「ねえ――どうしたら永遠になれると思う?」

 ずっとずっと、辛かった。
 昨日まで出来たことが一つずつ出来なくなっていく。
 昨日まで当たり前だったことが、次の日には当たり前じゃなくなっている。
 そんな苦しいだけの時間を過ごすことに、あの日からもうずっと疲れきっていた。

「わたしは……何かが終わったときはじめて、永遠になるんだと思う」

 わたしはきっと、とてもどうしようもない人間なのだと思う。

 誰かに感謝するということが出来ない。
 感謝していても、ふとした拍子に出る感情がそれを踏みつけにしてしまう。
 わたしのせいで落ちなくてもいい生き地獄に落ちたあの子に、それでもわたしに寄り添い続けてくれたあの子に。

 わたしは最後の最後まで、“わたし”を押し付けてばかりだった。

「いつか来る終わりに怯えながら生きるのは、きっとすごく苦しいんだろうな」

 生きるのは辛いから。前を向くのはとても苦しくて、怖いから。
 だからいつだって私は下を向いて膝を抱えて、逃げていた。
 考えなんてせずに行動して、それで当たり前のように現実が駄目になっていけば当たり散らして困らせて。

 ……わたしという人間が、嫌になるほど自分のまま壊れていくのを、あの子は最後の時までずっと見ていた。

「ひなは……」

 ひな。わたしの選んだ女の子。
 わたしが、全てを押し付けてしまった馬鹿な子。
 わたしなんて捨てて逃げるなり自分の生活を始めるなりすればいいのに、いくら疑っても罵っても、結局最後の最後までわたしに付いてきたひな。わたしを助けてくれた――ひな。

 わたしにとってひなという人間は、一体なんだったんだろう。

 打算ありきで選んだ付属品で、わたし個人の趣味嗜好を満たすためのペットみたいな存在。
 わたしが言えば何でもするし、どんな我儘でも聞いてくれたあの子は、最後の夜でもやっぱりそうだった。

「わたしたちを永遠にしてくれる?」

 わたしがそう言った時、ひなはどんな顔をしていたんだっけ。
 ああ、そうだ――あの子はとってもきれいだった。
 夜の暗い部屋の中に輝くお星様みたいだとそう思った。
 ひながかわいいから、わたしはあの子を選んだんだ。そんな始まりを今になって思い出す。

 ひなはわたしの願いを叶えてくれた。勘違いしていたのはわたしの方だ。
 一時ちっぽけな夢を見たせいであんなに苦しんだのに、わたしはまだ馬鹿な夢を見ていた。
 涙を流しながらあの子に首を絞められて、そうして辿り着いたその先は――“永遠”なんかじゃなく。

 辛くて怖い、とても恐ろしい――また新しい“有限”だった。






「は、あ……っ!」

 目覚めは最悪だった。
 この世界に来てからも、瀬崎愛吏の日常は何も変わっちゃいない。
 寝汗でびっしょりと濡れた身体で荒く乱れた呼気を吐く。
 しばらく呼吸を整えなければ、額に浮かんだ汗を拭うことさえままならない。

「……っ」

 世界は愛吏に元の日常を与えてくれていた。
 あの日、どこかの誰かが愛吏が放課後に繰り返していた“遊び”の写真をクラス中にばら撒く前の日常だ。
 成績優秀で眉目秀麗な優等生。友達も大勢いて周りからの信用も篤く、何をするにも苦労しない悠々自適な学校生活が保証されていた。

 それでも愛吏は、もう一度あの明るい景色に戻ることが出来なかった。
 教室に入った瞬間に息が出来なくなって、踵を返してトイレに駆け込み胃の内容物も全て便器にぶち撒けていた。

 嘲笑と好奇の目、軽蔑に満ちた手のひら返し。
 愛吏を堕ちるところまで堕落させた要因達が、あの教室で何もなかったような顔をして笑いかけてくる光景に耐えられなかった。
 自分はもう二度と、“ああ”はなれないのだと――心底思い知った瞬間だった。

「ひな…………」

 怖い。生きることはとても怖くて、辛い。
 永遠なんてどこにもないのか。結局人間に生まれた時点で、こうして苦しみながら何かに怯え続けるしかないのか。
 絶望の中で呼んだ名前が、しかし愛吏に応えてくれることはもうない。

「たすけて、ひな……っ」

 ひな――花邑ひなこという少女は今、瀬崎愛吏の隣にはいなかった。
 携帯電話の連絡先を穴が空くほど探しても、彼女に該当する名前は見つからなかった。
 恐怖で震える手を圧してSNSでクラスメイトに訊いてみても、怪訝な返答をされるばかりだった。

