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ある会社員の雑談

余計か

彼とはよく話をすることがある。
お互い暇なのだろうか。

「感情は余計だと思うことがあるか?」
無きにしも非ず。なければ困るがな。そしてそうならば人でもない。
「人間社会における理不尽なことの九割近くは感情が大きく関わってくると思うが」
割合は分からないが多いかもしれないな。
「例えば、いじめであるとか」
君の会社にもあるのかね、そんな-君の言葉を借りれば非生産的な-事が。
「知る限りではないよ、無駄だから」

話を聞いているうちに分かったのだが、彼は思ったよりも上にいるらしい。

「でもしかし、新人いじめなどと言うのは、よろしくない。会社員の本分は仕事だ、学生の本分が勉強であるように。無駄なことに割くな、と言いたいね。雰囲気というものもある」
倫理的にもな。控えめに言って、お互いのために良くない。
「どうしてもっと広く考えないのかね。それをすることで不利を被るのも彼らだ。たとえ他人を邪魔することが彼らの唯一の楽しみだとしてもだよ。倫理的とか道徳的、そんな言葉は気に入らないと言うのなら、私はそう言わざるを得ない」
まあな。もう少し利でない面も言ってほしいが、まあ、君にここは合わせよう。
「感情もまた利さ。私に言わせるなら。君の言う利とは少し違って聞こえるかもしれないが-利という言い方は気に入らないだろう、でも私にはこの呼び方がしっくりと来る-君の指すのと基本的には違わないはずだろう?」
誤解のないように、か。まああくまでも基本的に、だがな。
「もちろん」

そう、あくまでも、基本的には。その域は出ない。

「一時の感情に流されすぎる。私も君もその他大勢も」
君がそうとは思えないが、むしろ、そうなのか、と意外ですらあるが、それを除けばそうだろうな。それもあまりよくない感情に。
「特に、といっても差し支えない。問題はそこだ。常に自分が優先されるという事すら起こりえないとは言えないほどだな」

私は反論したかったが、最近はその考えも揺らぎつつある。
私には指標がない。であるから、不安定なのかもしれない。


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最終更新:2010年07月13日 21:45
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