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「報告は以上になります、ディーさん!」
「ご苦労。引き続きクラウザーさんへの生贄をSATUGAIしてくれ」

慌てた様子の信者達に対して、狂信者を束ねる幹部の一人であるディーは冷静であった。
本来であれば何故彼がここまで冷静でいられるのか疑問を持つであろうが、ほとんどの狂信者達は難しいことは考えない。
頭の中の99%がクラウザーさんで埋まっているからだ。

「……三島、狭間、それに峰津院。よく頑張ってくれた」

共にDMC談義に華を咲かせた仲間達の死は、既に知っている。
だが其処に悲しみはない。彼らは一足先にクラウザーさんの礎になれたのだ。これ以上の名誉はあるまい。

「彼らが返り討ちに遭う中、よもやただの女子高生の中野があの雷竜クランヴァリネを仕留めるとは驚きだったが……
流石にこれ以上は無駄か。後はあの魔王マーラに任せるとしよう」

都庁近辺に残らせていた狂信者の偵察隊が、先程完全に死滅したというのが先程の報告だ。
もはや攻め込まずとも、異臭を感じ取られて高空からレーザーで薙ぎ払われたとのことらしい。
さらに龍脈の龍すら葬った二体の怪物の触手と鈎爪でバラバラに切り刻まれて世界樹の肥やしになったとの報告もあった。
地上から都庁を攻め落とすのはこれでは不可能であり、地下からの奇襲も協力者の貴虎が致命的なミスをやらかしたせいでもう使えない。
念のために最強の魔王を地下に送り込みはしたが……

「ヘルカイザー、準備はできたかね?」
「完了している。その魔王マーラとやらならば、あの都庁の連中をSATUGAIできるのか?」
「間違いなく、壊滅的な被害を与えられるだろう。単純な戦闘能力だけで見れば、私やセルベリアよりも上だ。
しかし都庁の連中の厄介さは、個々の強さもさることながら連携にある。マーラや呉島が討たれる可能性もゼロではないだろうな」

ビッグサイトに帰還していたヘルカイザーの質問に対しても、ディーは冷静に答える。
現存する信者や信者候補の中では、マーラが最強である。そして爆破作戦は一度失敗すれば二度と同じ手は使えないだろう。
それでいながらディーは、それが失敗する可能性すら考慮している。
ヘルカイザーが、僅かに眉をひそめた。

「もしその万が一があればどうするつもりだ?」
「だから、大丈夫なのだ。狭間は否定していたが、私は既に狭間達が敗れた場合の策も練っていたんだ。彼らには話していなかったがね。
問題あるまい。結果的にクラウザーさんの復活が大幅に近づくのであれば」
「……確かにな。どうせ聞いたところで俺になど秘策を話はしないのだろうが、それもクラウザーさん復活の前には些細なこと。
言われた通り、俺の持つ3体のサイバーダークの内の一匹の所有権をお前に移した。
あとは俺の好きにさせてもらうぞ。イチローチームドラゴンズは俺の手でSATUGAIせねば気が済まない」
「武運を祈るよ、ヘルカイザー」

踵を返しビッグサイトを後にするヘルカイザーを見送りながら、ディーは譲られたカードを天高く掲げる。

「現れろ。サイバーダークドラゴン!」

デュエルディスクも無しに、カードの機械龍が実体化する。
非常に優れた能力を持つディーだからこそ出来る芸当である。

「効果を発動! 墓地よりドラゴン族一体を装備品として呼び戻す! 選択するのは――龍脈の龍だ!」

常闇の空間から、都庁で消え去った龍脈の龍が装備品として引きずり出された。
かつてヘルカイザーが同じ手段で呼び戻した冥竜と同じようにその眼は死んでおり、さらに引きずり出されたのは頭部一つのみ。
最も全身を引きずりだしたらビッグサイトが内部から崩壊するため、出来てもやらなかったであろう。

「ほう……なるほど、素晴らしい」

しかしディーは、その不完全な龍脈の龍を見るなり笑った。

「龍脈とは本来、姿なき純粋な力の塊。各所に張り巡らされ、それを一点に集めるのには大変な苦労が伴う上に場所も限られる。
だが峰津院の秘術により龍の姿として都庁にて具現化し、それが生物としての死を迎えることで決闘者のカードの力で好きな場所で蘇らせることができ……
そして狭間が予め用意していたこの黄泉レイプシステムの拡張機能と併せれば――!」

