010年10月11日 00:29