『つまり、「アリス」。貴女は――』




『この世界を滅ぼすために生まれた「魔王」なのよ』





悲鳴。惨劇。怒号。絶望。

血飛沫、絶望、呆然。

「あ、ああ………」

千切れ飛ぶ複数の英霊の身体。マスターの身体。

私(アリス)を助けようと、名前も知らない誰かを助けようとする、まるで憧れの勇者のような彼ら彼女ら。

でも、全てが無意味で、虚しい事。

あれには勝てない。遍く奇跡すら踏み躙る悪いバケモノ。
自分(アリス)が呼び出してしまったものは、勇者ですら勝てない裏ボス。

「あああ……」

私(アリス)は、ただ嗚咽を垂れ流して見ることしか出来なくて。
私(アリス)は、悪い神様を止める手段なんてなくて。
私(アリス)は、勇者たちがただ無意味に倒れていく姿を見ることしか出来なかった。

助ける、と言う選択肢はなかった。
選びたかったけど、私(アリス)は魔王だから。勇者じゃないから。
助ける資格なんて、最初からなかったから。
友達に刃を向けるような悪い子は、勇者なんかじゃないから。

それでも、手を伸ばしてくれる、諦めないで。
そんな勇者に、アリスはなりたかった。
最後まで諦めずに、立ち上がって、魔王を倒す。そんな勇者になりたかった。
その手を取って、「助けて」って叫びたかった。


――誰が俺の所有物に触れていいと許可した?


アリスの前で、そんな勇者が赤いものになって飛び散りました。
もう、それは何も喋ってくれません。
アリスの身体い、赤い液体だけがこびり付いてました。
アリスが魔王であることを、突きつけるように。

ふと、傍を見たら、誰かの首だけが残っていました。
アリスの事を、憎んでいるように見えました。
でも、仕方ないことです。アリスは、魔王です。
勇者には、なれません。――もう、二度と。

『オマエがいるから―――』

そう、言われた気がしました。
そう、聞こえた気がしました。
呪いみたいに、いつまでも、そんな声だけが。
代わる代わる、声色だけが変わり続けて。アリスの頭の中でぐるぐると。




アリスはもう、みんなの所には戻れないです。





『やめて、アリスちゃ―――』


ザシュッ


『アリス、ちゃ―――』


ザシュッ


『畜生ぉぉぉぉ―――』


ザシュッ


『戻ってきて、アリス―――』


ザシュッ



『アリス、きみは、魔王なんかじゃな、な――――』


ザシュッ



















「小娘、せいぜい噛み締めろ」




「―――ッッッ!」

少女が目を覚ます。身体を起こす。
そこは、錆びれた孤児院(Cage)だった。
とあるマスターが本拠地として使っていたのを、自分のサーヴァントが文字通り鏖殺して乗っ取った仮初めのキャンプ。
天童アリスという機巧少女にとっての牢獄(ケヱジ)だった。

酷い目覚め。絶望よりも悍ましい悪夢。
かつての居場所が、仲間たちが、蜘蛛の糸に絡め取られ、サイコロステーキの如く寸断されていく光景。

「好い夢を見ていたようだな、要石」

嘲笑うかのように声を掛けたのは、一般社会から見ればありふれた『男性』だった。
と言っても、天童アリスにとっては未知の代物である事に変わりはない。
何故ならば、彼女が生まれたキヴォトスという世界において、男という人種は外から来た"先生"以外、アンドロイドか犬猫顔なのが一般的なのだ。
一部例外を言うならば彼女は未だ知らぬゲマトリアと呼ばれる存在も該当するも、それは外の世界基準において人間とは言いづらい存在。
だが、この男性――否。天童アリスのサーヴァントである彼は違う。
姿こそ青少年であるが、その顔に宿る文様は文字通りの"魔"の証。
邪悪をこれ以上なく表した形相が、アリスという要石を見下ろしている。

