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古き人と新しき人と

作るか,できるか,授かるか

新聞に載っていた。肺炎のような名前の細菌の一部を作り出し、増殖させたそうだ。
もので例えれば、器はできないが部品ができた、というような状況だろうか。
しかし生き物である。彼らはそれについて話をしているようだ。
私も時々加わった。


「断じて、生命は人間の手によって作られるべきではない。授かるもの、与えられるものであるだろう」
『そうではない。きっと金属もそうで、有機物質はそうだ。分からないうちは、宗教で覆っていただけさ。あるいは神話やうわごとでもいい』
「全てがうわごとか。そうではない。あなた方の理論では、始まりを説明できないではないか」

残念ながら彼の足場はもう崩れ去っているかもしれない。あまり明るくないのだが-というより私が胸を張ってこれだけは、といえるものなどあるのだろうか-、トンネル効果などで説明がつくそうだ。理屈は通っているのかもしれない。であればさらに先-むしろ前-が気になるものだ。それに外はどうなっているのだろうか。

逸れすぎてしまった。本題の話に戻ろう。

『何が悪いんだ?つくることの?基本的に同じはありえないんだぜ。オリジナルは損なわれないし、優秀者だけを集めることもできない』
「神の法に反する。その上、できないとは言うが、それの基礎になりうる。もうこの段階で已めておくべきなのだ、完全に、これ以上進められることのないように。まかり間違った者が、後を考えず、続けないように」

そのそれを言うべきですらない、その様に思う。それがつけば、本質が徐々に失われる。共有はされぬべきである、というよりもまさに集まってははならない。あくまでも人数は少ないべきである。
彼の言うその存在もそれについては言及されないのだろうか。それとも、いらっしゃるならば、伝えられる価値すらないと判断をなされるのか。あるいはなされたのか。

しかし、そうだな。詳しくはないし、出所がよく分からないが、魚や植物の解明が進めば不老は可能かもしれないな。しかしながら、そこからの発展はよいものを生み出すとは限らないだろうに。
『何を言うのさ。臓器移植だって、騙されて安い値段で腎臓買い叩かれるような人もいるんだ。そんなことをするのはまさに非人道的じゃないかい。しかし、この技術が進めばそんな問題はなくなるさ』
「臓器の次は人間か?それを奪い取る為だけに、等しき存在を、養い、殺すのか。殺人よりもさらに恐ろしい」
例え仮にもし万が一、倫理を抜いても特許をとるというのは独占的でよろしくない。それが彼らの結晶であれど、行き過ぎれば、よろしくない。全てがそこだけに集中してはならない、とは言っておくよ。しかしながら、それでいいものかな。個体的な優秀者だけを集めることは不可能でも、遺伝子的に集めることは可能なんじゃないか?
『デザイナーベビーか?』
我々はそこに今ある発明品をずっと昔から、むしろ初めからあったように錯覚するし、逆に今ない物はできないと錯覚することもある、そんなものは将来でもできるはずがない、と。それに、遺伝の影響がほとんどの場合でそこまでの影響がない場合でも-それが微弱だったとした場合ですらも-、確率的に可能であれば-考えたくはないがあるいは、ほんの少しでも-、望み通りの増殖が可能だとしたら、それを実現しようと、生命の浪費をする可能性だってなくはない。その上さらに、倫理と宗教が滅びない保証はない。
『否定はしないがひどい良い言い様だな、望み通りの子供を得るために、得られるまでの失敗とみなされたそれは殺す、か。でもそうだろう、見えない段階でそれが分かれば、もう人とは見ないのさ。細菌と同じ。見えないから、殺しても実感がわかない。そうだろ。あの丸い段階で殺してあんたら、呵責感じるの?』
「外道め」
『何とでも言え。人間ばかり特別扱いしてどうするんだ?いや、俺は殺されたいわけじゃない。死にたくもないし、そんな様に無視されたくもない。でも現実はそうだろ?どこが違うんだ、結局そういう-あんたの言う外道な扱いを-事をしてるんだぜ。いまさら何を言う』
まあ待てよ。私の意の反する箇所も多々あるが言っておく。人類は、自分も他も虐殺したんだ。今もそうだが。それに、残念だが、特別扱いするのは、生き物である限り仕方のない面もあるとされる。君が以前言ったように。君は言った、"まずは種同士、次に固体同士で争うんだろ。自己本位は当たり前だ"。ならば…
「ならば、少なくとも私の言う外道とは異なる、私の主張とは異なるのだ、そんなことを言いたいわけではない。そんな次元では、そんな単純な話題ではない、ないのだ。それに、防ごうとする者もいる。虐殺を防ごうと捧げる者もいる、その人生を。あなたが言う、それが全てではない。さらに言えば、殺すこととそのようなことは明らかにそして決定的に違う。どちらも重大な問題である事以外を除いて」


そんなことを言っていた。もしかすれば、また休日に再開するかも知れない。
それほどの事なのだ。意味合いは違えど、互いにとって。

続きを書きたいものだ、と思っていたが、あまりに畏れ多いので、もっとまともな内容に翻訳できるまで、とっておくことにする。
翻訳というか改変の方が正しいかもしれない。言っていることを変えるのだから。

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最終更新:2010年05月24日 20:58
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