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強烈な主張

常識とは

彼も私も、電車にはよく乗るようだ。
今日はそんな、電車の中での話。

「電車の中でさあ、面白い奴がいたんだ。今日は時間があったから、少しかまってきた」
またなんか言いがかりでもつけたのか?
「言いがかりかよ。まあ、それに近いかもな。」
それで?どんな奴だったんだ?
「二、三人で屯して、入り口に突っ立っている、どこにでもいるような奴さ。まあ、満席状態ではあったけどな。俺は、反対側に入り口に立ってた。それで、その中の一人が、例の機械出して『イヤホン忘れてきちまった』とか言ってんだよ。それでもう一人が『いいじゃねぇか』って言うんだな。今さっきの一人は、この時代にしちゃあ、珍しく、真面目に『いや、それはまずいんじゃないか』って言うんだ。で、『いいじゃないか』の少年はなんつったと思う?『常識なんかぶち壊せ』だぜ。信じられるか」
典型的な、即に言う『社会道徳が欠けている』奴か?それは残念だな。で、いつもどうり何か言ったのだろう?大人気ない事を、遠慮も何もなく。
「『じゃあ、君は『常識なんかぶち壊した』人に殺されても文句は言えないね』」
ひどすぎるな、初対面なのに。極端な奴だな、全く。中間が存在しない。
「ま、いいじゃないか、お互い様だぜ。こういう性格なのは、君も知っているだろう?それで、そいつは降りるまで黙っていましたとさ、めでたしめでたし」
もう少し、考えてから言えよ。
「何事もタイミングが重要なんだ。やられたときを逃すと、言っても無駄に近いからな」

彼は、いつも、こんな事を言っているらしい。
よくここまで何もなく来たものだ。まあ、それでなければ、彼は彼でない。
言う事がきつい彼では。皮肉屋の彼では。

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最終更新:2010年03月14日 18:50
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