「余計な真似をしてくれたな。流石に少々肝を冷やしたぞ。貴様がいなければオレはこの世界にはいられないからな」

ほんの昨日の。正しくは数時間前の話。天童アリスは恐怖から自らのサーヴァントから逃げ出した。
勿論、当てのない世界の中、まともな役割(ロール)を与えられなかった彼女に逃げ場など無く、偶然にも出会った善良な聖杯戦争参加者に出会えたことは幸運だった。
幸運であり、彼らにとっての最大の不幸だった。
天童アリスのサーヴァントは、自らをこの世界に繋ぎ止める要石を探し出して、自らの所有物に手を出そうとした主従たちを文字通り切断、鏖殺した。
最後の一人は、泣きそうなアリスの顔を見て最後まで諦めなかったが、ゲームのような逆転劇など所詮ゲームの話でしかない。遍く奇跡は起こることはなく、当然至極の結末を迎えただけの話。

この時点で、天童アリスの心は折れた。いや、この場所に来る前の時点である程度折れていたのだろう。
ミレニアムの廃墟で、ゲーム開発部の少女たちによって見つけ出された眠り姫。シャーレの先生にとっての生徒。
ゲームを得て勇者という夢と認識を得た彼女の運命に待ち構えていたのは、あまりにも残酷な現実。
その実態、未知の侵略者達の指揮官。
「名も無き神」を信仰せし無名の司祭が崇拝せし古代遺物(オーパーツ)。
名もなき神々の王女AL-1S。アリスという"モノ"の正体にして本質。
世界を滅ぼすために生まれた魔王、それこそ天童アリス
その事実に絶望し、心折れ、自ら終わる覚悟を決めた最中、天より降ってきた"黒い羽"を手に。
彼女はこの電子の冬木に舞い降りた。

「だったら、アリスをどうするんですか……?」

自棄同然の逃走は失敗に終わった。これから待ち受ける運命がどうなろうとアリスには構わなかった。
この際、終わらせてくれるのなら何でも良かった。
サーヴァントがやったこと、だけどそれは自分が呼び込んでしまったものだから。
アリスのせいで、いっぱい人が死んだから。


「……"まだ"何もせん。が、今後余計な真似はするな。今回は忠告だけで済ませてやる」
「……なん、で」

だが、サーヴァントが告げたのは、掻い摘めば「今後次第」ということ。
"まだ"自分に何かをするつもりはない。ただし今回見たいな勝手な真似をすれば、保証はしない。
それが、何故かアリスはショックに思えてしまった。

「……何故? ふふっ。貴様は罰を御所望か?」
「……アリス、は……」

見透かされる心の闇。友達を傷つけた自分が、"魔王"を止められず、彼らを見殺しにした自分が。
のうのうと生きて良いはずがない。
自分は死ぬべきだ、終わるべきだという呪いが、天童アリスの心を既に蝕んでいる。

「俺を呼び寄せた貴様が、簡単に死ねると思うなよ? この無礼は死ぬ程度で償えるものではない」

そのサーヴァントは、残酷なまでの嘲笑を以って告げる。
オマエはまだ苦しめと。己を呼び寄せたという傲慢不遜をその地獄で贖い続けろと。
最後の最後まで、使い古され捨てられるボロ雑巾のごとく、己に利用されろと。
それは、天童アリスによって、地獄以上の苦しみを降す夜摩の判決に等しいもの。

「あ、あ……」
「せいぜい、要石としての役目を果たせ。――存外、貴様という女は面白そうだ。それまでは死なない程度には子守をしてやる」

そう告げれば、サーヴァントは去っていく。
恐らくは、他のマスターとサーヴァントを狩りながらの魂喰らい。
天童アリスにそれを止める手段はない。ただの要石。いるだけでの役目。生きるしか出来ない役目。
勇者の証たる光の剣はこの手にはない。

「……ごめん、なさい」

その懺悔は、誰に対してか。
この場にはいない、友達と先生にか。
自分を助けようとしてくれたあの勇者のようなマスターか。
それとも、生首だけで自らを憎悪の視線で貫いた名も知らない誰かか。

「アリスが、生きているから……」

そう、自分がこの世に生きてしまったから。
自分がこの世界に降り立ってしまったから。
自分という愚者が、最凶のサーヴァントを呼び寄せてしまったから。
だから、死ぬ。死んでしまう。屍の山を築き上げてしまう

「はは……」

乾いた笑いが孤児院の内に木霊する。
ここには自分を知るものはいない。
ゲーム開発部のみんなも、セミナーの会計も、頼りになるチビメイド先輩も、自分を退治しに来たビッグシスターも、そして先生も。
誰もいない。罪を咎めるものも、罪を洗い流そうとするものも。この電子の世界には誰もいない。
いるのは、自らを苦しめようとする悪い誰かだけだ。

