KAITOとミクは新潟駅に居た。
東京へ向かう彼らは、上越新幹線の始発に乗っていこうと思い立ち、
素性がバレないようにサングラスなどで変装してこうして駅に来たのだが……。
「兄さん」
「うん」
「さすがにこの混乱では新幹線なんて動いてませんでしたね」
「そうだね、ミク」
当然ながら殺し合い状況下でまともに新幹線が動いているわけがなく、
日本中の新幹線は全線運転見合わせ状態となっていた。
そもそもこれは、先にPCなどで調べれば分かることなのだが、
機械音痴の二人は直接来ることでしか新幹線が動いてるかどうかを確認できなかったのだ。
「せっかく列車の中でもスパンキングできるように、
ミクには大きめの帽子とコートしか着せなかったんだけどな」
「実はちょっとすーすーします。
このままだと露出プレイに目覚めてしまいそうで怖いですっ、兄さん」
「なに、だとしても僕がミクを愛してることは変わらないよ、心配しなくてもいいさ」
「に、兄さん……! 大好きですぅ……!」
腕を組んですりすりとほっぺたを肩に擦り付け、
帽子にコート一枚のミクはKAITOに愛情表現をする。
わりと冷静なKAITOはその感触を心地よいと感じながらも頭を巡らせていた。
ミクのおしりを軽くタッチすると「ふあっ」「あっ……」と色っぽい吐息が返ってくる。
興奮して頭の回転も速くなるというものだ。
船も飛行機もダメ、地下鉄もない。自転車やバイクなんてもってのほか……。
となると、必然的に選択肢自体も限られてくる。
「タクシーだ」
KAITOがその答えにたどり着いたのは、
お尻をタッチされたミクがだいたい三回くらい絶頂に至った後であった。
「ふぇ……た……くしぃ……?」
「ミク、後でまたいっぱい叩いてあげるから早く正気に戻りなさい。
新幹線が使えず、車にも自力では乗れない以上、僕たちはタクシーを使うしかない。
お金ならあるからね、たくさん積めばこの非常事態でも動いてくれるはずさ」
「たくしぃなら、とうきょうに……いけるんですね、にぃさん?」
「そうだよ、ミク」
「やった! じゃあ早くタクシー乗り場に行きましょう!」
ぱっと明るく笑顔を作ってミクは外へと駆けだしていく。
そんなミクを見ながらKAITOは思う。
かわいい。
ああ――本当にミクは可愛い!
純真無垢でドMで従順でちょっとアホの子だけど明るくて綺麗で、
歌もうまいしベッドの上だと可愛いしリアル妹でもあり。そして自分を愛している。
ミクと入籍することはミクが強く願っていることだが、
KAITOだってミクと結婚したい気持ちが弱いわけではない。
その証拠に、
二人は結婚するまでスパンキング行為以外のSMだけでなく、
いわゆるセクロスも禁じている。ホテルに行ってもスパンキング「しか」せずに出る。
きちんと籍を入れるまではきちんとした交際を。それが二人の間の暗黙の了解なのだ。
え? スパンキングしてる時点でけっこう不純な気がするって?
そういわれたらそういうきもするけどきっとちがうんじゃないかなあ。
「タクシー乗り場に付きました!」
前線の影響か、淡い雪景色となっている新潟県、
新潟駅前のタクシー乗り場も白いカーペットを敷いたようになっているが、
タクシーの姿はちらほら見受けられる。
どうやら新潟には個人経営のタクシーが多いらしく、
それぞれ別の車種、別の会社だ。。
「ふむ……プラシドタクシー……コンボイタクシー……それにカーズタクシーか。
どれに乗るのが一番早いのかな・……」
バイクだけど早そうなプラシドタクシー、
トラックだけど適当な作戦を立てそうなコンボイタクシー、
そして究極生命体カーズタクシー。
KAITOははしゃぐミクを見ながらどのタクシーに乗るのか考え始めた。
【一日目・8時00分/新潟県新潟市】
【KAITO@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】青いマフラー、似合わないサングラス
【道具】支給品一式、日本地図
【思考】
基本:殺し合いというチャンスを利用してミクと入籍する
1:ミクの尻を叩く
2:東京に行き、放送局を占拠して歌を流す
3:どのタクシーに乗って東京に向かうか……
※機械オンチで、自分たちが標的にされていることを知りません
【
初音ミク@VOCALOID】
【状態】健康、裸コート
【装備】大きい帽子、赤いマフラー
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】
基本:殺し合いというチャンスを利用してKAITOと入籍する
1:KAITOに尻を叩かれる
2:東京に行き、放送局を占拠して歌を流す
※機械オンチで、自分たちが標的にされていることを知りません
※基本的に歌と兄とスパンキングのこと以外は考えられません
【
プラシド@遊戯王5D's】
【状態】健康、バイクと合体中
【装備】なし
【道具】支給品一式、【ガジェット】デッキ
【思考】
基本:俺が究極のタクシーだ!
※ルチアーノとホセに見捨てられた結果、タクシー業に転職したプラシドです。
【コンボイ司令官@トランスフォーマー(初代)】
【状態】健康、車モード
【装備】なし
【道具】支給品一式、トランスフォーマーのおもちゃ
【思考】
基本:私にいい考えがある! 乗れ!
※殺伐とした世界でみんなの役に立とうと、タクシー業に転職したコンボイです。
【カーズ@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】健康、究極生命体
【装備】なし
【道具】支給品一式、映画「カーズ」のDVD
【思考】
基本:乗ればよかろうなのだァァァァッ!!
※そのうち考えるのをやめた結果、なんとなくタクシー業に転職したカーズ様です。
最終更新:2013年03月03日 02:44