群れ
「ねぇ、あのさ人って集まると馬鹿にならない?」
いきなりの電話である。第一声だった。
事情を説明してくれ。
「ああごめんごめん。いや、そうおもってさ」
突然だな。君の場合おかしくないが。
「そういってくれるといいね。で、女性が男性よりも何とかって言われてた時代のはそこにある気がしてさ」
というのは?
「だって、その時代は、女性は集まらざるを得なかったでしょ。だからそういわれちゃったのかなあとおもって」
で、集まると何が問題なんだ?いや、問題は山積みだけど。
「おやじ狩りもリンチも集まんなきゃ起きないよ」
いじめは一対一では成立しないか?いや、それは暴力か。
「でも集まった方がおかしくなりやすい気がしない?」
それはそうだろうかな。でもそうか。
「きっと、集まるからおかしくなるんだ。頭が働いてないんだ!」
言いすぎだな。確かに異常な時も多くあるだろうが、いい効果もあるだろう。
「つまり、きっと、集まらない方がいいかな」
極端だな。それに他について何も言ってない。効用についてもだ。
「でも、きっと集まった方がたちが悪いよ。三人寄ればひどい詐欺」
文殊の知恵より詐欺か、まあでも合っているな。
「だって犯罪なんかも吹く数人の方が効率いいんでしょ。なんとなく責任だって散らばるし」
心理的にはな。
「だからきっと人が集まると悪いことが起きる。人数が少ない方がいいし、一人で考えてやってみることも必要さ、きっと」
言いたいことだけ言って、すぐに彼は去って行った。
まあ、そういうのもある。
でも言っている事は、ある程度合っている気がした。
一対複数はあまりにもひどく、そして異常である。
まあ場合によるのかもしれないし、一概に言えることではない、と思う。
しかし、思わざるを得ない箇所があったのは事実だった。
最終更新:2010年05月09日 22:48