「これじゃあ、アリスは本当に、魔王ですね……」

魔王。勇者が倒すべき敵。だが、その魔王はアリス自身だった。
悪い使い魔を携え、世界に死と絶望と恐怖を振りまく、魔王。
そう、私は魔王。アリスは魔王なのだ。
魔王だから、みんなが不幸になる。
魔王がいるから、みんなが苦しんでいく。
それは、魔王という役目を背負わされたアリスという少女自身も、また――

「……た―――」

助けて、そう虚空に呟こうとして、その資格がないことを再び自覚する。
自分が殺した、みんなを苦しめて、殺した。
自分が殺したのだ、だから自分は救われてはいけない。
彼女は勇者ではなくなった。悪の使い魔を飼い離して、虐殺を齎す魔王だ。
そんな存在が、助けを求めて良いはずがない。

「だれか」

だから、この後に紡ぐ言葉は決まっている。
救われてはいけないモノ、それが自分なのだから。
叶わぬ願いを、ただ。

「だれか、アリスを、こわしてください」

機械仕掛けの花は終わることを望んだ。
この悲劇のパヴァーヌを途切れさせることを望んだ。
自ら枯れることを選択した。
もう二度とあの輝きには戻れない。それは自らを焼き苦しめる絶望(ヒカリ)。
もう、誰にも助けることは出来ない。
彼女は地獄の中で生き続ける。その選択肢しかない。

彼女は魔王、天童アリス。勇者に憧れ、勇者であることを諦めた、シャーレの先生の"生徒"
その肩書は、何の意味も持たない。



「――ただの要石だと、思っていたのだが」

偽りの空の下、夜の星を睨むは一人の男。
とある男の身体を羽織り、受肉せし詐称者(プリテンダー)の英霊。
その身体の名は才能持ちし呪術師であれど。

平安の世、呪術絶世期において常勝無敗を誇った呪いの王。
真名、呪胎載天。
彼の者の真の名、両面宿儺
プリテンダーとしての名は、伏黒宿儺。

「あの小娘。その中身に面白いものを宿しているではないか。これは傑作だ」

当初、あんな腑抜けた小娘なんぞに自分が呼ばれてしまうとは全く持って思わなかった。
だが、中身を理解したならば多少は面白い暇つぶしにはなる内容だったのは笑えてくる。
名もなき神々の女王。勇者などという善人を望んでいた伽藍堂の中身があんなものだとは。
つくづく、虎杖悠仁を弄んでいた時ぐらいには気に入った。矛盾と言葉を体現したような滑稽な小娘だ。

「俺を笑わせた褒美で、要石として活かしてやるぐらいは許してやったが」

まさか自殺を試みる程度にはまともだったとは、などと多少は見誤ったと断じながら。
次余計なことをしないようにと釘を差した。まあ彼女の精神状態からはあの程度の釘刺しで十分効果はあっただろうが。

「……俺を巻き込んだ奴らは別だ」

それはそれとして。プリテンダーが天上天下唯我独尊を征く男。
死滅回遊とは別種の催しらしいが、プリテンダーにとってそれは些事。
まあ聖杯なるものは多少は面白いと興味を抱いてはいたが。
不快だった。ここまでコケにされる出来事は初めてだったからだ。

「待っているがいい。貴様らの望み通り、この聖杯戦争は間違いなく苛烈なものとなるだろう」

ならば、全ては決まった。
自らを苛立たせたこの聖杯戦争という催しに、まんまと乗ってやろう。
その上で、全ての主従を、そして高みでたむろっているこの催しの元凶共も含めて皆纏めて。

「――故に、貴様ら含めて一切全てを鏖殺だ」

この聖杯戦争という催しは、両面宿儺の怒りを買った。
故に、彼はこの催しを開いた元凶を許しはしないだろう。
聖杯戦争参加者も、聖杯戦争の運営者も、纏めて鏖殺する。
呪いの王の逆鱗を踏み抜いた先にあるのは、無に帰す荒野があるのみ。

「まあ……あのようなおもちゃを用意した点は、褒めてやってもいいがな」

だが、唯一。この不快な出来事に巻き込まれた中で唯一面白かったのは。
あの天童アリスという、伽藍堂の中身に潜む、この世界では未だ目覚めぬ。いや目覚めることは無いであろう"鍵"
あれは、役に立つ。いずれ、己が全てを鏖す為の保険として。

