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場所は東京都は千代田区にある日本武道館の中。
東京都庁やビッグサイトのように様々な団体に占拠される事も無く現在も無事なこの施設の中では、とある
二人の人物が身を潜めていた。


「……とりあえずこれで応急修理は完了ね。ありがとう、助けてくれて」
「シャアアアア………」

そこにいたのは今は亡きボーカロイド・初音ミクを思わせる姿のロボットの少女と、半漁人のような出で立ちの
緑色の生物。
片方は悪辣な天魔王軍との死闘の末なんとか生還した警察組の生き残りであるバーチャロイド、フェイ・イェンHD。
もう片方は深海を住処とするウルトラ怪獣の一体、海底原人ラゴンであった。

あの戦いの後、自身の修理に必要な部品を探して彷徨っていたフェイはその道中偶然ラゴンと出会い、最初は
警戒したものの敵意はないと分かり意気投合し現在まで行動を共にしていたのである。
それというのも海底原人ラゴンはかつて日本に出現した個体と同様音楽を好む習性を持っていたため、フェイが
自身を鼓舞するために無意識に口ずさんでいた歌(もちろんマーダーに気付かれない程度の声量)に引き寄せられるような形で
彼女の前に姿を現したのだった。

また運のいい事に、ラゴンの支給品には破損した機械を人間の怪我を治すように修復する事が可能な道具である
メカ救急箱があり、フェイは先の戦闘でのボディと右腕の損傷を無事に修理する事が出来た。
ちなみについ先ほどラゴンの助けを借りて、損傷個所にポリ包帯を巻き終えた所である。

「さてと……問題はこの後どうするか、ね」
「シャアア……」

体の各部に包帯を巻いた痛々しい姿で立ち上がり、フェイは今後の行動を思案し始めた。
とにかく最優先で行いたいのは自身と同じく無事生還したであろうキルコ・アニキ・まこちーの3人の捜索である。
彼女達も軽くない傷を負っている以上そう遠くへはいけないはずだが、闇雲に捜索した所で知らぬ間に死んでいた
というオチになる可能性も否定できない。
カオスロワちゃんねるで情報を調べられればいいが、あいにく自分はネットにアクセス可能なツールを持ち合わせていない。
あるのはジェイドフォーキー(ネギ)とドラムセットと空蝉丸の形見一式、そしてスピノサウルスの絵が描かれた
№00の獣電池である。
空蝉丸から聞いた話では、確かこの獣電池はもっとも最初に誕生したトバスピノという獣電竜の物らしいが、今は
あまり役に立ちそうもない。
ラゴンも持っていたのはメカ救急箱とどこかから調達してきた冷凍マグロ一匹だけである。
ここは近隣のネットカフェにでも行くしかないだろうか?
そう考えるフェイの横では、ラゴンが自分のディパックから獣電池を取り出してしげしげと見つめて―――――

「―――――って!? 待って待って! それは食べ物じゃないのよ?」
「シャアアアア……?」

よもや喰われたり壊されたりしないかと慌てながらラゴンを制止するフェイだったが、ラゴンはただただ獣電池を
見るだけでそれ以上の行動は起こさなかった。
それどころか何事もなくフェイの手に返してくれたので大事には至らなかった。

「シャアア………!」
「ど、どうしたの?」

だがほっと胸ををなでおろすフェイに、ラゴンは何かを訴えるように鳴き声をあげる。
短い間だが行動を共にしていたおかげか、はたまた同じ音楽を愛する者としてのシンパシーか。
ラゴンの言葉をだいたい理解できるようになっていたフェイは彼女(?)が何を言わんとしているのか理解しようと
耳を傾けた。

「シャアア……シャア!」
「えっ、この獣電池から歌が聞こえるって?」

ラゴンの言葉に驚きつつ、フェイはトバスピノの獣電池を近づけ、そっと耳を澄ませる。
すると本当に聞こえてきた。
優しくも力強い、聞いた事はないのに何か懐かしい、そう思える不思議な歌が。
この殺し合いが始まってからずっと持っていた支給品だったが、こんな事は初めてだった。
何かきっかけを満たしたのだろうか。
それとも数々の歌い手達が足を踏み入れたこの武道館の気のおかげだろうか。
そう考えるより先にフェイは感じ、行動していた。
『歌いたい』と。



