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悪意と愚痴

反省

最近は、しかし、振り返ってみれば、あまりよくないことばかり口走っていた様に思える。
そこに、彼の指摘である。

「君も言うことがきついねぇ、何かあったのかい」
特には無いが。どうかしたのかい。
「もう少し、滑稽さを混ぜるとか、矛先を丸くしなよ」
そんな事ばかりいっているつもりは無いのだが。
「じゃあ聞くけど…」
なんだ?
「君は愚痴や皮肉、それに批評ばかり聞いて楽しいかい」
なるほど。もちろんそうではないさ。ああ確かにそういう風に聞こえたかもしれない。

実際、彼にはそういったことを聞いてもらっていた時期がある。
そして今でもたまに聞いてもらっているのだ。
ここに書く以上に、ひどい口調かもしれない。

「あるとき思ったんだ。暗い話ばかりしている人間の周りには、なぜあまり人がいないのだろう。で、観察してみると、笑顔の人間の周りには集まってくるみたいなんだよな。やっぱりそういう仕組みがあるのかもしれないが、表情や感情は雰囲気となって出てくるぞ。気をつけたほうが良い、相手のためにも」
そうだったな。確かにそうすべきだった。
「彼にも言われただろう。批判するときはそれ以上の代替案を出せって。暗いものは持っていてもいいが-というか持っていないなんてそれも凄い事だが-それを上回らなくてもいいから、とりあえず明るいものも無いと、聞いているほうもいい気はしないよ」
刺さる言葉だな。でも、それは正しいのかも知れない。

やはり、聞く話は明るいほうがいいに決まっているんじゃないかい、と言って彼はいったん口を閉じた。
そういった面も大いにあったな、と思わざるを得ない。


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最終更新:2010年05月05日 15:48
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