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不審者の言い訳

理由

彼は、行動が怪しい。
自身で『不審者と間違われても仕方ない』と言った事すらある。
自他共に認める、不審者である。しかし、普通の不審者とは意味合いが違い、行動が不審だが何をするわけではない。
そんな彼が、自分について語った話。

「俺の行動が怪しいと思っているのだろ」
私も自分自身の行動が怪しくないかは保障はできないが、君はたぶんそう思われても仕方ない部分を持っている。
「そうだろうな。自覚はある。しかしな、訳はあるんだ。君には直接のそれは話さないが」
話したくなければ話さなくても良い。それで?
「強迫神経症ってのは聞いた事あるか?」
あるが?なんでも、何度もしなきゃいられなくなるらしいな。本人は止めたく思ってもやめる事ができない。
「まさにそれに似ている。まあ、俺のは止める事はできるがね。でもやらなきゃ気がすまないんだ。まるで儀式だな」
しなきゃいけないのか?
「そうじゃないさ。でも、するのさ。どんな行動にも理由はある。例え衝動的だろうと計画的だろうと。まず決め付ける前に、理由を先に考えて欲しいね、俺は。理解してくれとは言わないが」

誰かの事を不可思議な行動をしているからと言って、疎外する事は容易に可能である。
邪推はいけないが、たまには『推して知るべし』を実践するべきなのかもしれないな。

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最終更新:2010年03月19日 23:45
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