「動くな。」後ろからの声、成程、そういう事か…
素直に手を挙げる、もう種切れだ。
「今すぐ部下に戦闘中止命令を打電しろ、時間がない!」口調は確かに焦っていた
息を落ち着かせ俺はゆっくりと答えた。
「それは出来ない命令だ、我々の任務はテロリストの殲滅。上が死のうと我々の介入は止まらない。
何せ国の意向だからな。もう言葉は不要だろ、頃合だ、さっさと殺せ。」後は任せたアザド…
後ろの男が正面に回る、何をもたついているんだ…?
「我々は
The Regulation。国連の多国籍混成部隊だ。」アルが口をあける。
…TR?上層部が言っていた最近出来た特殊部隊、しかしなら俺達は味方と交戦していた事になる。
「根拠、いや証拠はあるのか?」「今はない、だが時間がない!信じてくれ!」必死に訴えてくる
確かに目は嘘などついていない、ましてやこの状況でそんな大嘘をこいても向こうにプラスは無い筈だ…
「ゲイリーから各隊員へ次ぐ、直ちに交戦を中止、負傷者の救援に向かえ。繰り返す、交戦を中止…」
5分程し、アザドの乗るヘリが回収に来た。
「代表!!ご無事で!」「ああ、悪いが理由は後だ。とにかくこの二人も一緒に回収してくれ。」
アザドは頷き、俺達はヘリに乗り込みその場を後にした。
「パイロット、こちらの欠員を聞いてるか?」アレンが問う。「いえ、まだそちらの死亡報告は聞いていません。」
アレンは少し安心したようだった。こちらに半数も欠員を出させて向こうは欠員ゼロか…話は本当かも知れんな
手当てを受けながら俺は頭の中で事の出来事を整理していた。
「教会で残りの目標を保護、3名が負傷、1名が救急搬送との事です。」「こちらはどうだ?」
「一名死亡、他は生存を確認。」そうか…何とか1名で済んだとはいえ、だな…
「命令は国連からだったのか?」アレンが呟く。「ああ、いつもと同じだった。誤報だったとは思えん。」
「参謀!国連中東地区の代表宅が襲撃された模様、たった今報道もされてるようです!」
「馬鹿な!?ホントか?!」アザドが此方を見る。
命令を出していた支部局長宅が襲撃?タイミングが良すぎる
「これでこの誤報の経緯がますますわからなくなったな。」アルが呟く。
俺達は何かに利用されていたのか…?ふと一か月前に俺を勧誘しに現れた男が頭をよぎった。
この事件、思う以上に根底は深そうだ…
「とにかく一部始終は帰還してから報告が必要だな。」二人も頷く。ヘリは暗くなった空を帰路に向かっていった。
「あはっはっはっは!あの名の知れた
Ikubaar隊がまるでぼろ雑巾じゃないか!やっぱり強いなTRは!
べらぼうに強いな!存外に強いな!」
「やはり傭兵風情では駄目でしたね。」
「否!馬鹿を言うなむしろ大成功に近い。あのTRにたいして我々は一定の戦果をあげたのだ、それは驚くべき存在への媒介だ。
ミディアン!それは最早思想ではない、ミディアン!すなわち我々は長き時をかけてその本懐へと指をかけたのだ。
部隊を構築し、部隊を兵装し、部隊を教導し、部隊を編成し、部隊を兵站し、部隊を運用し、部隊を指揮する。
我らこそ最後の革命(円卓)!国境無き奇跡!素晴しい!では諸君!楽しい楽しいショーもひとまずお開きだ。
そろそろ帰ろう、愛しき我らのホームへ。」「艦長、回頭用意を。」
「急げよ、円卓の同士達がお待ちだ。くれぐれも急げよ、きっと興味深深で待っているだろからな。」
「成る程!それは一大事ですな。急行します大隊指揮官殿!」
君にもともに戦ってほしかったモノを…断るからせめて我々の糧になってもらったよ。ありがとう…紳士(セルゲイ)君…
「…が俺のここに入る前、アレン達TRと初めて会った時の話だ。」
円い机を囲む形に俺達は座っていた。机にはトランプ。ここはTR海上プラントのバーの隅。
夜はたまにこうして好き物だけで集まり賭博まがいな事で非番を楽しんでいた。
「珍しいじゃねーかよ、お前が過去の事までべらべら話すなんて!明日は雨か!!」ユーイング
「あんたが聞いたんだろ…」バーン「うるせえパソコン小僧!帰ってエロ写真でもあさってろっての!」ユーイング
「まあまあ笑御二人とも俺とゲイリー大尉に負けてるんですから勝ってから団欒して下さいよ笑」ボブ
「ケッ…少佐は昔からポーカーフェイスだからな…よめねえよ。」イヴァノフ
「曹長、今は大尉だ。少佐は止めろ。」実際少佐だったのは1週間ほどだったからな。
「まぁ、それとこれとは関係ねえ。前に似たような話を映画でみたような気がするしな。
今この場に賭けてるのは俺とゲイリー、お前だけだ!」他のメンツは既にフォールドしていた。
「お前はスペードのエースのロイアヤルストレート狙いだろうが残念だな!スペードのエースは俺のの手にあるんだよ!
ゲイリー!今度こそ勝ったぞ笑さっさと降りて金をよこせ笑」
「…ああそうだ、全部嘘だよ。今日はこれくらいにしといてやる。レミ、終ったら精算しておけ。」
「テメッ!逃げるなよ!今日こそ俺の勝ちだぞゲイリー!レミ!ディーラーならさっさとカード配れぃ!!」
「あ、はい!」
「俺のツーペアで勝ちだっての…奴は絶対ブタだ。」ユーイング
「あああああ!」ボブ&イヴァノフ
「どうした!?」ユーイング「少佐最後のカードスペードの10でストレート勝ちしてやがる…」イヴァノフ
「!?見せろ!」ユーイング「…ああ…。」一同
「…てことはさっきの話ももしかして…」レミ
最終更新:2013年07月01日 13:38