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ここは主催がもしもの為に作った東京都伊豆大島基地。
そして基地の指令室にて一人の男が紅茶を飲みつつ指令室を見渡す。
司令室で世話しなく働く者達すべては紅茶を飲んだ男以外全員クローンヤクザだった。
そう、この基地には何割か特殊調整されたクローンヤクザが配備されていたのだ。

「やれやれ、同じ顔ばかりと言うのは参ってしまうね」

うんざりとして男は帽子を外して頭をかく。
そうやっていると隣にクローンヤクザが現れた、
どうやら空になったカップを見て新しい紅茶を持ってきたのだ

「オカワリを」
「ああ、お願いするよ」

そう言って新しく紅茶が淹れられるのを待つ、
同じ顔ばかり見るのは飽きるが彼らの淹れた紅茶は美味しいと思いながら。

「どうぞ」
「ありがとう、君も持ち場に戻ってくれ」

そう言うと紅茶を持ってきたクローンヤクザは規則正しくお辞儀をして戻っていく。
再び彼はとても暇な時間を過ごすと思っていた時、
指令室の自動扉が開き、もう一人の基地幹部が入ってきた。

「やあ、キャスターじゃないか。仕事は終わったのかい?」
「ええ、貴方に指示された地点にトラップの配置とシャドウサーヴァントの召喚をね」

キャスターと呼ばれた女は、報告を続けつつ男の隣に歩いてくる。
しかし、男はそれを気にせずに相変わらずモニターを見続けていた。

「それでコマンダー、状況はどう?」
「相変わらず平穏そのものさ、と言っても油断ならないけどね」

お互い名を言わずクラスのようなもので呼び合っている、何故か?
なぜなら、この二人はヒロインXやアルトリアと同じサーヴァントなのだ。
コマンダーと呼ばれた男の真名はヤン・ウェンリー、自由惑星同盟の名将と名高い男だ。
そしてもう一人、キャスターと呼ばれた女はメディア 、コルキスの魔女と呼ばれた女だ。

彼等はこの基地の建設と守備の為、秘密裏のココが呼び出していたのだ、なおサーヴァントであるため無給である。
なお、彼等が主催に付いていかなかったのはここ、建設途中の伊豆大島基地を依り代として召喚されたため、
伊豆大島基地周辺から離れられないのだ、これはココに依り代の役割が出来なかったためである。

「そうね、この基地がある範囲は禁止エリアだと言っても首輪を解除した連中がいつ来るか分からないもの」
「とは言え気を張り詰めすぎるのも疲れるものさ」

紅茶がもう一つ出される、メディアはそれを見てからヤンの顔を見た。

「いい茶葉があってね、一つどうだい?」
「……そうね、いただくは」

少し考えてからメディアは紅茶を受け取り飲む。
その様子を見たヤンは再びモニターに顔を向けた。

「それで、貴方は主催の敵対者の戦力をどう見るの?」

唐突にメディアが切り出してきた

「どうとは?」
「主催と敵対している中で危険な連中を知りたいのよ」
「ふむ……そうだね、なら私が脅威と感じた勢力を言って行こうか」

メディアの疑問にヤンは考えながら答えていく。

「まずは、都庁同盟軍。はっきり言ってここが来た場合勝てる可能性はないと言っていいだろう」
「なぜ?確かに彼らは強力、けれど幾度の襲撃によって多くの犠牲者を出し、疲弊しているはずよ」
「確かに彼らは幾度の襲撃で戦力は削られた、だけどまだ彼等は強力だ。特にフォレスト・セルや都庁同盟軍の幹部などだ」

ヤンが言った者達の顔写真が次々とモニターに映る。

「さらに厄介なのは協力者がいると言う点だ、ダオスやレスト、
 歪みし豊穣の神樹とそれを従えるエリカ、後は小野塚小町率いる集団などだね」

一息に要注意人物たちの名前を言った後に紅茶を飲んだ。

「特に小野塚小町率いる集団はこのバトルロワイヤルで未だに欠員を出していない集団だ、
 最も油断できないのは彼女たちかもしれないね」
「…………………」

ヤンの分析を静かにメディアは聞いていた、
そして静かな司令室に再びヤンの声が響く。


「そして次はクラウザーさんを崇めている狂信者達だね」
「……貴方もさん付けするのね」

メディアのツッコミをヤンはスルーした。

「正直、彼等にも攻められたら勝ち目はないだろうね。
 まず組織力と言う点ではこのロワイヤルトップとも言っていいだろう。」
「そうね、はっきり言ってあいつ等の数の多さには辟易したは」

画面にはDMC狂信者達の画像が映し出された。

「そうだね、数の多さゆえに玉石混交状態とは言え、それは人員補給がやりやすいとも言える、
 彼等も都庁襲撃で大分戦力は減っただろうがすぐに補充されるだろう」
「今はおとなしくしているとは言え油断できないというわけね」
「そういうことだ、幹部は何人かやられたとは言え幹部並みの実力者がいたとしても可笑しくないだろう」