「この手からすり落ちる 運命の砂を 抱きとめて感じてる 永遠の繋がり」

武道館のホール全体に、フェイの歌が響き渡る。
マイクや機材の手を借りない完全なアカペラだが、そんな事は気にもならない美しい歌声だった。

「生命の輪を鎖にして 祈り歌を届けよう」

電子の歌姫の魂を宿した機械の少女は、ただ心の赴くままに歌った。
今だけでも、日本全土を股にかけた殺伐とした殺し合いの事を忘れるように。

「強き竜の者たちよ その心に牙を」
「シャアアアア……シャアア……」

その歌声を聴き、ただ一人の聴衆であるラゴンも横に立ち、共に歌い始めた。
何故だか知らないが実に心地よい、そして懐かしい。
そんな気持ちを抱きながら、ただただ歌った。

「かぎりなく燃えるソウルで 奏でる明日のメロディ……」


そこまで歌い、再び武道館は静寂に包まれる。
フェイ自身には何の問題もない。
獣電池から聞こえた歌の歌詞がそこで途切れてしまったのだ。

「(……今の歌、まだ先はあるみたいだけど、どうして途切れたんだろう? まだ何か足りない物があるの?)」
「シャアア……」

どうやらラゴンもそこから先が聞こえなくなったらしく、不思議に思い首をかしげていた。
ともあれ久しぶりに歌う事が出来た充足感に満たされながら、フェイは再び今後の方針を思案しようとした。
やはり情報を集める為にもネットのできる環境を探そう。
そしてはぐれたアニキ達と合流し、殺し合いを止める仲間を探そう。
そう結論付け、フェイがラゴンを連れて歩み出そうとした時である。

ズシィィィィィン………

「こ、この音は?」
「シャアア!?」

突如武道館の外から何かが落下してきたような轟音が聞こえてきたため、二人は顔を見合わせ急いで武道館の外へと
駆けだした。
落ちてきたのは何だ?
隕石か? 機動兵器か? それとも野球のボールか?

「グルルルルルルルルル………」


残念、巨大な赤いドラゴンでした!!


「ど、ドラゴン……まさか、都庁の魔物なの?」
「シャアアアア!!」

まさかの巨竜の登場に驚きながらも、フェイは両手にジェイドフォーキー(ネギ)を握りしめ、ラゴンは竜を
威嚇するように唸り声を上げた。
場に漂う一触即発の空気。
体格差は歴然、しかもフェイは未だに手負いの状態であり機動兵器のサイズに戻っても勝てるか怪しい。
果たして二人はこのまま竜の餌食とされてしまうのか?

「すまない君達、驚かせてしまったようだね。安心してくれ、僕達に敵意はない」
「えっ? 人?」

―――――と思いきや、竜の背中から一人の少年が顔を出し、こちらに話しかけてきた。
よくよく感じてみると、この竜からはDMC狂信者達や天魔王軍のような殺意をほとんど感じない。
むしろこちらに何かを訴えたいような表情をしている。

「カヲル君、やっぱりいきなり赤竜さんが出てくるのは第一印象悪すぎだと思うわよ?」
「ケケケ、まったくだ。ただでさえ都庁の連中の悪評が出まくってる時にこれじゃ逆効果だぜ」
「おかげでここまでの間に仲間に加わったのは俺達だけだからな。少数精鋭と言やぁ聞こえはいいがよ」
「まあそう言うな3人とも。ところで………先ほどの歌を歌っていたのは、君達なのか?」
「え? は……はい!」

すると立て続けにその背後から何人もの人物が顔を出してきた。
どうやら少年の仲間のようである。
素性は分からないがとにかく話を聞こう。
そう思い、フェイ達は竜に乗った一団に歩み寄った。



