【問題】
僧侶は、自らの持てる力を全て筆に込め書き上げた。
だがそれを見た人々のうち、1人は笑い、1人は泣き出してしまった。
何故だろうか。
【解説】
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妻が身ごもった。
それを聞いて居てもたってもいられなくなった僧侶は、可愛いわが子のために
『奏』と心を込めて名前をつけた。
魂を込めて半紙に書き出したその字は人生最高の出来とも呼べるものだった。
病室に待つわが子と妻の元でその紙を広げ、高らかに名を呼んだ。
妻は僧侶のあまりの高揚ぶりに笑ってしまったが、子は驚きの余り泣き出してしまった。
名の通り美しい音色のように奏でられる泣き声が病室に響き渡った。
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最終更新:2022年03月04日 14:09