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電気メッキ

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電気メッキ


古代の金メッキは、飛鳥の金銅仏などがその例だが、金粉を溶かし込んだ水銀を作品に塗り、火中で水銀を蒸発させて表面に金を定着させる方法(水銀アマルガム法)だった。
この場合、メッキ層の中には制作から二千年以上経ったものでも水銀が残存する。古い金銅製品の表面から水銀が検出されたとすれば、古式床しいメッキ技法が使われていると見て良い。
19世紀の半ばには強く固く滑らかなメッキ層を形成する電気メッキ法が開発されたが、
表面を注意深く観察すれば、電気メッキである証拠を掴むことが出来る。但し例え真作であっても当初のメッキが剥がれたために、補修として電気メッキが施される場合もあることを忘れてはならない。


中国の金銅熊 20世紀 高17.2
漢時代(前200年頃)の作品と信じられていもの。
漢時代の真作の熊は漆器や銅器などの脚台として使われた、もっと小さな物だった。
表面を拡大してみると小さな傷が無数に見える。下地の準備をせずに電気メッキをすると、表面はこのような状態になる。

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