名称:月飼家。厳密には現在は塩原家。
種別:組織
登場世界観:NW

NW発祥の旧家
古きの時代にウィザードの力を知り、あこがれたイノセント達がその力をものにするために作り上げられた組織で
厳密には旧家ではなく、ウィザード研究を行うイノセント達の互助会がいつしか血の繋がりをも得ることによってひとつの組織となったので、研究者集団と言い換えることも出来る。

彼らの成り立ちが何時ごろなのかは定かではない。他の旧家より興りは古いとも、または最も歴史の浅いとも言われている
分かっているのは恐らくその発祥は日本であるということのみである。
イノセントと呼ばれる身で在りながら、魔法の存在を知り
イノセントとよばれる身で在りながら、其処にたどり着こうとしている者達が居た。
彼らははじめ、そもそもイノセントの身であるからしてウィザード達の世界に踏み入ることすら出来なかった。
古代の八百万の信仰や、魔法という存在に夢想するもの。
力を持たないながらも潜在的に本質に連なる資格を持つもの達は続々と集まるも、彼らは悉く高い壁にはばまれ、周囲に疎まれ
時には彼らの存在を危惧したウィザードの駆逐すら受けた。同志を集め立ち上がるも遅々として歩みは進まなかったがあるとき転機が訪れる。
彼らの中の一人が入手した魔術書の断片を頼りに、魔王の召喚に成功したのである。
召喚された魔王が誰であったのかは記録に残ってはいないが、召喚された魔王は弱りきっており、己が知識と力を授ける代わりに召喚に立ち会った12人と、契約と己の力を後代に残すための血の契りを結ぶことを要求する。
彼らはその申し出に応え、それぞれが魔王の血と交わり、魔王より授かった知識と自分達が集めてきた知識を合わせ、それぞれが魔法使いとして目覚めた。この時消滅しようとしていた本体は己が『魔力』や『血』をそれぞれ魔道具として残し、彼らに継承させる。
一説には魔王の求めたものはもっと感情的なつながりだったのではないか?とも言われている(現塩原家当主の言より)
彼らはこれを機にそれぞれ姓を変え、全員が血の繋がった親族として、同志として絆を結んだ。その中でも魔王の召喚に成功したものの姓
「月飼」を彼らの集合体の総称とした。これが月飼の始まりである。
最初の12人は『元老』を名乗り、彼らから派生した分家の研究や、活動の支援、総括をする彼らは自ら『元老院』を名乗り、これが他の旧家でいう本家の役割を担うものとして機能している。
最初の12人のうち、文献に残っているのは
魔術師で、魔王の『魔力』を最も色濃く受け継ぐ『月飼?
魔王の『血』をもっとも色濃く受け継ぎ、『月飼』に並んで元老院の主導となった落とし子の『氷野神?』(ひのかみ)
魔王の『武器』を受け継いだ魔剣鋳造師であり魔剣使いの『猛神?』『鳴神?』(たけがみ)、(なるかみ)
魔王の『城』を手に入れ、夢使いで、異界に存在する月飼の本拠作成を主導した『無法?』(なしのり)
魔王の『知識』を受け継いだ錬金術師で、月飼独自の特殊部隊小さき右手?の創設に関わった『荒原?』(あらばら)
魔王の『心臓』を受け継いだ仙人で元老たちの不老長寿の為にその力を使った『字瑠璃』(あざるり)
の6家であり、残り6つの家については明確な資料が残っていない。

しかし、強大な力を得たとは言え、集団としての趨勢は一大勢力である影宮や機龍、辰宮に及ぶべくもなく
また、彼らの主目的が「もともと一般人である彼らが魔法という力を解析し、自分たちのものとすること、また、それよりも進んだ技術を開発していくこと」という
世界結界や、裁定者たちの定めたルールに抵触し、それらが結果として大きな勢力を敵に回す事態になりかねないと危惧した彼ら元老院は、自分達がもともとはイノセントであった為に、無関係な一般人を彼らの研究に巻き込まないためということもあり、『無法』の築き上げた異空間の根城『月光錠』に身を隠し、自らが同志達を分家として取り込み研究に従事させるという形で目的を達成していった。
彼らはその理念から、研究者としての一線を越えたものを処罰する、あるいはそういった一部が影宮や他勢力に露見して、駆逐されるということなどもあったが、全体としては月光錠の中で独自の研究を重ね、あるいは分家や元老同士での血のつながりを深めることによって系譜を作り出していった。

時の権力者や魔法を求めるものを取り込みつつも、歴史の裏でひっそりと動いていた彼らに大きな転機が訪れる
彼らはそれぞれが魔王の血を多かれ少なかれ受け継いでいるのだが、1950年頃から彼らの中でその血に目覚めるものが現れ始めたのである
それぞれに宿っている血の記憶が呼び覚まされ、さらにそこに月飼の歴史を通して交じり合ってきた夜の眷属やあるいは侵魔の記憶が交じり合い
元老院をはじめとした多くのものが明確に人類に牙を剥く者として目覚め始めたのである。
何が契機となったのかは定かではないが、ある分家筋が入手することに成功し、研究に着手した神の肉体が活性化したことによって発生した裏界の波動が原因なのではないかとも言われている。
こうして彼らの多くはその研究を侵攻の為の物やあるいは狂気溢れるものへとより一層加速させていく。
今まで表立った活動をしてこなかった為か、影宮や他の組織、旧家なども対応が遅れ、特にウォーフェアに前後して彼らによる事件や混乱は拡大の一途を辿った。

しかし、錬金術の研究を行っていた『荒原』から派生した分家の『塩原』の当主が、ある事件によって血と奈落の支配から脱したことを切っ掛けに混乱は収束へと向かっていく。
覚醒した塩原の当主は人造人間による特殊部隊「小さき右手」を駆使して、影宮へとコンタクトを取ることに成功する。
その当事の当主の夫として影宮の一員になっていた鍛冶師影俊の助力もあって、塩原家当主の情報の元、月飼討伐が開始される。
他の旧家や組織の力をかりた闘いの末、月飼に宿る魔王の血と、数々の侵魔の記憶の集合体の本体である『月飼』の当主を打ち倒すことに成功する。
今現在は塩原家?の当主ディオ・塩原を筆頭に生き残った元老院や分家の人間は影宮の庇護下に入り、一連の混乱で離散した集団を纏め上げている最中である。(この『月飼事変』以降厳密には主導となっているのは塩原である)

まぁとりあえずここまで。少しずつ改竄していくと思われる。

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最終更新:2010年09月20日 01:25