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怒れる人の鬱積

手詰まり

最近、私の友人は疲れている。
彼もどうやらそうらしい。

「もう自分が何をしたいか分からない。そしてさ、無性に苛立つ」
相当だな。溜まってるのか。
「ああそうだね、日常は嫌な事ばかりだ。全てうまくいかないよ」
どうしてそう思うね。
「どうしてもこうしてもねぇよ。うまくいかねぇっていってわかんねぇのか」
大体そういってもらえば分かる。つまり、ストレスが溜まっていて、全てうまくいかず、しかも発散できるところもない、そうだな。たぶん君の場合は、そうだろう。人の事を言える立場ではないが、君は神経質だからな。
「ああそんなところだな。よくわかってる。ならいい」
かといって、今の環境を変えるわけにも行かない、そうだな。
「ご名答。いきなり転居とか転職なんてこのご時世できやしない。何か一つ楽しみもあれば良いが、そんなもん贅沢すぎる。俺には到底手に入らないんでね。その点、あんたはいいよな」
そうかもな。でも私もそこまでじゃない。君のように考える事もあった。
「俺は今そうなんだよ。とにかくだな、苛々する。かといって、楽しい事も無い。まさに『楽しみのない処には何の得もない』って状態だ。最低だぜ」
まあそういうな。まさに『心配するな、今日よりもいい日は訪れない』かもしれないぜ。最低なんてのは、本当の極限だからまだそうじゃないさ。もしそこが君の人生での本当の意味での『最低』なら、きっと君の人生は素晴らしい。
「ずっとその『最悪な状態』でいくかもしれねぇだろう。茶化すんじゃねぇよ。あのなあ、『今はまだ最悪じゃないから、まだ耐えられる』って考える時には、希望がつきものなんだよ。もう少し希望を持てるような事言ってくれよ。曰く『死に至る病は絶望』だぜ」
なら『世の中に興味の湧かないものなど存在しない。あるのは興味のない人間だけだ』だな。少し変えたが、要は、君が、君自身がどう考えるかって事が大事って事さ。
「そう思える時はまだ余裕があるって考えたことないのか」
余裕があるって考えるところに、余裕はあるって聞いた事ないか?
「何回言わせる?俺はもうそんな余裕がないんだ。苛々して仕方ない、そしてかつ、つまらない」
有給が使えればな。駄目だと思うが。
「有給なんてあってないようなもんだぜ。もう使える手はつかっちまったからな、詰んじまったよ」


こんな会話をしていた。少しは気も晴れただろうか。
多少は口にすれば気も晴れるだろうか。

話すだけでは状況は好転しない。
しかし、少しは楽になったと思ってくれればな、と思う。


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最終更新:2010年03月31日 10:40
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