その後武道館前において互いの情報交換が行われ、彼らの正体が明らかになった。
都庁の三竜の一角であり歌の素晴らしさに目覚めた者、偉大なる赤竜。
その現相方たる少年、渚カヲル(またの名を使徒タブリス)。
話によれば二人は熱気バサラという男性と共に各地で熱く歌を歌いながら魔女を浄化したり自然保護を訴えたり
している途中に邪悪な黒竜とDMC信者の一団に襲撃され、バサラや同行者であったフレクザィードという火竜を
惨殺されながらも何とか生還し、彼らの分まで再び歌で殺し合いを止めようと各地を回っていたのだという。
本来であれば赤竜の本拠地である東京都庁にまっすぐ向かっても構わなかったのだが、ほぼ手ぶらで帰還するよりも
やはりより多くの協力者(特に歌を愛する者達)を集めてからの方が同胞達にバサラの歌を布教しやすいと判断した
赤竜の采配により、遠回りしながら各地で同志を集めていたのだった。
そしてしばらく前に都庁がDMCの大軍勢に襲撃されたという情報をネット経由で手に入れた赤竜は、頃合いと判断して
都庁へと帰還する途中にフェイの歌を聞きつけ、ここに降り立ったのだという(ちなみにその際怨敵である冥闇に堕した者の死も知った)。

そして各地を行脚した結果、集まったのが彼らである。

ソレスタルビーイング所属のガンダムマイスターが一人、ロックオン・ストラトス!
悪魔超人軍所属の悪魔6騎士が一人、ワニ地獄の番人兼地獄の教官・スニゲーター!
獣電戦隊キョウリュウジャーの司令塔、閃光の勇者キョウリュウシルバーこと賢神トリン!
765プロに務める事務員、ピヨちゃんことダメ無……もとい、音無小鳥!
以上4名!!

「随分とごった煮感ある面子だね……ていうか、久しぶりだねロックオン? 元気だった?」
「おお、おかげさまでな。とはいえ、サバーニャは訳あって使い物にならなくなっちまったがな」
『『オノレDMC! オノレDMC!』』

スパロボ経由で面識のある二人が互いの無事を喜びつつ、ロックオンは少々気落ちした表情を見せる。
ここに来る以前にロックオンは青森で今は亡きオーバーデビルが起こした寒冷現象の調査の為に東北にいたのだが、
青森への侵入方法を模索している最中にカヲル達が退けたDMCの軍勢の残党に目を付けられてしまい、反撃を試みたものの
返り討ちに会いガンダムサバーニャは大破。
2機のハロと共に命からがら逃げだした先でカヲル達に偶然合流したのだという。

「だが、今の俺にはトリンの旦那から貰ったこいつがある。戦闘に関しちゃ問題ねぇ」
「それは……ガブリボルバー!? まさかキョウリュウジャーになったの?」

ロックオンがディパックから取り出した黄色い銃を見て、フェイが驚く。
空蝉丸から聞いていたキョウリュウジャーの武器にして変身アイテムであるガブリボルバーと特徴が一致したからである。
話によるとサバーニャを失って途方に暮れていたロックオンを見て、トリンが彼に強き竜の者の資質を感じた事から
ガブリボルバーと獣電池を与え、ついでに獣電竜との勝負にも勝った事で正式にキョウリュウジャーとなり、
現在は弾丸の勇者・キョウリュウブラックとして戦っているのだという。

「ところでフェイ、空蝉丸の命を奪ったという天魔王軍という軍勢が、都庁の魔物達の名を騙って彼らに罪をなすりつけている
というのは本当なのか?」
「ええ、あの時はっきりとあいつらがネットで情報操作をした事を話していたのを聞いたから間違いないわ!」
『ムゥ……天魔王軍とやらめ。やるに事欠いて我々の悪評を日本中にばらまくとは、万死に値する行為! もし
この先出会うような事があれば、髪の毛一本たりともこの地に残さんッ!!!』

トリンから問われ、無念と怒りの感情を内包しながらもフェイは彼らに事の真相を伝えた。
彼女から伝えられた都庁の魔物の悪評がネット中に拡散している状況を生み出した張本人の存在を聞かされ、
赤竜は言いようのない怒りに体を震わせながら目を血走らせる。
その迫力は周囲にいた面々を余裕で戦慄させるほど強大だった。