「小娘、せいぜい噛み締めろ。貴様を魔王にしてやらんでもない。そうすれば貴様の望んだ終わりが来るかも知れんぞ?」

呪いの王が嗤う。偽りの、不快な夜空の星の下で。
遍く奇跡も、その星々も、己以外の全てがいずれ微塵と壊れる運命であると確信しながら。
魔王にとっての、機械仕掛けの悪夢は未だ始まったばかりだと。




「あたしは蛭子(ヒルコ)なので御座います。


 あたしは堕胎(おと)されるな否や揺籃(ケヱジ)であり柩(ケヱジ)である


 この箱庭(ケヱジ)に収められたので御座います。


 嗚呼(アア)、この世は地獄(ケヱジ)でなのでゴザイマス」



                           ―――ニトロプラス/機神飛翔デモンベイン


【クラス】
プリテンダー
【真名】
両面宿儺@呪術廻戦
【属性】
混沌・悪
【ステータス】
筋力:B+ 耐久:B 敏捷:B+ 魔力:A 幸運:A 宝具:EX
【クラススキル】
陣地作成:EX
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 ただし、プリテンダーの陣地作成は後述の『伏魔御廚子』を参照するが文字通りの規格外

【保有スキル】
呪術師:B+++
 呪術を用いて呪いを祓う者たち。
 本来の"彼"は術師としては2級であるのだが、プリテンダーが"彼"の身体を使っているため、出力その他諸々も含め特級に値するレベル

十種影法術:B+++
 呪術師としての"彼"が保有する術式。
 自身の影を媒介に十種類の式神を召喚する禪院家相伝の術式の一つ。顕現の際は動物を模した手影絵を作ることで、その動物に応じた姿の式神が召喚される。
 この術式の強みは式神を使い分けての攻撃・陽動・索敵の全てを一人でこなせる汎用性の高さ。式神一つ一つが個々に別々の能力を保有しており、さらに式神の同時召喚及び拡張術式での複合召喚により手数をさらに増やすことが出来る。ただし同時召喚は最大二種までであり、破棄された式神は二度と顕現出来ない。破壊されずとも重症を負うとしばらく再召喚できない。ただし破壊された式神の持つ術式と呪力は他の式神に引き継がれ、残った式神はパワーアップしていく。
 影を媒介とする特性を利用することで、自信の影を四次元空間のように得物の収納及び格納が出来る倉庫としての利用等も出来るが、影に収納した物体の質量は自身にフィードバッグする。
 プリテンダーはこの術式を"彼"以上に扱いこなしており、召喚される式神の出力も当然"彼"以上のもの。ただし後述の『御厨子』との同時使用は不可能だが、領域に一方を付与した状態という条件下であれば併用は可能


反転術式:A+
 負のエネルギーである呪力を掛け合わせることで正のエネルギーを生み出し、対象を治療する技術。
 プリテンダーの場合は自他共に治癒が可能であり、他者への反転術式の行使は文字通り限られた術師でしか行えない貴重なもの。


御厨子:A
 プリテンダーが本来が保有するらしき術式。
 連射、形状の調節が可能な「解」と、対象の魔力量・強度に応じ自動で最適な一太刀で相手を卸す「捌」とう二種の斬撃の術式がある


魔力放出(炎):B
 後述の宝具後でも使用可能な炎の術式


◆◆◆:-
 厳密にはスキル以下ですら無い何かだが、ここに記載。プリテンダーが英霊になった結果として生まれた唯一無二の瑕疵。唯一の突破口、アキレス腱。ただしくはプリテンダーがプリテンダーとなった要因
 ――ただし、未だ彼の魂は深淵の奥底

【宝具】
『八握剣異戒神将魔虚羅(やっかのつるぎいかいしんしょうまこら)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 前述の『十種影法術』にて召喚する、歴代の十種影法術師の中でこれを調伏できた者は一人もいないという最強の式神。
 影絵を描くのではなく、左腕内側に右手拳を押し当てた上で「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)」の祓詞を唱えることで呼び出すことができる。

