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反論家の話

存在

彼は、反論が大好きである。
しかし、それだけで、解決策は示さない。
というより、反論を楽しんでいるだけだと思われるが。

「神は死んでいないし、というか、神なんだから生き返っているかもしれない」

私は思わず噴出してしまった。でもしかし、正論にさえ聞こえてしまう。
神なのだから、か。

「あれは、神という存在が、自分らの頭の中だけにいる、想像の中だけの存在だって仮定してるんだろ。だったら、その想像としての神が死んだだけで、いるとすれば、いるかもしれないんだぜ。『それがいることは証明できてもそれがいないことは証明できない』って誰か言ってなかったか」
捏造か?似ているのは聞いたことがあるが、語句が違う。
「細かいことは気にするな。でもそうだろ。いないことなんて、人間には証明できやしない。科学だって宗教だって、全部仮定なんだ。それで、うまく世界を説明できるが、証明はない。だって、別の原理があるかもしれないだろう。完璧なそれは存在しないし、より良いものには近づいていくけれど、たどり着くことなんかえありえない」

そうか、とだけ言っておいた。
でも、一理あると思ってしまった。

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最終更新:2010年04月18日 18:26
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