批判
また、彼と話す機会があったので、記しておく。
「こう思わないか、代替がない否定はすべきではないと」
というのは、何かあったのか。
「どこでもそうじゃないのか。特に議会とかな」
君はそっちも関わりがあるのか?
「それは聞かなかったことにしてくれ。そういう場所に近いって事はあるがな」
これは初耳である。そんな話は聞いたことがない。彼の職場は民間だったはずだが。
「まあ、それを嫌でも見る羽目になるからな、そうも思うのが自然だろ」
そうなのか、だったらそうだろうな。
「政治家やその他大勢を批判して葬るのはいいが、その後がないんだ。代替案が存在しないからな、無駄に終わることが多い」
そうだな、革命もその後にどんな国を作るか決めていないと成功しないな。選挙も原則はそうだ。
「誰も思いつかないし、思いついてもそれは机上の空論に過ぎない程度。もしくは、実行に移すことができない」
指導者と政治家は違うからな、統率力は政治家には、本質的に、求められない。統率力は指導者が持っているものだろ。政治家は人気集めをしなきゃならない、その時間がかかる。指導者は、そうではない。余計な時間がかからない。
「歴史上には両方を併せ持った人間がいたが、今はいない、といいたいのか」
そうだな。
今の制度がよくない、という話もした。まともで優秀な人間は、あんな世界にはいかない、とさえ言う同僚もいるようだ。
「そういうことだ。巷では『批判の批判は簡単だが、代替を出すのは難しい』ともいうがな」
しかし、君はそれを好まないんだろう。
「そうさ。もちろん。俺が言いたいのは、どちらもよく調べて、どちらも批判してしまえ、ということさ。判断者はそれで決めればいい。両方駄目だと思えば棄権すべきだ。むしろ、全ての選挙で『該当者なし』を作るべきか?」
ふざけすぎだな。しかしそれでいいと思う。現実的でない、なんて事は言わないさ。
「はは、そうだな、誰が決まらない間やるんだ、とかはあるだろうな。むしろ、政治は、国民の側からお願いします、とでも言って、やってもらう、なんて形になればいい」
いつの時代だよ。
「でもな、とにかく選択肢が入れるか入れないか、とか、二択は危険なんだ。他の選択肢を考えさせないからな」
今回は、あまり、彼らしい言葉がなかったので、拍子抜けしたが、確かに、一理あるのかもしれない。
最終更新:2010年04月16日 23:14