 ……この世界の瀬崎愛吏の日常に、“ひな”は存在していない。
 それを知った時、愛吏は叫ばずにいられなかった。もう限界だった。こんな世界で一人で生きねばならないと考えるだけで発狂しそうで、でもこの首を自ら断ち切る勇気は相変わらずなかったからだ。

 一人で、というのは少々語弊があるだろうか。
 正確には愛吏は一人というわけではなかった。彼女とて黒い羽に選ばれた“プレイヤー”。他のプレイヤーと同様に、彼女の元にも聖杯戦争を戦い抜く為のサーヴァントが召喚されている。
 しかしそれは愛吏の孤独と絶望を解消することも、紛らわすことさえもなかったが。

「やれやれ、つくづく成長しない娘だ。こんな砂利に己が天命を預けねばならないとは、私の方こそ泣きたくなる」

 その性格を表すような、吊り上がった眼の男だった。
 この男こそが瀬崎愛吏のサーヴァント・セイバーである。

「……あんたと話すことなんて何もない。あんたはサーヴァントとしての仕事だけしてればそれでいいのよ」
「私もそのつもりなのだがね、しかし聖杯戦争というのは主従で一丸となって行うものなのだろう?
 私が君の“従者”だなどと考えた日には羞恥の念でこの喉笛を掻き切りたくなるが、久方振りの現世を屑籠に放るような真似はしたくない。
 感謝して欲しいものだな、マスター。これでも君が殺される可能性を危惧して、その惰眠を守ってやっているのだから」

 愛吏が持っている聖杯戦争に対する知識に、初期段階で齎された以上の物はない。
 だがこのセイバーがどうやら並の水準には収まらない手練であるらしいことは、何となく分かっていた。
 こいつに任せていれば、本当に聖杯にだって辿り着けるかもしれない。
 それは愛吏にとって福音以外の何物でもなかったが、しかし愛吏はこの男のことが嫌いだった。

 理由など、この厭味ったらしい台詞を聞けば瞭然だろう。
 この男は――さしずめ、他人への悪意が服を着て歩いているような男だったから。

「昨日、君の夢を見た」
「……っ」
「一体如何なる悲劇があり、こうまで惰弱にへし折れたのかと思ってみれば……実につまらん内容だったよ。
 雛鳥同士が睦み合っての共倒れだなんて、今日び三文芝居にもなりはしない。ああ、実に――実に時間の無駄だった」
「知った風な口利かないで!」

 気付けば、愛吏は叫んでいた。
 今更そうしたって何の意味もないというのに。ましてやこの男に対して感情を剥き出すことは、即ち自分自身の傷口を晒すような行いでしかないのだと分かっている筈なのに、そうせずにはいられなかった。
 ハッと気付いた時にはもう遅い。セイバーはニヤニヤと笑いながら愛吏のことを見下ろして、その口を動かし続ける。

 “効いている”と分かったのだ。であれば、更なる加虐に打って出るのが彼という英霊である。

「逆に問おうか。何故怒る? 雛鳥の不在がそんなにも寂しいのか」
「あんたに、……あんたにわたしの何が……!」
「“わたしの”、か。“わたし達の”とは言わないんだな」
「――っ!」

 その指摘に、愛吏の喉元まで出かかっていた続きの言葉は呆気なく霧散してしまった。

「君は愚鈍だが、莫迦ではないように見える。詰まるところ既に気付いているのではないかな」
「……何を、言って」
「しらばっくれるなよ。この世界は君にとって理想の郷だろう」

 ……愛吏はかつて、自業自得の末に全てを失った。
 今まで築いてきた全てだ。残ったのは甲斐甲斐しくまとわりつく一羽の雛鳥のみ。
 彼女だけが愛吏の味方だった。そこに嘘偽りは微塵もありはしない。

 だが――そもそもの始まりが、雛鳥だったのもまた事実なのだ。

「君を嗤う人間はいない。戻ろうと思えば君は、今からでもいつだって日常に還ることが出来る」

 花邑ひなこがいなければ、瀬崎愛吏は道を踏み外さずに済んだ。
 自分の中に存在する性癖に気が付いて、それに倒錯することも。
 そのためにリスクを冒して遊び続け、環境も信用も、未来さえ失ってしまうことも。
 明日を生きたくないと思ってしまうほどの痛みをその胸に抱えることも――きっとなかった。

「要するに君という人間にとって、最も大きな過ちが雛鳥の存在だったわけだ。
 実に嗤える喜劇じゃないか。甲斐甲斐しく飛び回って尽くしていた雛の飛翔こそが、君を引きずり下ろした何よりの要因だったと。
 ああ、マスターよ。私を呼び寄せた幸運なる“プレイヤー”よ。君はこの世界に――“聖杯”に感謝するべきだな?」

