アットウィキロゴ
 戦艦『煉獄』。
 志々雄一派が全財産の5分の3をつぎ込んだ戦艦。
 だが、この『煉獄』は原作において手榴弾で沈んだ戦艦とは違う。
 どれだけ違うかといえば漫画版と実写映画版くらい耐久力が違う。
 まあ、それくらいの差があるので簡単には沈まない。

「ぬん!!!!」

 ラオウはその剛拳を振るう。
 直接当たったモブ狂信者は勿論、その近くのモブ狂信者も吹っ飛ぶ。
 拳王とモブ程度じゃ“格”が違いすぎるのだ。

「馬鹿め! 後ろが隙だらけのガラ空きィ!!」

 そんなラオウの背後で銃を構えたモブの歩兵隊が構える。
 引き金に指を掛けて、引く。
 銃弾は放たれ……

「それがどうした?」
「ぬぅ、平等院……いや、その動きはトキィ!!」
「だから、俺はそのトキという男ではない」

 打ち返された。
 瞬間移動にもような動きでその場に現れ、その手に持ったラケットで。
 その動きはまるで激流に身を任せ同化するような動きであった。

 テニスのラケットを持った老け顔の男に。
 銃弾はピンポイントに放たれた銃口に入った。

 それが出来るからこそ日本No.1のテニスプレイヤー。
 いや、テニヌプレイヤー・平等院鳳凰。

「滅び去れ……」

 100球近くのテニスボールを同時に放つ。
 今までは10球同時が限度だったが、このロワにおいて彼も確実に成長していた!

 100球同時に放たれたテニスボールが戦艦のモブにぶつかる。

「くっ、皆!」
「円堂さん、ダメです……俺たちじゃ止めきれないです!!」
「バカヤロウ!! あの頃のSATSUGAIの気持ちを思い出せ!!」

「……いや、アンタこそその自分本来のスポーツを思い出しなさいよ……!」

 剛球が一閃する。
 凄まじいまでの回転量を伴ったボールは円堂の近くのモブに被弾した。

「今のは……まさかこのおばさんが、右京さんを……!」
「裸でいる方が悪い……馬鹿なの? それと私はおばさんじゃない……!」

 再び放たれる剛球。
 今度は円堂の手元でホップアップし、顎に被弾した。
 円堂は脳震盪に似た感覚が襲い、そのまま気を失……

「甘いわね……!」
「ゴハァ……」

 その寸前、今度は鳩尾にボールが直撃。
 そのショックで円堂は意識を取り戻した。

「ほら、アンタ? 宇宙一なんでしょ? これくらい止められないの?」
「くっ、怒りの鉄拳!!!」

 再び放たれるホップする球を上から叩き潰すように止めようとする。
 しかし、その程度の必殺技じゃ止められない。
 またしても顎に被弾し、円堂の意識が飛び……

「まだよ……!」
「ぐはぁ……」

 また鳩尾にボールが直撃した。
 痛みで再び円堂の意識が覚醒した。

「あんまり私を失望させんじゃないわよ!」
「ちくしょう!! こうなったら、マジン・ザ……」

 しかし、円堂のマジンさんは出ない。
 マジンさんは化身である。
 化身は人の気が目には見えないが、その気が極まった時、その姿が形として現れるものである。

 では、その気が極まるときとは何か?
 答えは簡単。

 【サッカーへの思いである】。

 SATSUGAIに現を抜かしたことにより、円堂は忘れてしまったのだ。
 サッカーへの熱い思いも、サッカーが好きということも。

 その後、何度も脳震盪で意識が飛び、鳩尾へのダメージで意識を取り戻した。
 そして、何度も試した。
 マジン・ザ・ハンドも。
 ゴッド・キャッチも。
 グレイト・ザ・ハンドも。
 しかし、全て失敗した。
 その度にMEIKOはがっかりした。
 宇宙一のサッカー馬鹿じゃこの程度のものであるということに。

