種族:半神半人
性別:男
年齢:不詳
クラス:錬金術師
属性(ファージアースでの):冥・天
職業:塩原家当主。科学者
外見:黒髪のオールバックに年齢を感じさせない容貌。橙色の瞳を笑みの形に細めていることが多い。服装は礼服か、シャツにスーツズボンに白衣のだいたい2択。
経歴
現塩原家(
月飼家)当主。
元々は月飼家の元老院のひとつである錬金術師の荒原から、異界での研究を行う為に分化し、ブルースフィアに渡ったいち分家の当主。
分家とは言っても彼以外の「家族」はほとんどが彼が自分のサポートの為に自作した人造人間達である。
ブルースフィアでチャンバースタッフやホムンクルスの製造法、失われたアルフのレリクス他、ファージアースにあるものと似ていながら独自に体系だてられた技術を研究していくうち、ブルースフィアに本格的に居を構える。
きっかけとなったのは、ある女性との出会い。ドラマ的な出会いから稲妻が走るように初めて恋をした彼は研究をすら放り出して猛烈なアタックをかけ、多くの子宝に恵まれた幸せな家庭を築く。
しかし、同時にやはり研究者でもあった彼は、自らの部下に任せきりにしていた研究を再開、同時に家族を養う為にも、その知識や技術を用いてサジッタ社に勤めることとなる。このころから塩原の研究は、対人兵器への転用などの血生臭い内容から、対奈落に限定される兵装への転用など、徐々にその技術を防衛や平和利用など、人類に寄る辺のあるものへと転換していった。人のぬくもりというものが研究だけを見据えていた人形のような男を変えたのである。
しかし、サジッタ社での研究中、厳重管理区画に保管されていた強大な奈落の種子と、彼自身の魔王の血の覚醒が共鳴を起こし、スペクターとして、侵魔として覚醒。保管してあった奈落と、さまざまな研究資料を奪取し、家族達には何も告げぬまま姿を消す。
姿を消したディオは、
字瑠璃に伝わる結界の秘伝を用いて、奈落を用いた人造人間の生成、実験プラント「Ark」を作り上げる。
奈落の及ぼす影響をメインに、「精神性による限界の超越、可能性の模索」をテーマとした実験の最終段階として、あらかじめ暴走するようプログラミングされていた人造人間によってプラントは自壊。肉体を失った人造人間の精神を通常の人間に寄生、変異させる奈落との親和性、その侵食性の実用と共に、プラントを破壊するプログラミングを実行した後生存していた人造人間の経過観察実験も兼ねた大規模な事件を起こすに至る。
そこで人造人間や、クエスターとして覚醒した息子達「家族」と再会。彼らとの邂逅、彼らの実験の阻止を経て失った筈の彼自身の善性、自我を取り戻し、奈落と、月飼から始まるものが囚われる魂の呪縛から開放される。
これら一連の事件を経て、月飼の血を引くものの中でも始めて「魔王の魂の覚醒」を知ったディオは、ブルースフィアで体制を整えた後、かつての友人、影俊のつてや、人造人間たちによる特殊部隊による捜査から退魔の専門家である影宮へと接触、一連の月飼事変へと繋がり、それを経て現在の地位につく。
今現在は人造人間を含む「息子達」のサポートを受け、月飼に関連するさまざまな案件を扱いつつ、各旧家への対応や説明などに追われている。
性格は温厚で好奇心旺盛。気配りが上手いのだが、それは同時になかなか本心を見せないことともとれるため、多少胡散臭いイメージを彼につけてしまっている。
家族がたまらなく大好きで、暇さえあれば息子と遊びたいし、家族サービスしたいが、最近は多忙を極めるためにそれがかなわず、残念に思っている。
家族に囲まれた食卓で一家団欒を過ごす瞬間が至福のひと時。息子達や家計の為にタバコも酒も博打もやらず、たまの休みには家族の為に粉骨砕身するさわやかなお父さん。研究一辺倒の人生だったために家事がいまひとつできないのが本人にとっては残念らしい。
だが甘いだけなわけではなく、子供達にはしっかりとした大人になってもらうために日々さまざまなことを教えつつ、教えてもらっている。
奈落へと身を落とし、再度復活したために、本来であれば一人が内包するはずの善性と悪性がそれぞれ別個の存在として確立している。
現在のディオはそれをまとめて、正常な思考能力を有すために作り出された第三の人格というべき存在であるが、元々の彼自身の人格が失われたわけではない。善性と悪性の両方に「存在」があり、二つの個でありながら統合された一でもあるために、元々がかなり高出力な彼の力がさらに2倍される、善性と悪性が別個の存在であるために完全な滅びをもたらすことが非常に難しい、など、通常のウィザードやクエスターとは一線を画す能力を有している。
最終更新:2010年04月28日 02:26