「落ち着くんだ赤竜。フェイの言っていた事が事実なら彼らの操るマシンモンスター達は油断できない強さの持ち主だ。
冷静さを欠いたらいかに君と言えど無事では済まないだろう」
『す、すまん……しかし我々と連中の区別もまともにつかんとは……人間達はあまりにも異形の存在を一括りに
しすぎではないのか?』
「そりゃ仕方ないぜ赤竜さんよ。なにせ都庁の中にいる面子の情報は侵入して生きて帰った奴がいないもんだからゼロも同然だ、
流石に区別のしようもないぜ」
「ケケケ、違いねぇ。そもそも人間、特に日本人なんざ外国人を見ただけでアメリカ人だと思うような連中が多いからな。
その辺は諦めた方がいいぜ赤竜よ~」

自分達と天魔王軍を区別できない人間達に落胆の表情を浮かべる赤竜にロックオンとスニゲーターがフォローするように
相槌を打った。
ちなみに二人とも普通に赤竜と会話しているが、ロックオンはキョウリュウジャーに選ばれた事で獣電竜と会話できる能力が
そのまま竜にも通用した為。
スニゲーターは悪魔超人としての適性と自身の正体がティラノザウルスの足だという事から彼の言葉を理解できていた。
ちなみにフェイもラゴンの言葉を理解した応用である程度は赤竜の言葉を理解できており、この集団で赤竜と会話できないのは
現在の所小鳥さん一人だった(その為トリンが通訳を引き受けている)。

「ところでフェイちゃん、さっきスマホで調べてみたけど、貴方の仲間のキルコさん達の目撃情報はどこにも書いてなかったわよ?」
「……そうですか。ありがとう小鳥さん」
「まあ今関東は都庁軍やらDMCの狂信者どもやら食人鬼やらで大わらわだからな。ただの婦警一行の情報なんか
誰も書き込まないだろうぜ」
「今はその人達の無事を祈るしかないわね……」
「シャアア……」

支給品のスマホを操作していた小鳥からの報告を受け、肩を落とすフェイ。
彼女を慰めるようにラゴンも肩を叩く。

「さて、僕達はこれから都庁の世界樹に赤竜と向かうつもりだが、君達はどうするんだい?」
『我々としては自然や歌を愛する者は是非とも同行してほしい所なのだが……』

話も一段落終え、カヲルと赤竜は音楽を愛する彼女達に仲間になってもらえればと、声をかける。
数秒顔を見合わせ、フェイとラゴンは口を開いた。

「……さっきまでの話で貴方達が悪人じゃない事は分かったわ。カヲル君、赤竜、私達も連れてって!」
「シャア!」
「でも、私達と一緒に行くとキルコさん達を探すのは後回しになるんじゃ……」
「もちろんキルコさんやアニキ達の事も心配だけど、あのまま天魔王軍やDMCの狂信者達を放っておいたら日本はきっと恐ろしい事に
なっちゃうもの。きっとアニキだって『俺達の事より日本のみんなの事を守るんだゼーット!』って言うだろうから……
だから私は今はみんなと一緒に行くわ!」

小鳥の心配を払いのけるように、フェイは力強く答え、ラゴンも同調する。
これから先、天魔王軍・DMC・食人鬼・主催者達・あと本当に危険集団であれば拳王軍達と、相手にしなければ
ならない集団は山ほどいる。
このまま小規模のチームで虱潰しに彼らを倒していくよりも、文明を嫌ってはいるものの全うな対主催である
都庁の軍勢と連合を組んだ方が得策だと彼女は踏んだのである。
きっとキルコやアニキ、まこちーとは無事にまた会える。
そう信じての決断であった。

『あい分かった。ならば共に行こう、そして共に歌おうぞフェイ・イェン。この殺し合いを終結させるために』
「ええ! でも後々の人間との付き合いに関してはもう少し考えてくれると嬉しいかも」
『その辺りは同胞とも協議しておく』

フェイは無事な右腕を、赤竜は前足を出して擬似的な握手を交わした。
正式な同盟結成の瞬間である。

「では行くとしようか。赤竜の話では少し前に起きた地震はフォレスト・セルという世界樹の中核ともいうべき
存在が目覚めた合図だそうだ。きっと世界樹の方にも大きな動きがあるはずだ」
『その通りだカヲル。だいぶ長い事留守にしていたせいで世界樹の詳しい状況は分からんが、もし同胞達がセルの
制御を行う術を手に入れていれば、我々にとっても巨大な戦力たり得る。急いで確認に向かわねば!』
「でかい戦力ってのは嘘じゃねえだろうな。悪魔騎士たる俺でもあの強大な気配は気圧されるしかなかったぜ。
あれは悪魔将軍様に匹敵する、いやもしかしたら超えるかもしれねぇレベルだ」

