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外宇宙の果て、少年を背に乗せた一匹の竜が人の形をした混沌と戦い続けていた。

「行けッパルキア!お前と俺のボーグの併せ技だ!」
「ガアアアアアアアアアアッ!」

リュウセイの声に応え、パルキアはあくうせつだん、アクアテール、はどうだん等の技を矢継ぎ早に繰り出しテラカオス・ドゥバイの動きを封じる。
一撃ごとに次元が歪み、宇宙が軋む。だがその攻撃を浴びながらも、テラカオス・ドゥバイは微動だにしなかった。

(コイツ……何を狙っているんだ?)「パルキア!油断せずに一気に叩くんだ!」
「グルアアアアアアアアアアアアアアア!」
その全力の攻撃は、パルキアとリュウセイが体力の限界を迎えるまで十数分に渡って続けられた。

「ハア……ハア……コイツ、さっきからまったく動かない……ひょっとしてもう死んでいるのか?」
「グルルルル……」
疲れ果てた一人と一匹は、それでも警戒を緩めずにテラカオスを見据える。


その時、長く沈黙していたテラカオス・ドゥバイが唐突に口を開いた。

「進化は終了しました」



「なにっ!?」
次の瞬間

「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「パ、パルキアーーーーーー!!」
目にも留まらぬ一撃がパルキアの腹部を切り裂き、大量の血が宇宙空間に飛び散った。


「ガアアアアアアアアアアア!!」
「パルキア!しっかりしろ!」
素手でパルキアを切り裂いたテラカオス・ドゥバイは、叫ぶ彼らを冷ややかに眺めていた。
「では、今度こそ御機嫌よう」


(このままじゃまずい!早く次元移動で逃げなければ殺される!)
殺気を感じ取りリュウセイは焦る。
しかしパルキアはすでに息も絶え絶えの様子で、動くことすらできそうにない。
(クソッ!俺は、俺たちはこのまま終わってしまうのか……!?)
絶望に飲まれそうになるリュウセイ。だがその時、リュウセイの周囲の空間だけが歪曲し始めた。
「!? パルキア!お前!」
「グ…………」
リュウセイは一瞬で理解した。パルキアは残された最後の力を使って、自分を逃がそうとしてくれているのだと。

「パルキアーーーーーーーーーーー!!」
叫び声を残して少年の姿が歪みの中に消えると、瀕死の竜はテラカオスに向かって咆哮する。


「…………それでは、御機嫌よう」

一瞬の後、粉々になったパルキアの体は宇宙に流れて消えていった。

「……さて」
パルキアを殺害したテラカオスは、先ほどまでリュウセイのいた空間を見つめる。
時限の歪みを察知して、彼が送られた方角――地球の方角はわかった。

「じゃあまず地球を滅ぼしに行きましょうか」

進化の果てに行き着き終了させたテラカオス・ドゥバイにとって、宇宙に存在する他の生命体、他の物質など何の意味もない。
せいぜい怨念にして吸収するくらいしか価値のないものである。

標的に地球を選んだのも、自分の素がそこの出身だったから、殺し損ねたリュウセイがいるからという気紛れな理由だった。


(次元移動を試してみるのも面白そうですけど、何も急ぐ殺し合いではないし。のんびり飛んでいきましょう)


途中にある数多の銀河星雲を砕き、そこに棲むものの生命を奪いながらテラカオス・ドゥバイは地球に向かっていく。


【一日目・16時20分/外宇宙】

【混沌生命体テラカオス・ドゥバイ@???】
【状態】人間大、首輪解除済み、新しい精神、進化終了
    皇帝アクドス・ギル、暴走皇帝エグゾス、クライシス皇帝、ズール皇帝、タクアンのデジクロス体
    死亡者の怨念を吸収してパワーアップ中、地球に向かって移動中
【装備】人間大サイズのエターナルソード、人間大サイズのゴルディオン・クラッシャー、人間大サイズのレイジングハート、
    人間大サイズの澪本、人間大サイズの『星の白金(スタープラチナ)』 と『世界(ザ・ワールド)』、タクアン
    ダークネスクロスローダー、芋長の芋羊羹、サタンサーベル
    ガルダフェニックス@クラッシュギア、レイジングブリッド@クラッシュギア
    ディノファランクス@クラッシュギア、シューティングファントム@クラッシュギア
【道具】支給品一式、人間大のドバイ×∞個、ドラゴンボール(七星球)、冬コミのカタログ、タクアン
【思考】基本:自分以外の全てを滅ぼす
1:地球を破壊しに行く。
※ダークネスローダーによってタクアンと混沌大皇帝テラカオスとコミケやノイ・ドヴァイに滅ぼされた宇宙中の怨霊達の意志が統合されました
※不要な部分はほとんど切り捨てられ適度な大きさに収まりました
※姿はズール皇帝のマントとダスマダーのコスプレをしたタクアンです。
※新しい人格が形成されました