DMC狂信者の中でも要注意な人物たちの画像が写し出された。

「特に注意しなければいけないのは上層部のメンバーは無論カギ爪の男率いる集団だろうね
 彼のカリスマは強力な面々を狂信者に変化させ、狂信者達の物資の豊富さも相まって凶悪だ」
「一人のネームドがいたら後ろには万の狂信者がいると、ほんと嫌になるわ」

メディアが嘆息を吐いて紅茶を飲んだ。

「それで次が天魔王軍
「天魔王?あの小集団のこと?」
「ああ、いまだに首輪が付いてはいるがそれを感じさせないほど脅威と言っても良いだろう」

メディアの疑問の声をヤンは冷静受け止めて応えていく。
そして説明するためにまずは天魔王軍の首魁オルゴ・デミーラを映し出した。

「まずはこの集団の首魁たるオルゴ・デミーラだろうね、彼は歪みし豊穣の神樹すら圧倒した、それも魔法も使わずにね、
 だから消耗した都庁幹部なら倒せるかもしれない、それに頭も回るしカリスマもあると言うおまけ付きだ」
「なんとも厄介な存在ね、彼自身が変な美学に傾倒していて良かったわ、
 アレで大勢力になっていたら手も付けられないわね」
「ああ、彼にその気があったら都庁や狂信者達と互角に戦える勢力を生み出せたかもしれない」

そして次に映し出されたのは二人組、ミケ・ザカリアスと平山幸雄だ

「さて、この二人だがデミーラの部下として良く補佐していると言ってもいいだろう、ミケは戦闘力で平山はその頭脳と言ったところかな、
 しかも装備を獲得してその戦闘力に磨きがかかっている目を放していると痛い目を見るだろうね」

ふぅと一息吐いて紅茶のお代わりを頼むとすぐにクローンヤクザがかわりを持ってきた
それに満足しながら話を続ける。

「そして三体のマシンモンスター、凶悪と言ってもいいほどの強さだね」
「核に物理に魔法封じとんでもないマシンたちね、特に魔法封じが私には致命的だわ」

二人とも溜息を吐く、こっちの戦力は一個大隊とシャドウサーヴァントなのに戦力が強大すぎる連中がいることに。
だが天魔王軍に関してはまだ希望があると言えた。

「けれど彼ら最大の弱点は未だに首輪を外せてないという所だ、それがある限りこちらには来れない
 だけどそれを解除されたら、とても厄介なことになるだろうね」

そう言ってから紅茶を飲み干した。

「それで他に危険なグループはどこかしら?」
「そうだね、最も近い危機は拳王の連合軍かな、今彼等は高速艇に乗って東京を目指しているが、
 その途中でここを見つけるかもしれない、そうなってしまったらもうお終いだね」

あっけらかんとした様子で語るヤン、その様子にまたメディアはため息をついた

「本当に、戦力が足りないわね」
「ま、マスター達の本命の拠点が襲撃されて人数も減らされてしまったから仕方がない、
 どこも疲弊状態だけど最も疲弊しているのは主催陣営かもしれないね」

特にココたちを責めることはせずに紅茶を飲み干すヤン。
流石のミラクルヤンと言えどあんな手で襲撃されたのでは防ぎようもないと思っているのだ、
とは言え出来れば生き残ってほしかったのも本音である。

「さて、これで私からのレクチャーはお終い、納得してもらえたかい?」
「ええ、とても、とにかくどいつもこいつも危険な連中と理解できたわ」
「話し合える人物もいるんだけど、やっぱり主催陣営だから敵対は避けられないだろうね」

空になったカップを静かにおいて、司令室の椅子に奥深く座り込んだ。

「とは言え召喚された以上義理は果たさないといけない」
「あら、義理堅いのですね」
「禄を組んで貰ってもいるしね、無給ではあったけど、美味い紅茶を飲ませてもらったし
 それに他に行くあてもない、君はどうなんだい?」
「……そうね、私もほかに行く当てもないのだしここにいるわ
 しばらくは模型でも作っていましょうかしら」

そう言ってメディアは司令室から出ていく、その様子を見ながらヤンは少し嬉しそうに笑みをこぼし、
再びモニターを見始めた、さてこの平和は何時まで保たれるのやら。

二日目・13時50分/東京都・伊豆諸島基地】

【ヤン・ウェンリー@銀河英雄伝説】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
基本:サーヴァントとして召喚され、禄を組まれたためそれなりの義理は果たす
1:伊豆諸島基地の守備
2:出来れば平和が続いてほしい
※サーヴァントとして呼ばれましたが宝具が使えるのか不明です

【メディア@Fateシリーズ】
【状態】健康
【装備】破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)@Fateシリーズ
【道具】不明
【思考】
基本:マスター(ココ)の指示に従い伊豆諸島基地を守備する
1:部屋に戻って模型でも作ろうかしら?
2:

※二人とも基地を依り代として召喚されたため基地周囲から離れられません
※二人ともプロジェクト・テラカオスのことについて知らされているのか不明
※基地はメディアの力によってシャドウサーヴァントを配置しました。
最終更新:2017年05月12日 10:29