数時間前にフォレスト・セルが発した気配を思い出し、スニゲーターは冷や汗を流しながらも頷いた。
彼は主である悪魔将軍の障害となりえる危険分子を排除する目的で赤竜達と同盟を組んでいたが、都庁の軍勢の
恐ろしさを改めて肌に感じ、彼らと敵対しなかった選択を内心何度も褒め称えた。
これが機械超人でヒラ悪魔のステカセキング辺りだったらどうなっていた事か。

「じゃあ皆さん、赤竜さんの背中に―――――」
『………いや、ちょっと待て』
「え?」

突然の赤竜からのストップに一同は面食らいながらも彼に向き直る。
何か問題があるのだろうか。

『忘れる所であった。フェイ、お前のその姿は不味い』
「……さっき話してくれた“都庁の魔物達は機械文明を嫌う”ってやつ?」
『そうだ。俺自身は歌を愛する者に種族も国境もないと考えてはいるが、俺の同胞達はそうもいかん。帰還した暁には
彼らにもその事を訴えるつもりだが、おそらく確実にお前が同胞の前に顔を出したら門前払いされるか反撃を受けるのが
オチだろう』
「むぅ……いくら自然回帰主義だからって顔を出しただけで攻撃されるってのも傷つくなあ……」

申し訳なさそうに答える赤竜にフェイはどうしたものかと思案する。
いかに素晴らしい歌い手であろうと機械文明を極端に忌み嫌う都庁の住人たちの前にロボット然とした姿の彼女が
出て行けばどうなるか、想像に難しくない。
赤竜は知らなかったが、現在都庁には同じく機械文明や人間を嫌うレストとダオスという助っ人が在住しており、
彼らに目をつけられたら見敵必殺は免れなかっただろう。
それどころかドヤ顔でロボットを連れてきた事で赤竜自身が同胞から村八分にされる可能性も否めない。
何とかしなければ。
フェイ以外の面々も彼女のために知恵を巡らせていた。

「グムーッ、俺達超人であればオーバーボディで姿を偽る事も出来るんだがなぁ」
「オーバーボディ……ハッ、それですスニゲーターさん!!」
「何だピヨ子、いきなりデカい声出しやがって」
「誰がピヨ子ですか! それより思い出したんです、私の支給品にそれっぽい物があったのを!」
「本当か小鳥?」
「早速出してみてくれるか?」
「はい!」



数分後。


「『………………』」

何ともいえない空気が周囲にまき散らされていた。

「ご、ごめんなさい……悪気があった訳じゃ……」
「だ、大丈夫だよ小鳥さん、大丈夫、大丈夫だから……」

半泣きで謝罪する小鳥にフェイは自分に言い聞かせるかのように答えた。
とりあえず小鳥の支給品にはオーバーボディがあった。
だがその外観に果てしなく問題があった。



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                      ,|/0//        |/0 //{
                       ////,ハ       {////ハ
                  {/////}       /77777}
                  `¨¨¨¨´       {/////ノ
                            `¨¨¨´

それはフェイのオリジナルたる少女に酷似していた。
だが猛烈にコレジャナイ感が半端じゃなかった。
周囲一同も何と言えばいいのかわからず途方に暮れてしまう。

『……とにかく行くぞ、皆の衆』
「「お、おお……」」

半ば強引に赤竜が話を切り上げ、一同は彼の背中に乗り移り空中へと飛び立った。
目指すは東京都庁、またの名を世界樹。

フォレスト・セルはグンマーの末裔たる少女の祈りにより完全に制御され役目を解かれた。
彼らを縛る首輪も既に解除の手立てを見つけた同胞がいる。
それらを知らぬまま赤竜は一路空を舞う。
果たして彼らは世界樹に受け入れられるのだろうか?
それはまだ誰にもわからなかった。

とりあえずこの珍妙極まりないオーバーボディは早く脱ぎたい。
そう切実に思うフェイであった。


二日目・7時10分/東京・日本武道館前】
【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康、傷心、思案中
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える。
1:都庁の仲間達、カヲル達を守る
2:都庁に帰還し仲間達に歌の素晴らしさを伝える、及び雷竜達にカヲル達の来訪を許してもらう
3:バサラ……フレクザィード……
4:仇であるDMC狂信者は確実に根絶やしにする
5:許すまじ天魔王軍!!

