ZERO - the man of the creation - 検証サイト

X線

最終更新:

the-man-of-the-creation

- view
だれでも歓迎! 編集

X線


X線を使えば古美術品の「患部」を見つけることも出来る。また、静止画だけでなくモニターを使ってリアルタイムで観察することも可能である。
他にもX線は様々な分析に利用されていて、X線蛍光分析(XRF)では作品の素材の組成を知ることが出来るし、またX線回折を使えば、ラピスラズリのような鉱物素材の原産地を特定することも出来る。
ラピスラズリは古代ではアフガニスタンでのみ産出された。19世紀にはシベリアでも発見されたが、シベリア産はアフガニスタン産とはことなり珪酸塩を含んでいた。シベリアのラピスラズリを使った古美術品は簡単に贋作と見抜けるのである。


イスラムの水差 高11.7

9世紀頃の孔雀文様の水差。
完器にみえるが、X線写真で口縁部をはじめ広範囲に渡って欠損していることがわかる。
石膏による巧妙な修復、というよりは殆ど創作に近い補修がなされているのである。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
添付ファイル
ウィキ募集バナー