黄泉レイプシステムに、サイバーダークドラゴンと龍脈の龍がエネルギーとして吸収されていく。
眩い閃光の後、ディーが再び目を開けると……

「おおおおぉぉぉぉぉぉ……!」

思わずディーは感嘆の声を漏らす。
より重厚かつ複雑、強度も増して破壊が困難となったと思われる黄泉レイプシステム。
その中心部に――死後の国への門が現れていたのだ。

「ク、クラウザーさん! 今こそ、復活の時……!」

喜びが頂点に達したディーは、普段のキャラもかなぐり捨てて満面の笑みでその門を開いた。
自分のデイバックの中に既にクラウザーさんのクローン肉体は入れてある。
後はこの死後の世界からクラウザーさんの魂を連れ戻せば、計画は完了する。
そしてクラウザーさんさえ蘇れば、自分も含めて信者達の戦意も能力も最高の状態となり、敵対勢力を滅ぼせるだろう。
仲間も連れず一人で突入してしまう程、今のディーはテンションが高かった。


「こ……これは一体……ここが、死後の世界だというのか?」


そんなディーすら、死後の世界を見た瞬間に絶句してしまう。
死後の世界、通称死者スレは異様な光景であった。

「まるで廃墟……しかしこれは、再生しているのか……?」

一度何者かの手で世界そのものを破壊されたような痕跡、そこに別の何かの力が働き自己再生を試みているような、そんな様子であった。
しかしこの様子ではすぐさま死者スレの復活は難しいだろう。
瓦礫と死者の怨念渦巻く声。恐らく崩壊に巻き込まれて魂すら磨り潰されてしまったためかとディーは考える。

「クラウザーさんは、無事なのか!?」

強固な意志を持つ存在は魂だけとなってなお頑丈ではあるが、それでもやはり肉体以上にデリケートである。
早急に、クラウザーさんの魂を見つけて現世に呼び戻さねば、もはや如何な手段を講じたところでクラウザーさんの生声を聴くことはできなくなってしまう。
そんな全宇宙の大損害になってしまうことは、断じて許さない。

「クラウザーさん!」

たまらずディーは駆け出した。
本来は冷静な神さえも突き動かす、クラウザーさんの魅力はまさに神をも超えるもの。
故にディーはこの黄泉の世界を甘く見ていた。
いくら龍脈で強化された黄泉レイプシステムとはいえ、その黄泉の世界そのものが何かしらから干渉を受けていては、安心安全に黄泉をレイプすることなどできはしない。

「……プ……イプ……」
「む、確かに今、レイプと聞こえたぞ!? クラウザーさん!?」





「誰かワシをレイプしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!ぐっちゃぐちゃのどっろどろになるまでレイプしてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「う、うわああああああぁぁぁぁぁぁ!?」

そこには怪物がいた。

全身ムッキムキの角を生やしたおっさんが、レイプしてくれと涎を撒き散らしながらディーへと急接近してきたのだ。
しかも自分の尻穴を見せつけながら、四つん這いで逆走しながらである。
そのおぞましさは、クラウザーさんのライブでは名物であった資本主義の豚野郎の比ではない。あの豚の方が何倍も愛らしい。

「レイプしてぇぇぇ!ワシを極太○○で◆◆◆◆してさらに▽▽▽で×××××から□□□□の△△で×○責めしてぇぇぇぇぇぇ!」
「ち、近寄るな! 私はクラウザーさん以外の者に興味はない!」

常人が聞いたらドン引くような言葉を乱発してくるおっさんから、なんとかディーは平常心で回避行動をとる。
これも全てはクラウザーさんが過去に、下ネタの向こう側の境地に達した歌を歌っていてくれたおかげであると、ディーは心中で更にクラウザーさんへの敬意を深めた。

(なお、下ネタの向こう側の境地はまともに書くと非常に不味いので、詳しくはクラウザーさんのご活躍が余すことなく載っているデトロイト・メタル・シティ本編を読むのだ)