【パルキア@ポケットモンスターダイヤモンドパールプラチナ 死亡】

【地球に向かう途中にあった星の生物たち(2兆人)@宇宙 死亡】



「パルキア…………」
元いた東京都の路上に放り出されたリュウセイは、血が出るほど唇を噛み締めながら拳で地面を叩く。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!」

降りだした雨の中で、リュウセイは叫ぶ。
心繋いだ友の死、別次元の敵、圧倒的な敗北
止むことのないこの慟哭は、天才ボーガー天野河リュウセイの終焉を示すものだろうか?

そうではない。

叫ぶのをやめて顔を上げるリュウセイ。血と泥に塗れたその顔に輝くのは、消えることない闘志を宿した瞳だった。

「パルキアは俺を守って死んだ……
 ならば俺に、俺にできることはただ一つ!」

リュウセイは懐からトムキャット・レッド・ビートルを取り出すと天に掲げる。
すると雨が上がり、雲間から一筋の光が差し込んで彼を照らし出した。
「ボーグバトルだ!」

ボーグバトル!それは熱きボーグバトラーたちの戦い! ボーグバトル!それは人生の縮図、男のロマンである!

「見ていてくれパルキア!俺はボーグバトルでテラカオスを倒してみせる!」

【一日目・16時20分/日本・東京都】

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグ V×V】
【状態】疲労(極大)、深い悲しみ、強い決意
【装備】トムキャット・レッド・ビートル
【道具】支給品一式
【思考】
基本:混沌生命体テラカオス・ドゥバイと決着を着ける
1:ボーグバトルでテラカオス・ドゥバイを倒す



「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
一方その頃、主催者本部ではティーパーティーが行われていた。
しかし、卓に乗せられたお茶は一口も飲まぬまま冷めてしまっている。

彼らはパルキアに備え付けられた特殊なカメラで一部始終を見ていた。
混沌大皇帝テラカオスとツークンフト・ドゥバイが融合し、テラカオス・ドゥバイが誕生した瞬間も。

「……取り返しのつかないことになりましたね」
「ええ……」
「うむ……」

彼らがとった措置により、宇宙最悪の脅威が誕生してしまった。しかもそれは地球に向かっている。
「これはもうバトルロワイアルどころではないのではないか?」
「いえ、ロワを中止するわけにはいきません。今までどおりロワを運営しつつ、アレを殲滅します」
「しかし……あのような存在の発生は修正の範囲外では?」
「そうですね……とりあえず」
文人はおもむろに拳銃を取り出すと、倉田に銃口を向けた。

「責任者には責任を取ってもらいましょう。この事態を引き起こしたポケモンはあなたが管理していたものでしたね」
「ヒィッ!だってやれと言ったのはアンタ……」
ズガン!
言葉を言い終わらぬうちに倉田の額に穴が開き、身体が床に倒れた。

「そのゴミを処分しておきなさい。それとゲーチス、イシド、ノーベンバー11と至急連絡を取るように」

黒服に冷たく命令する文人をアンゼロットと左慈は白けた目で見ていた。
(この男……)
(自分の責任を押し付けてウヤムヤにしおった……)

「さて、気を取り直してこれからの方針ですが
 幸いテラカオス・ドゥバイが地球に到着するまでは、その全力を以ってしても数日はかかるはず。
 その間、我々はバトロワを運営しつつ、その中でも抜きん出た強者を引き抜き対テラカオス・ドゥバイ戦に回します。
 その際にはロワのバランスを崩さぬよう極力配慮したいものですが……最悪過度の主催者介入も止むを得ないでしょう」

話が終わると、主催者たちは無言のまま各々別の方向へと立ち去った。
後にはテーブルと、その上にある冷め切った茶だけが残されていた。

【一日目・16時20分/???・主催者本部】

【真昼の月アンゼロット@ナイトウィザード】
【思考】
1:バトルロワイアルを運営しつつテラカオス・ドヴァイを倒す
※主催側です。

【七原文人@BLOOD-C】
【共通思考】
1:バトルロワイアルを運営しつつテラカオス・ドヴァイを倒す
※主催側です。

【左慈@恋姫†無双】
【共通思考】
1:バトルロワイアルを運営しつつテラカオス・ドヴァイを倒す
※主催側です。

【倉田明宏@デジモンセイバーズ 死亡】
最終更新:2012年01月24日 13:40