朗報
私の支持する思想にも、論理的な支えがあるかもしれない。
もっと、現実的なそれが。
「君の好きそうな話だな。『エーリッヒさんから、人の解剖』は読んだか?」
相変わらず君も、不思議な言い方をするね、そして、何かが違うぞ。そして、ちなみにまだだ。
「少し分かりにくくしたかったのさ、それより読んでみたまえよ。そこには、君の主張と合致する現実が記されているかもしれないから」
そこで、少しばかり読んでみた。実証ができる、という形と方向は、その方面において確かに、私の知る限りで、衝撃的である。
議論だけで終わっていかないからだ。空論的な迷路だけでは。まあそれも悪くはないが。
それはいいとして、しかし、衝撃的なのはそれだけではなかった。
「どうだい?いや、どうだったかな?」
すばらしい。いや、まだ途中なのだが、その記述は、今までにない考え方だったな。
「君の主張を少しでも補強してくれる事実かもしれない、その本は」
いやしかし、確かに、私の嫌うそれがもたらすものが得られないからといって、自殺する人間はまずいないだろう!
「そうだね、君の嫌う方向に煽動の媒体は流れていくかも知れないが、対抗できないことはないかもしれない。絶対はないからな、君も言うように」
他にとってはどうでもいいことでも、その個人には、とても重要なことがある。
それを今まさに、思う。
彼にはまたお礼をしなければ、と思う。
よく世話になっているから、また、何か本でも持っていこうか。
それにしても、それは、希望である。
まあ、実生活には、特に良い方向へのすぐ分かる直接的あるいは間接的な変化をもたらすわけではないのだが。
最終更新:2010年06月06日 20:50