68ラール・ヴィジョネール - ZERO - the man of the creation - 検証サイト

#68 ラール・ヴィジョネール(幻視者の芸術)

主人公はラール・マディシオ。モデルはフランスの幻想画家ジェラール･ディマシオ。
作中では白人と北米インディアンの混血で浮浪者から画商に見いだされる設定。
一方ディマシオは１９４８年アルジェで、イタリア人の父とスペイン人の母の間に生まれた。国籍はフランス。１９６４年にパリ美術学校に入学し、翌年には教員課程を専攻、'７０年に高等師範学校に進学し、教師を目指す。教授となり解剖学と形態心理学の研究をしつつ絵画を発表するも、'７８年に画商に見いだされ絵画に専念する。翌年ギャルリ・ラーで初めての個展を開き、次第に注目を集め、'８５年には「ダリの夢が実現された」と絶賛。
彼はライフスタイルを規則的に保つために、あえてテニスやバランスの取れた食事などを通してリズムを作るという画家には珍しいスタイルをとる。「 文明の慣習をすべて慎重に除去し、宇宙の無限の性質についての概念と時間と場所の相対性に基づくいた絵画」といった特定のテーマを持ちモーツァルトのヘンデルを聞きながら描がかれた作品は、なんと３０００を超える。

これを踏まえてか作中にもベートーベンを聞いて描画するシーンなどがある。

ジェラール･ディマシオHP
http://www.di-maccio.com/index.shtml