 右手に備わる生のエネルギーを纏った対呪霊特化の『退魔の剣』と、背中の方陣によって行われる『汎ゆる事象への適応』がこの式神が最強と言われる最大の所以。
 後者に関しては一度食らった攻撃に対する耐性を獲得、相手の状態・性質に適応し、より有効な攻撃を見舞えるように変化する。攻撃を喰らうと背中の方陣が回転し、回転が終わると同時に適応が完了する。同時に「その事象への自身の損傷への適応」として受けたダメージの回復を行う。
 相手の攻撃に対して汎ゆる形にて適応し、相手に対しての新たな攻撃手段を会得し攻撃を通す。文字通り最強の式神の名に見劣り無し。最強の後出し虫拳(ジャンケン)。
 さらに、この適応は調伏した人物またはその人物の関係者の上にも方陣を出すことで、攻撃を肩代わりすることでも適応可能。ただし適応自体の恩恵は魔虚羅だけが受けるものであり、仕様者はその過程を肩代わりするだけ。

 欠点としてはあくまで事象への適応であり、事象を無力化するものではない。なので一度食らった攻撃がそれ以降無効になる訳ではなく、効きにくくなったり、対応できるようになるだけ。
 ダメージ自体を無力化出来るわけではないので、魔虚羅が反応できない速度や距離、飽和攻撃等が有効。さらに相手の技によっては複数回方陣を回転させないと適応できなかったりする。
 最適解だけ述べるなら「初見の攻撃で適応前に倒す」であり、"彼"の身体でなかった頃のプリテンダーはその方法で魔虚羅を撃破した。

 本来の"彼"がこれを召喚した際は、「調伏は複数人で行うことが出来る」「術者の力量に関係なくどんなタイミングでも調伏の儀式は開始できる」「発動条件が容易」であることを最大活用し、実質的な自爆技として使用している。

 あと余談であるが、一度プリテンダーが"彼"の身体を羽織って英霊化した過程で、プリテンダーが行った魔虚羅の調伏の事実自体が一度白紙になっており、改めて魔虚羅を召喚した際には再びその手で調伏しなければならない。


『伏魔御廚子』
ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~1000 最大捕捉:制限なし
 呪術の秘奥、所謂領域展開。魔術において固有結界と称される奥義。
 ただし、プリテンダーのそれは結界を閉じずに領域を展開するという文字通りの神業。
結果で標的を閉じ込めないという「相手に逃げ道を与える」という縛りにて、領域の最大射程を大幅に広げている。結界を空間で分断せず生得領域を具現化するそれは正しく「キャンパスを用いず空中に絵を描く」等に例えられる埒外。

 領域内における魔力を帯びたモノに対して「捌」を、魔力の無いモノに対して「解」を領域が消えるまで絶え間なく浴びせ続ける。縛りによって領域からの出入り自体は自由であるが、領域の広さ及び広範囲に降り注ぐ斬撃も有り、一度効果範囲内に捉えられてしまうと脱出は困難。
出力は効果範囲の広さに反比例しており、効果範囲を狭べればその分斬撃の威力も上がる。かつ本来の領域展開みたいに通常の閉じた領域にも切り替えられるなど、領域の構成要件はかなり自由に調整できる。

ただし、この宝具の使用後は前述の『炎の術式』以外の術式が一時的に使用不可となる。

【人物背景】
呪いの王


【サーヴァントとしての願い】
一切鏖殺。まあ、聖杯とやらを手にするのも吝かではないか
聖杯に掛ける願い自体は存在しない




【マスター】
天童アリス@ブルーアーカイブ

【マスターとしての願い】
だれか アリスを こわしてください

【能力・技能】
並のキヴォトス人よりも頑丈な機械の体、ナノマシンによる自己再生。
本来ならば光の剣と呼ばれる勇者の証たるレールガンを保有していたが、今の彼女はそれを失っている。

【人物背景】
勇者になりたかった魔王。自らの過去に呪われた少女。
自らの運命を自覚した時、彼女は黒い羽に触れこの聖杯戦争へと免れた

【方針】
プリテンダーの傀儡、最も選択肢はそれしか残っていない。

【備考】
パヴァーヌ2章前半、自身の真実を知ってしまい、リオによって連行される事を選んだ後からの参戦
彼女の中身にある"鍵"に関しては当選時に後述の書き手にお任せします

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最終更新:2023年12月04日 22:40