OVL試験用フェニックス『フィニクス』

頭頂高 :17m
総重量 :27.3t
タイプ :カバリエ/フェニックスタイプ
装甲材質:ALTIMA合金
動力  :AL粒子コンバーター、核融合炉
開発者 :三橋技研
搭乗者 :チタ・S・オオトリ

  • 概要
かのイヅモの英雄、ジャスティスⅣと共にワルシュタイン教授が率いるブラック・クライシス団と戦ったクリムゾン・フェニックス。
その開発元である三橋技研がユニオン級でフェニックス系列の機体を開発する為に変形機構及び合体時の共感能力のテスト用として開発したのが、OVL試験用可変カバリエであるフィニクスである。
ルーシー・スコールマンが搭乗していたロータス・インダストリアルの試験機『オートクレール』の可変機構と、チタ・S・オオトリが搭乗していた『フロベージュ』に搭載してあったOVLシステム『バヤールシステム』を組み込むことで定型化した形態変形に囚われない、搭乗者の意志による自由な変形が可能になった画期的な機体ではあるが、カバリエ級にも関わらず搭乗者の強靭な意志力を求められる為、量産はされなかった。

基本的な形態として、推進力の殆どを姿勢制御バーニアに回した人型形態『カバリエモード』
大気圏突入すら可能にする耐熱戦闘機形態『ウイングモード』
身体パーツの多くを分離させイグニスのようにオールレンジ攻撃を可能とした『バヤールモード』
大気圏内でのフレキシブルな移動を可能にした対地攻撃形態『デストロイモード』
対空攻撃機を超え、大気圏突入する敵機体の攻撃を専門とする『インターセプトモード』
宇宙空間での長期移動、輸送の為の『セイリングモード』
そして、ダメージが一定量を超えた際に出現するコア部位『フェニックスモード』
の7つがあり、多くの形態を使い分けることにより戦場を選ばず活動が可能である。
また、機体ダメージが一定量を超えると一度パーツをパージして再連結する事で、ダメージ部位を自己修復しながら戦闘を継続することが可能となっている点は、特筆すべき長所である。
試作用のOVLである為、カレルレンエフェクトのようなものが発生する場合があるが、パイロットの適正故かあたかも燃え盛る炎に包まれたかのように機体が発光することがある。


  • 機体外装
レパルスタイプの頭部にピンクのモノアイを搭載した点が特徴的なカバリエ。
炎を模した巨大な背部のスラスターはイグニスとしてバリア生成装置も兼ねており、変形した際の翼となる。
制御バーニアが大量に取り付けられた脚部は廃棄された『オートクレール』の物を使っており、変形した際に機首となることが多い。
武装は頭部に搭載された高出力粒子砲『フィニクス・レイ』とウイングモードでの炎を纏った蹴り『フィニクス・チャージ』を主とするが、腕部に搭載された五連装粒子砲で事足りる場合が多い。

  • 『バヤール・システム』
 共和国におけるライセングリートなどと同じく、機体の分離制御を可能とするOVLシステムの一つ。
本来はユニオン級の合体機構の際にアーマーパーツとウェポンパーツに分離制御する為の機構であったが、スターゲイザーの制御力に頼る必要がある為、フォーチュン正式採用機である『フェニックスⅢ』からはオミットされた。
最終更新:2016年05月14日 01:36