「現場指揮はお前に一任する、油断するなよ。」私は最後に乗り込んだアザドに声をかけた。
「わかってますよ、代表こそお気をつけて。」そういうとヘリは上空へと消えていった。
作戦はまず、ヘリ二機で目標を強襲、および兵士を投下し目標を追尾、排除となる。
念には念を入れ私を含む4名は車で現地に向かい、取り逃がした目標を排除する。
ヘリ一機は上空で監視、けん制、もう一機は兵士降下後少し後退し待機、車組は保険
我々の十八番戦術だ。鷹の目からは獲物は逃げ切れない...
情報が確かにいつもより少ないが問題あるまい。
一時間後、ヘリより先に目的地に到着した。すぐに周辺の建物の一室に身を潜め連絡を待つ。
「こちらガルーダより本部へ、目標補足、けん制を開始し兵士を降下する。」
アザドからの作戦開始連絡だ。予定通りだな。
「バザール周辺の住民は反体制派の協力者、かまわず殲滅せよ。と上からは命令が着ている。躊躇するな。」
了解の応答を聞き煙草に火をつけた、鉄火場に来るとつい先に吸ってしまう、悪い癖だな...
「本部、目標は二手に分かれた模様。恐らく別々にルートを換えて逃げる気です。」
「本部了解した。片方は我々が狩る、油断するな。逃がすなよ。」
町の裏道から彼らを先回りしにむかう。途中再び無線がなった。
「本部、彼等は本当に雇われ傭兵なのか?」
「情報によるとそうだ。ガルーダどうした?情報は違っていたのか?」
情報の違いなどはよくある事だ。中には目標が既に死んでいた、なんて事もあるくらいだ。
「とんでもない...こちらの見立てでは正規軍、もしくはそれ以上だ。スペシャルフォースでも相手にしているようだ!」
私と共に現場に向かっていた部下三人もそれを聞き少し動揺しているようだった。
スペシャルフォースだと...?仮にそうであれば数は関係無くなる。腕と運...アバウトだが
戦場では同等の敵との差は紙一重できまる。勝負は時の運とはよく言ったものだ。
数ではコチラが12人も勝るが、もともとの
Ikubaarの兵士は5人、後は現地の予備人員とパイロットだ。
もし向こうの8名全員がスペシャルフォースレベルであればこの戦闘は勝敗が見えない。
いや...柄にもなく少し逃げたな...恐らく向こうの何人かは殺れるが向こうの勝ちだろう...
勝てない戦いなど部下の命を預かった以上出来ない。が、そこを勝てるようにするのが指揮官である私の仕事だな...
自分で自問自答とは尚更俺らしくない。
「本部...いや、代表、命令を。」
煙草の火は既にフィルターを燃やし初めていた。少し酸味がかった臭いが回りを息巻いた。火を消し応答する
「作戦は続行する。私の命令を聞き、各々迅速に行動せよ。Ikubaarの名に恥じぬ兵士、新兵諸君
必ず我々に下った命令を実行し、帰還せよ。以上だ、命令は随時連絡する。」
数秒後には皆の声が私に返ってきた。さあ...狼狩りの始まりだ。