「犯してぇぇぇぇ!レイプレイプレイプゥゥゥゥゥ!!!今なら娘もつけるからぁぁぁ!!!親子○や△○□姦プレイもしていいからぁぁぁぁぁ!」
「な、なんなのだこの世界は……!?」
「我慢できなぃぃぃぃぃ!!××××××スし続けなきゃ魂がどうにかなってしまぅぅぅ!!!」
「少し黙れ。いいだろう、何故この世界がこんな有様になったのか答えれば、お望み通り貴様をレイプしてくれる」
「ワシが来た時にはもうこうなってたんだぁぁぁぁぁ!生き埋めになっていた死者は「シグナム……」とだけ言い残して消えたぁぁぁぁ!
さあ答えたから早くレイプゥゥゥゥ!ワシのアナにありのままの――
「失せろ豚が!」
「オゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!」

クラウザーさんの秘奥義の一つ、スパンキン風林火豚をディーが模して発動する。
やはりクラウザーさんのものと比べれば遥かに格下であるが、それでもおっさんは与えられる快楽に腰をくねらせながら一瞬崩れ落ちた。
その隙にディーは退散し、折角あけた死者の門を閉じてしまうのであった。


「なんということだ……既に死後の世界がレイプされ、迂闊に飛び込めばこの私が逆レイプされそうな魔空間になっていようとは……」

ディーは落胆の色を隠せない。
黄泉レイプシステムさえ発動すれば、クラウザーさんは復活できるはずだったのだ。
それなのに、何者かの手により既に死後の世界は物理的にレイプされた後。
おそらくさきほどの性獣は、調律者か管理者を失った死後の世界の無法と混沌っぷりを象徴する存在だろう。
あの類の死者の魂を相手取りながらクラウザーさんの魂を探し出し、蘇生をするのは非常に困難だ。
そして急がないと、クラウザーさんが逆レイプされてしまうかもしれない。

「おのれ――シグナム……!」

自分達よりも先に死後の世界をレイプしたと思われる者の名を吐き捨て、ディーは憎悪に燃える。

「 貴 様 は こ の 私 が 直 々 に レ イ プ( 嬲 り 殺 し ) し て く れ る っ !!!!」

二日目・10時30分/東京ビックサイト内部・死者の門前】

【ディー@うたわれるもの
【状態】健康、小疲労、激怒
【装備】刀
【道具】支給品一式、クラウザーさんクローン×300
【思考】
基本:クラウザーさんの復活
0:シグナムとやらを探し出す
1:黄泉レ○プシステムをさらに盤石にするため、引き続きマグネタイトは回収する
2:クラウザーさんのために、いずれくる各勢力との戦争に備えて戦力を増強する
3:大災害などに疑問はあるが、後回し
4:仮にマーラが帰ってきてもビッグサイトには入れない
※制限によりウィツァルネミテアの力がある程度制限されていますが、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています。
※黄泉レイプシステムが龍脈強化され、死者スレへの突入が可能になりましたが、現時点では乗り込んでも目的の達成は困難です
崩壊した死者スレを強行突破できるだけの大戦力或いは死者スレを修復するなにかが必要です
※なんらかの要因で死者スレが復活する可能性があります


【ヘルカイザー亮@遊戯王GX】
【状態】健康、クラウザーさん欠乏症
【装備】デュエルディスク、スマホ
【道具】支給品一式、キメラテックオーバードラゴン、サイバーダークドラゴン、冥闇に堕した者(装備品)、他不明
【思考】基本:強敵をSATSUGAIして己も満たしつつクラウザーさんを復活させる
1:クラウザーさん復活は上層部に任せ、自分は各地の強敵のSATUGAIをする
2:野球チーム全てを警戒。可能であれば自分の手で殺す
※サイバーダークはロワ中に死亡したドラゴンを装備品として装備可能ですが、一度に一体までの制限あり
※サイバーダーク一体をディーに譲渡したため、使用可能なサイバーダークは2体までです
※龍脈の龍はシステム強化に使用されたためもう装備蘇生できません。またテラカオスの体内に魂を取り込まれているニアラも装備不可です
最終更新:2016年05月01日 00:16