 瀬崎愛吏にとって真に不要だったものは、その愚かしさでも癖でもない。
 その眩い日々を終わらせ、優秀だった少女を失楽に追いやったのは、他でもない――

「雛鳥のいない世界。穢いばかりの愛を抱えることなく歩む道。
 見ろ、君の願いは既に叶っている。後はこれを君の好きな“永遠”にするだけだ」
「――セイバー!!」

 二度目の叫びは、ただの激怒じゃない。
 息を乱しながら、その怜悧な出で立ちを睨み付けて右手を突き出す。
 三つの輝きを模した刻印があしらわれた右手。それは、このセイバーを諌める首輪に他ならなかった。

「……調子に乗らないで。あんたなんて、わたしの気持ち一つで今すぐにでも殺せるんだから」
「確かにそうだな。君が一声命じれば、私はすぐにでもこの腹を捌く羽目になるだろう。だが……」

 しかしそれでも、この狂犬に歯止めを掛けるには不足が勝つ。

「君に出来るのか? 私を殺すことが。
 片割れを失ったプレイヤーは死ぬ。この世界から放逐される。臆病で愚鈍な君に……その末路を選び取ることが本当に出来るのか?」
「……馬鹿にしないで。そんなの、そんなの――」
「ああいい、言わずとも分かる。君はそれが出来なかったから、ああも無様に死んだのだったな」

 カッと頭に血が上る。
 それを諌めたのは喉笛に突き付けられた、セイバーの刀だった。

「因みに。脅すのならば面と向かっては避けることだ。
 私がこの場で君の喉を少し切ってしまえば、君の命を保ったまま令呪を潰すことが出来るのだからな」
「っ……! ひ、……っ」
「そうだ、君にはその顔が一番似合う。命が惜しくば、何かに怯えて青褪めたその顔をずっと続けているといい。
 傍から見ている分にはそう悪くない見世物だ――見物料代わりに生と、雛鳥のいない理想の世界で生きる権利を恵んでやろう」

 ――惨めで惨めで仕方なかった。この男の生殺与奪すら、実際のところ愛吏は握れていないのだ。
 瀬崎愛吏とは、このセイバーの現界を維持するために設置された外付けの心臓であってそれ以上でもそれ以下でもない。


 彼が何を囀ろうとも、何を罵ろうとも、愛吏にはそれを諌めることが出来ない。
 それをするには愛吏は弱すぎた。あまりにも無力で、何も持たない小娘だった。
 そんな愛吏にただ一つ――ただ一つこの男に報いる手段があるとすれば、それは。

「……セイバー。わたしもね、この前夢を見たよ」

 セイバーの肩が小さく動いた。
 恐怖に歯が震えそうになるのを必死に堪えながら、愛吏は彼に問い掛ける。

「いつか訊こうと思ってたの。ねえ、セイバー……」

 それがせめてもの意趣返しになると、そう信じて放つ言葉。
 それは――

「最後に、星は見えたの?」
「黙れ」

 今までに聞いたこともない、氷点下の殺意を以って放たれる返答を喚んだ。
 愛吏の首の薄皮が裂ける。その小さな痛みと出血が、次はないのだと端的に物語っていた。

「お前如きが、二度とそれを口にするな」

 愚かな女は、愚かな男の末路を知っていた。
 聖杯戦争において、主従は夢を介してお互いの記憶を共有することがあるという。
 セイバーが愛吏の罪と罰を目の当たりにしたように、愛吏もまたセイバーの末路を見ていた。

 ……自分はこの男にとって、吹けば飛ぶような小さな存在でしかない。
 不用意に嘲れば、それはきっと必ず最悪の結果を生む。
 本当に自分の首を斬ることさえ、いざとなればこいつは厭わないだろうと愛吏は確信していた。
 なのにも関わらず続く言葉を紡いだ理由は――今はまだ、愛吏自身にすら言語化することが出来なかったが。

「わたしは、見たよ。星」

 あの時、あの夜、あの部屋、あのベッドで。
 泣きながら自分の首を絞めたあの子の表情(かお)こそが、きっと瀬崎愛吏にとって無二の星だった。






「ざまを見ろ……ざまを見ろ、京楽春水!」

 幾度となく身体を貫かれて、男の肉体はとうにいつ地獄へ落ちるか秒読みの段階に入っていた。
 悪意の種を仕込んだ男でもなく、彼の縁者たる死神達でもなく……誰とも分からない取るに足らない雑魚に殺される。
 その状況は不思議と屈辱ではなく、男に今際の際でありながら無限大の愉快さを齎していた。

「俺の命脈はここで潰えるぞ、京楽! お前達は、ここにいる名も知れぬ小娘にすら勝てなかったわけだ!
 お前は俺に届かなかった! やっとだ! やっと俺はお前に一泡吹かせてやったぞ!
 残念だなあ! 哀れだなあ! 死神どもめ! お前達はこれで、私を永遠に罰することはできぬ!」

