春の行事
彼も私も、他が言っている事に反対したい。
というか、対象は何であれ、否定したい。
私は、そんな傾向があるかもしれない。
しかし彼は私より、その傾向が強いはずだった。
「何で春がおめでたくて、入社入学がおめでたいんだ」
春がおめでたいのは、気分が浮かれて、ねじが緩むからだろう。頭の。
「それは君だけだな。そう感じないよ」
そうか。結構いると思うのだがな。もう片方は、たぶん一応の難関を越えたからだろう。
「は。気が緩みすぎじゃないの、それ。経過であって、その後が重要なのに」
どうかな。入ってしまえば、と思ってる奴もいるだろう。
「錯覚だ。入ったらそれで終了、そんな事言ってるから…」
いや、その生活を楽しみたいものもいるだろう。後者の場合、特に。
「そんな事言ってるから、後で後悔すんだよ。ま、後悔は実感を伴わなければ無駄だし、先にじゃなく、使用と思わなきゃ役に立たないのに」
良いんじゃないか。それに、『楽しければそれで良い』、という人間もいるだろう。
「そんな事言ってたら、進化しないよ、人類は。ああ、君の大嫌いなものを通した進化はするかもね。低年齢化が進んで、別の人類が出てくる」
滅びちまえ。そんな進化なら。
「相変わらず極端な奴。あれは、格好良い大人がいなくなったから仕方ないって言ってただろ」
違うな、本当にすごいとか、危険だとか、とにかく、超えている人物は表に出て来ないだけだ。
「君は、他人のそれが移るようだな。話しているうちに」
結局、私の方が、強行かもしれない。途中から、いつもそうなる。
最終更新:2010年04月08日 18:00