「な、んで……で、ない……んだ……」

 MEIKOはそのボロボロになった円堂の様子を見て、大きく息を吐いた。
 そして、最後のMEIKOボールで上半身と下半身を真っ二つに引き裂いた。

「それはね、アンタが……本来の自分を忘れたからよ。
 自分が好きだったもののことすらね……」

 宇宙一のキーパーですら止められない。
 その野球への思いはきっと宇宙一に近いのだろう。

「私は……歌も好きだけど……それと同じくらい野球が好きになったよ」

 それはもう誰にも伝えられない。
 だが、心の奥底には確かにあった。
 歌を歌うのが彼女……VOCALOIDなのだから。
 そこらへんはまだ忘れてはいない。


【円堂守@イナズマイレブン 死亡確認】


「貴様は……?」
「最強のセイバー……ヒロインX……」

 聖剣を構える少女が二人。
 奇しくも同じ同じ構え。
 そして、何故か知らんが同じ顔。

「私以外のセイバー……死ね」
「…………何を言って!?」

 青いマフラーが靡く。
 魔力放出で一気に間合いを詰める。
 聖剣同士の激突で凄まじい風圧が起こる。
 激突するたびに近くのモブが吹っ飛ぶ。

「その剣(エクスカリバー)の間合いならよく知っている……」
「くっ……」

 風王結界(インビジブルエア)で聖剣は隠している。
 だが、目の前の青ジャージの少女はそれを完全に見切っている。

「その太刀筋……まさか……」
「ほう、流石に気付きましたか?」
「新手のアサシンですね、わかります」
「死ねぇッ!!!!」

 ヒロインXさん、ブチギレ案件である。
 そして、対セイバー用にとっておいたとっておきを発動する。

「"十三拘束解放"シール・サーティーン──"新・円卓議決開始"ニュー・デシジョン・スタート!」
『──承認。ライオンヘッド。ネームレスレッド。バベジン。…………あと何人か』
「是は、セイバーを倒す戦いである」
『ヒロインX……で、ボクはこんな役回りでいいのかな?』

 どこか胡散臭い青年のボイスが流れた。
 魔力全開になったヒロインXが一気にかたをつけに来る。
 ノーマルな聖剣と反転した聖剣を併せ持つことで強そうに見える。

「セイバー、討つべし……」右の聖剣の斬り上げ。
「セイバー、討つべし」左の聖剣の斬り下ろし。
「セイバー、討つべし」右の聖剣の斬り上げ。
「セイバー、討つべし!」左の聖剣の袈裟斬り。
「セイバー、討つべし!!」右の聖剣の袈裟斬り。
「セイバー……討つべしッ!!!!」両方の聖剣による……


「無銘(エックス)……」

 対セイバー特攻とアルトリア顔特攻が乗った……

「………勝利剣(カリバー)ッッッ!!!!!!」 


 謎ビームとX状の十字斬り。
 完全なオーバーキルである。

「この流星剣に断てぬものはありません……多分」

 霊基が消えかけているセイバーを見下してヒロインXはその聖剣を向ける。

「貴女は……本当に一体……」
「あるときは宇宙を駆けるストレンジャー……
 またあるときはサーヴァント界最強のセイバー……
 はたまたあるときは謎の長宗我部ヒロインX……
 そして、その正体は……!!!」
「あ……時間切れです」
「へ……? ちょっと私の真名はアルトr……」
「私の時間切れです」

 そして、セイバーは消滅した。
 彼女はまたカムランの丘に戻った。
 彼女はまた聖杯に願う。
 今度は『まともなマスターと巡り会いたい』。
 そして、願わくば……『まともな聖杯戦争』に参加したい。


【セイバー@Fate/Zero 死亡】


「まあ、いいでしょう……私が最強のセイバーであるということに変わりはないでしょう」

 だが、そんな最強セイバーでも倒せなかったセイバーが二人ほどいた。
 一体一ならきっと負けなかった、うん、きっと勝てた。
 二対一で。しかも理不尽級&理不尽級だったからね、仕方なかったのだ。

 一方、その後ろで……

『……ほ、本部へ入電、セイバーが裏切って、拳王軍に付いたぞ……』

 モブの一人が最後の力を振り絞り、そのメッセージを伝え、力尽きた。


 ◆ ◆ ◆


「『ドーモ。DMC狂信者=サン。イマジンスレイヤーです』」
「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」

 イマジンスレイヤーはDMC狂信者に向かってオジギをする。
 実に律儀である。

「おい、ジョジョ! この掟はニンジャにとっての掟であり、ニンジャではない者には全く関係ないぞォ!!」

 それに対して、ディオは冷静に物陰に隠れつつ、解説する。
 男三人(+ネットナビ一体)は操舵室に向けて突き進む。

「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「波紋疾走(オーバードライブ)!!!」「ぐわあああああああ!!!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」

 道中も操舵室もモブしかいなかった。
 ので、ダイアーさんたちだけでも楽勝だった。
 恐く、右京さんがこの船のトップだったのだろう。

 頭を取ればあとは雑兵しかいない。
 戦いの大局は始まった瞬間にすでに決していたのかもしれない。

「クロスフュージョンしたジョジョとダイアーさんに勝とうするなんぞ、無駄無駄ァ!!」

 テンションは高いがディオは何もしていない。
 していたのは、リアクションと解説だけである。
 ……彼が何しにきたのか、さっぱりわからぬ。 

 こうして、煉獄のブリッジを何もなかったかのように彼ら三人で制してしまった。
 そして、ダイアーさんは高速艇に連絡を取る。

「こちら、ダイアー! 紬お嬢、相手の操縦室を制圧した! 」
「はい、分かりました……先ほど拳王さんからも連絡がありました。
 『甲板の敵を全滅させたそうです』」

 案外あっさり終わってしまった。
 ので、テンションが高くなったディオも適当に電話も掛けた。
 適当に電話番号を押して、テンション高く電話を掛けた。

『はいはい……こちら、ビッグサイトDMC本部コールセンター』 
「僕の名はディオ!! 貴様らDMCの外道どもはダイアーさんとジョジョが倒す、今から行くから、覚えておけ!!」
『は? てめぇ、何言ってんだ?』
「ふはははははははは!!!!」