 こみ上げてくる吐血の煩わしさも、一秒ごとに近付いてくる死の気配すらも彼にとって何ら問題ではなかった。
 男はただ嗤っていた。ただただ、壊れたように、狂ったように嗤い続けていた。
 命を奪う為に刃を突き立てた当人でさえ怯えてしまうほどの狂態を、死の間際にありながら晒し続けていた。

「どうだ、東仙! 悔しいか? 俺は――私は、貴様にしたことを微塵も後悔せぬまま死ぬぞ?」

 あるがままに振る舞い、あるがままに殺し続けた。
 あるがままに全てを弄んできた末路がこれだというのなら、やはりこの世に因果も応報もありはしないのだと男は死にながら確信する。
 結局のところ、自分という存在に対し何かを燃やした者は誰一人此処まで来られなかったのだから。

「どうだ……浮竹……! 貴様が信じようとした男は……何も変わらぬまま……死ぬぞ…………」

 愉快、痛快。
 尸魂界の宿業はこうして、最後の最後まで嗤いながら消えていくのだ。
 これに勝る結末があるものか。無いと断ずる。そうでなければこうも愉快に死ねるものかと。

「どうだ……歌匡……私は……星を……」

 そう思いながら息絶えるその今際に吐いた言葉の。
 その続きだけが――どうしても、思い出せないのだった。






 二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。

 一人は泥を見た。
 一人は星を見た。


 ――フレデリック・ラングブリッジ『不滅の詩』






【クラス】
 セイバー

【真名】
 綱彌代時灘@BLEACH Can't Fear Your Own World

【ステータス】
 筋力:B 耐久:C 敏捷:B 魔力:A 幸運:A- 宝具:A

【属性】
 混沌・悪

【クラススキル】
 対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

 騎乗:D
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

【保有スキル】
 死神:B
 広義における死神ではなく、尸魂界(ソウル・ソサエティ)の守護を請け負う存在の名称。
 悪霊及びそれに準ずる存在に対する攻撃判定にプラス補正を受ける。
 セイバーの場合、自らの行いで死神の座を降りているためランクが落ちている。

 悪意の器:C+
 曰く「『できない』と見せかけておいて、土壇場で『実はできた』と相手を絶望させるのが好きな男」。
 他人に対し思う存分に悪意を向け、その心と身体を弄ぶ。
 とはいえこれ自体に特殊な効力があるわけではなく、精神攻撃の補正が得られる程度。
 しかしセイバーの“斯くある”ことへの執念はある種異様なものがある。

 権謀術数:B
 邪悪を画策する能力。秩序を破壊し、善を穢す。
 蜘蛛糸とまでは行かずとも、セイバー自身の実力があればこれで十分。

【宝具】
『九天鏡谷(くてんきょうこく)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~ 最大補足:1~
 綱彌代家に代々伝わる斬魄刀。
 不可視の鏡のような結界を展開し、相手の技や術を跳ね返す能力を持つ。

『艶羅鏡典(えんらきょうてん)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~ 最大補足:1~
 九天鏡谷など偽りの銘。その真銘は艶羅鏡典。
 斬魄刀――死神が振るう刀の持つ能力を自在に模倣する能力を持つ。
 模倣出来る範囲は“始解”の範疇に留まるが、使用回数に制限はなく、同時に並行して複数の能力を運用することも問題なく可能。
 始解の性能はセイバー本人の霊圧(聖杯戦争の場においては“魔力”)に左右され、元がセイバーよりも格下の霊圧の持ち主であれば能力は強化され、逆に元が格上ならば能力は弱体化する。
 更にデメリットとして、この力を使う度にセイバーの魂魄は治療不可能のダメージを受ける。
 平時この宝具は『九天鏡谷』として扱われ、直接誰かに暴かれるまで如何なる手段にあっても特定されない。

【weapon】
『艶羅鏡典』

【人物背景】

 かつては死神でありながら、自ら犯した咎で護廷十三隊を離反した男。
 他者を蹂躙することを愛し、心を弄ぶことを何より愉しむ。

 力と頭脳、身分と全てを有しながら、ただ一つ“星”だけは見られなかった愚かな男。

【サーヴァントとしての願い】
 何も変わらない。
 ただ享楽のままに、世界の崩壊を願うのみ。


【マスター】
 瀬崎愛吏@きたない君がいちばんかわいい

【マスターとしての願い】
 ……わたしは。

【能力・技能】
 成績優秀。意識して自分の外見外聞を演出することに長ける。
 しかし今は心の折れたただのか弱い少女でしかない。

【人物背景】
 自業自得の末に全てを失くし、その果てに永遠を願って雛鳥の手に掛かった少女。
 死の間際、一枚の“黒い羽”に触れてこの世界へと招かれた。

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最終更新:2023年09月19日 03:28