案外、伝わるもの
あいつと、また会った。
「相変わらず君は退屈そうだな」
そう、声をかけられて気付いた。
悪かったな。どうしても他人からはそう見える様だからな。
「表情がいけないんじゃないか。雰囲気も暗いが」
じゃあどうしろと言うんだい。ずっと笑顔でも作ってればいいのか?
「それが出来たら、君は今の君じゃないだろうな。」
要領も、愛想も悪いのは昔からだ。言われなくとも分かってはいるさ。
「楽しい事でも考えてみたらどうだね。少なくとも雰囲気は変わるぜ」
そうだな。
確かに、いつも暗い事ばかり考えているな、と思った。
自分では気付かなくとも、他からは嫌でも見えるだろうし伝わってくるだろう。
お互いのためにも気をつけたほうがいいか、と思った。
最終更新:2010年02月20日 17:59