2021年6月23日
出題者:耳
タイトル:「※個人の感想です」


【問題】
人々の前で誇らしげに、立て板に水と話す男。
一人がその男に質問した。「それは本当に最高級品?」
「いい質問です!もちろん本当です!」
それを聞いた彼は「さっきと話が合わない」と思ったが、
しかしそれを矛盾だとは感じなかった。なぜ?



【解説】
+ ...
「その」男は「楚の」商人。
町で矛と盾を最高級品と言って売っていたあの武器屋だ。
矛は何でも貫くとか、盾は何も通さないとか大声で宣伝している。
客の一人である彼が今から
「その矛でその盾を突いたらどうなるのですか」と聞くことで、
後に「矛盾」という故事成語が生まれることになる。

したがって今、この瞬間は「矛盾」という言葉はまだ存在せず、
「矛盾だ」とは感じようもないのだ。


タイトルに「こじ(故事)」
「ほこ」らしげに、「たて」板に水

《モチーフ有》

最終更新:2022年04月01日 16:13