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】健康、傷心
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラの遺志を継ぎ、彼の歌を届けて殺し合いを終わらせる
0:赤竜達と共に都庁に向かう
1:シンジ君を探して一緒に歌う。
2:DMC狂信者や天魔王軍は許さない
3:しかし僕にバサラの代わりが務まるのか……?
※使徒だからか、偉大なる赤竜と会話が可能です。

【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【状態】健康、弾丸の勇者
【装備】ハロ×2@ガンダムOO、ガブリボルバー、ガブリカリバー
【道具】支給品一式、ドラグノフ狙撃銃@現実、獣電池(パラサガン)×6
【思考】 基本:殺し合いを止める
1:カヲル達と共に都庁に向かう
2:上手く都庁の魔物達を説得したい
3:すまねぇ、サバーニャ……
4:フェイェ……
※キョウリュウジャーとして認められました。キョウリュウブラックに変身可能となり、竜と話せます。
※ガンダムサバーニャは大破しました。

【スニゲーター@キン肉マン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:悪魔将軍様に従う
1:悪魔将軍様の障害となる危険分子を始末する
2:今は赤竜達と行動を共にする
3:フォレスト・セルに内心恐怖
4:ケケケ、他の悪魔超人達はどうしてやがるかな?
5:なんつーオーバーボディだ……
※正体はティラノザウルスの足なので、赤竜と会話できます。

【賢神トリン@獣電戦隊キョウリュウジャー】
【状態】健康、悲しみ(小)
【装備】フェザーエッジ、ギガガブリボルバー
【道具】支給品一式、獣電池(ブラギガス)×6
【思考】基本:殺し合いを止める
1:赤竜達と共に都庁に向かう
2:都庁の魔物達を説得したい
3:天魔王に出会ったら自分が決着をつけたい
4:フェイの歌からブレイブを感じる!
5:空蝉丸……
※赤竜と会話できます。

【音無小鳥@アイドルマスター】
【状態】健康、すごい申し訳ない気持ち、深い悲しみ
【装備】なし
【道具】支給品一式、スマホ
【思考】基本:殺し合いを止める
1:死んだ社長や765プロのみんなの分まで生きる
2:赤竜達と共に都庁に向かう
3:フェイちゃんごめんなさい……
4:赤竜とも話したい
※赤竜と会話できません

【フェイ・イェンHD@スーパーロボット大戦UX】
【状態】ダメージ(大)、等身大、右腕破損(処置済み)、ミクジャナイヨーフェイダヨー
【装備】ジェイド・フォーキー 、ミクダヨーさんの着ぐるみ@現実
【道具】支給品一式、ドラムセット、獣電池(トバスピノ) 、ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー 、獣電池(プテラゴードン×2)
【思考】基本:殺し合いを止める
0:なぁにこれぇ……(早く脱ぎたい)
1:赤竜達と共に都庁に向かう
2:アニキたちの身の安全が心配
3:アニキと共に自分の歌をみんなに届ける
4:死んだ『あの子』のためにも必ず殺し合いを終わらせる
5:SATSUGAIとか言ってる人達は必ず止める
6:あの歌は一体……?
※アニキの持ち歌はほぼマスター済みです
※獣電池にブレイブインできるかは不明です
※キルコたちや天魔王軍に死んだものと誤解されています
※都庁軍を偽る天魔王軍の存在に気づきました
※獣電池から太古の祈り歌を聞きました。半覚醒なのでまだ1番までしか聞けません。

【海底原人ラゴン@ウルトラQ】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、メカ救急箱@ドラえもん、冷凍マグロ
【思考】基本:シャアア!
1:フェイに同行する
2:赤竜達と共に都庁に向かう
3:いい歌が聞きたい
※雌です。
最終更新:2014年10月13日 00:25