「全員整列!!代表、皆集まりました。」
小汚い建物の廃屋内に20人ほどの人間が集まった。皆整列している
モガディシュ現地時間午後三時頃、ブリーフィングを開始した
「諸君、今回の作戦内容を説明する。アザド、説明を頼もう。」
「今回の作戦内容は武装した反体制組織の外人部隊殲滅である。人数は恐らく多くない。
小隊規模の部隊と推測される。彼らはこの国の反体制派に雇われた部隊だ。
少数だが、油断出来ん。昨夜現地入りし現在は郊外に潜伏中だ。
彼らはもうじき首都へ向け出発する模様。我々は首都付近に着いた彼らを速やかに迎撃、殲滅する。
殲滅次第即時ヘリで撤退、それで作戦終了だ。質問はあるか?」
一人手があがった。アザドは発言を促す
「彼らの特徴などがあれば。」アザドは頷いた
「うむ、ハッキリした特長などは不明だが何枚かの写真がある。これを見たまえ。」
建物の壁に写真を張り出す。三枚の写真が貼られた。
「一枚目のこのサングラスの男、彼が恐らくリーダーと思われる。そして二枚目ガスマスクのヤツも
恐らく上官クラスだろう。リーダーらしき男とよく会話している事がわかっている。
そして三枚目だ、医療パックらしきモノを運んでいる女だ。この事からわかる通り
恐らく彼らには衛生兵がいる。厄介だが仕方あるまい。
以上の通り写真の三人、特に衛生兵は真っ先に見つけ次第排除しろ。作戦の邪魔だ。
男二人も先に排除すれば指揮系統を彼らは失い、作戦が幾分か楽になるだろう。以上だ、全員持ち場につけ!」
部屋からいっせいに人が消えた。外からはヘリのローター音が聞こえ始める。
「代表、今回の作戦、上からの情報が少なくはありませんか?」
「確かにな、いつもより格段に少ない...だがここは戦場だ。もう始まっているんだ。我々は頼まれた事を
やり遂げるだけだ。失敗は我々の名前を落とす事に他ならない...」
「困るのはいつも現場ですからね。我々に楽な仕事はありませんよ。」
国連非公式の作戦代行部隊、「
Ikubaar」我々の部隊名であり我々の意思でもある。
各国で反体制派が増える一方で、正規の鎮圧部隊の数は日々足りなくなってきていた。
我々はその仕事を請け負い、正規軍にかわり代行する事が仕事だ。
中東などで活動する事が主だが、時には辺地にも向かう。
今回の作戦もいつもどうりの気持ちで行けば問題あるまい。