【問題】
50代のコシ美が、自分がJKだった遠い昔を思い返していた。
当時、片思いだが好きな人がいたコシ美。
高校へは勉強をしに行くのではなく、
彼の顔を見るために通っていると言っても過言ではなかった。
彼が好き過ぎてたまにある物を買って渡したりもしていたが、
いつも無言で突き返されていた。
それでも喜んでいたコシ美はいったい何を渡していたのだろうか?
【解説】
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列車に乗って隣町の高校に通っていたコシ美は、そこの駅の駅員さんに恋い焦がれていた。
シフトが分からず、いつ改札口に登場するか分からないので、
学校を休むことなく毎日嬉々として通っていた。
普段はもちろん定期券を使っていたが、ただ見せるだけなのでつまらない。
なので、たまにいたずら心を出して少ないお小遣いからわざわざ切符を買って
渡したりしたこともあった。
パチンと鋏を入れてもらった切符を返されるとき、かすかに触れる手と手。
友達とキャーキャー騒いでいた時のなんと楽しかったことか。
自動改札になってしまった現代では到底想像もつかないであろう、コシ美の昔語りであった。
《リア充》
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最終更新:2022年01月06日 22:36