 テンションが高いまま、ディオは電話を切った。
 電話の相手のことを何も知らないまま。

二日目・13時30分/太平洋(大阪東京間の静岡辺り)・DMC戦艦『煉獄』】
【謎のヒロインX@Fate/Grand Order】
【状態】健康、首輪解除
【装備】無銘勝利剣
【道具】ドゥ・スタリオンⅡ号(故障中)、スマホ(FGOをやってるので電池の消耗が激しい) 、自転車
【思考】基本:私以外のセイバーを殺すが、その前に対主催しておいて他の対主催者と協力関係を築いておく。
0:私こそがセイバー・ザ・セイバー!!
1:宇宙の平和が第一ですね
※彼女のクラスはアサシンです。
※謎のヒロインXです。その正体は謎って言ったら謎です。


【ラオウ@北斗の拳】
【状態】ダメージ(中)、首輪解除
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダース・ベイダ―たちを倒す
0:主催者チームを全員屠る
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:東京へ行き、拳王軍を率いて都庁のヘルヘイムを屠る
3:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
4:トキ似の男を配下にしたぞ!
5:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
6:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
7:なんかいろいろ配下にしたぞ!
8:悪魔将軍たちと協力体制を取るぞ!


【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】ダメージ(大)、首輪解除
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
1:マーダーも滅ぼす
2:ラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする

【MEIKO@VOCALOID】
【状態】ダメージ(小)、修羅化、首輪解除
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】 基本:『真の黒幕』及び主催者共の皆殺し
1:ラオウ達に協力してもらう
2:ヘルヘイムのインベスはとりあえず皆殺し
※今までとは別人です。
※『無限の回転』を習得しました

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】全身にダメージ、不幸、首輪解除、本気モード
【道具】シンクロチップ、他人のデッキ(「ぬばたま」デッキ)
【思考】基本:あのAA
1:ネットバトラーの一員として主催やマーダーと戦う
2:それにしてもあの怪しい二人組の正体は……?

【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP半分
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:新しきお館様(上条)に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
2:ようやく乗り気になったようだな、お館様
※PETの中にいます

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】テンションが高い、首輪解除
【装備】PSP(デューオ抜き) 、十徳ナイフ
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:デューオがいなくても、勝つのはこのディオだッ!
5:シンクロチップを手に入れたし、デューオとクロスフュージョンしたい

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割とダメージがあるが少し回復した、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、治療道具、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:ストレイツォ……
※ディオを『吸血鬼ディオ』と思っていません。
※何か見ましたが、別に物語とは関係ありません。


「……ったく、ンだ今のは?」

 ディオから電話を受けた主はビッグサイトDMC本部コールセンターの者ではなかった。
 今しがた『スタンド【シンデレラ】』の持ち主、辻彩を恐喝及び殺害し、飛竜の顔を作り替えた。
 …………ユウキ=テルミであった。

「まぁ、いつまであの顔じゃ格好がつかねぇからな、ヒヒヒ」

 元の顔に。
 いや、どちらかといえば寄り代にしていた躰の【ハザマ】の顔にした。

(あのサイコマンって野郎はマジでサイコだからな……
 能力見ただけで何者かわかっちまう、マジで化物か?)

 自分のマグネット・パワーの師ながらそれなりに認めると同時に警戒もしていた。
 サイコマンの本来の実力なら悪魔将軍と同等に近い。
 ならば、DMC狂信者の幹部の誰よりも強い可能性がある。

(まっ、俺様には関係ねぇことだがな)

 そして、テルミは考える。
 このまま拳王軍がDMC狂信者の本部を襲撃するとなれば確実にどちらかが潰れる。
 そうなれば、カオスロワのパワーバランスはまた変化するだろう。

(さて、先に潰れるのはどちらかなァ?)

 毒蛇はこの二つの台風に干渉はしない。
 今はそんなことより、自分のこと優先である。

(やべぇのはハクメンちゃんとクソ貧乳、そして、『自分を首相だと思い込んでるカス』だけ。
 こいつらが勝手に潰しあってくれるのが一番楽っちゃ楽なんだけどよぉ……
 あっ、あとあのクソ鳥野郎は絶対殺す) 

 策を練る時間はまだ少しある。
 だが、その時間も限られていることにはまだ気づいていない。

【辻彩@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】

【二日目・13時30分/東京都のどこか】
【ユウキ=テルミ@BLAZBLUE】
【状態】首輪解除
【装備】光剣サイファー クナイ、各種オプション、蛇双・ウロボロス、光秀のスマホ
【道具】支給品一式 
【思考】
基本:テラカオスを利用して、滅日計画を遂行する。
1:邪魔をする奴は殺す。
2:あのクソ鳥野郎は絶対にこの手で殺す……草加はどうでもいい。
最終更新:2017年05月06日 19:51