「薔薇水晶萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ええい!飛び掛るなぁ!」
ゲシ!
足が自分に向かって飛び掛る男の顔面にめり込み吹き飛ばされる
「ああ、銀様に嬲られるのもいいけど、薔薇水晶に蹴られるのもまた、ハァハァハァハァハァハァハァ!!!」
吹き飛んだ男は鼻血を出しながらも荒い息をしながらこっちにやってくる、血走った目をしながら
…
「ヒ、ヒィィィィィィィィィィィ!!!」
思わず絶叫を上げてしまう、歴戦であるはずの自分も目の前にある男の欲望の前では萎縮してしま
う。事の発端は更生プログラムを無事終了させ、突然八神はやてと言う、かつての敵であった部隊
隊長であった人から頼まれれた「第97管理外世界において調査中であるナンバーゼロとその相
方ティアナ・ランスターの護衛」の任の元、その世界に適応した私服を選んでいたら、突然渡され
た薄紫色したゴスロリ衣装に薔薇の絵柄入りの眼帯―――
それを身につけてからだ―――
「ハァハァハァハァハァハァ」
男がこっちに向かって歩いてくる。
「ISランブルデトネイター!!!」
思わず、自分の力、それも殺傷設定の全開で…男に次々とナイフが刺さり爆発する。
「やったか?」
だが――――それを意に返さず男は立ち上がりこちらに向かってくる。
「ナイフ投げる薔薇水晶萌えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「な、何で殺傷設定喰らっても平気なの!」
驚きの声をあげる私に対して男は言う。
「きまっているだろ!自分の好きな萌えキャラにあんな事されるほど最高な事はねぇぇぇぇ!!!」
「ひ、ひぃ変態!変態!変態!こっちに来るな!」
「はぁはぁはぁ、もっと嬲って、俺の事嬲って!」
男は荒い息を上げながらこっちにやってくる、そして情けない事に腰を抜かしてしまう―――まぁ
それは非難される事はない、だって自分の攻撃をどんなに喰らっても不死のように立ち上がり、荒
い息をあげ、血走った目をされてしまえば誰だって、どんなに死線を掻い潜った者でも萎縮してし
まう。そして男は今にも自分に向けてルパンダイブを敢行しようとする。だが―――
「ミストルテン!」
その叫び声と共に6条の光が男を貫き、忽ち石化してしまう。振り返ると私にあの依頼をした女の姿がいた。
「ごめんなチンクちゃん」
女、八神はやてはチンクに向けて謝る、そらそうだ、あんな恐い思いをさせてしまった自分の不甲斐なさに。
「あの人、管理局内でも指折りの変態やねん、この前ルーテシアに『子ライダー萌えぇぇぇぇぇぇぇ!!!』って叫んで飛び掛ったし」
そういえば以前、ドクターの気まぐれである管理外世界にルーテシアお嬢様を派遣したら
「ママがいた」
と言うルーテシアお嬢様の声の中に
「だから、何度も言ってますが私は貴女のママではないと―――頼むからずっと抱きつかないで下さいって、泣き出さないで下さい!
『ライダー…』さ、桜、これは違うのです、本当なんです…士郎、変な目でこちらを見ないで下さい!凛、写メ取らないで下さい!
お願いしますから、違うのです、これは何かの間違い~~~」
とライダーとかと言う女性の泣き叫ぶ声が聞こえたような―――
「はい、これチンクちゃんの衣装」
と手渡された服、短ズボンにチャイナ服とリボン…
「やめてくれ」
「ええ、これとか結構似合うと思ったんやけどなぁ」
渋々と言う感じで、次渡されたのは星型ビキニと変なマントとグラサン…何か脇に巨大な銃があるのは目の錯覚か?
「嫌がらせか?」
「なんとなく、チンクちゃんに似合うと思って」
「絶望した~絶望した~私の体系を無視した八神はやてに絶望した~~~!!!」
「ええ、でもチンクちゃんが之来て銃乱射してヨハン兄とキスする夢見たんや」
「…どこの痴女だよ、というかヨハン兄って誰よ!」
突っ込みをいれると共に嘆願する。
「頼むからまともな服にしてくれ」
「ええ~~~しょうがあらへんなぁ~~」
とようやく、まともな私服が渡されるとりあえずホッとする。
「チンクちゃん、任務分かっておりますやろ?」
「ああ、ティアナ・ランスターとタイプゼロ…いやスバルのバックサポートだな、任せておけこう言う事も得意だ」
「ほんまチンクちゃん、頼りになりますなぁ~」
そうやってはやては自分の頭を撫でる。
「わ、私はこんな事される歳ではない」
思わず照れてしまう、こうやって頭を撫でられるのあ久しぶりのような気がする。
「チンクちゃん、知らん人についていってはあかんよ、チンクちゃんかぁいいからってナタ持った
どこぞの人にお持ち帰りされてしまうから」
「子ども扱いかよ…お前より私の方が長生きしているのだが―――それに何だよナタ持った女って」
―――その頃
「ブェックション!」
ティアナ・ランスターは大きなくしゃみをしていた。
「ティア~風邪?」
「違うわよ―――誰か私に対して変な噂しているな」
まぁ、トランクに荷物を詰めたり色々(その中でもいろんなゴタゴタがあるのだが、割合)あって、
戦闘機人ナンバー5『チンク』は転送ゲートに乗る。そしてチンクは神妙な面持ちで言う。
「妹達を宜しくお願いします」
「安心しとき、ギンガだけではなく、うちがしっかり面倒見ときますから」
はやての凛とした声に安心したような顔をするとチンクの姿は消えた。
「いっちゃったね、はやて、大丈夫かな?」
「大丈夫だと思う出フェイトちゃん、だってチンクちゃんの腕は確かだし、万が一に供えてなのはちゃんも海鳴におるし」
「うん」
そしてはやては邪な笑みを浮かべる。
「フェイトちゃん、最近彼氏とはどうなっておるん?」
「か、彼氏ぃ!わ、私にはなのはと言う…」
「嘘付き、見たで、この前赤服でロストロギア級の二刀を持つ茶髪の男と仲良く歩いていたの、
そういえばフェイトちゃん翼生えていたような…」
「ギクゥ!な、何で知っているの!その、ロイドとは…(///)」
「お、どこまでいったん?A?B?C?」
フェイト顔を真っ赤にして首を振るばかりであった。
―――そして後日「よくも〇〇〇トを!ロイドぶっ殺す!」と金髪でフェイトと同じように翼を生やした男と
「息子は守る」と変な親父とのガチバトル繰り広げたのは別の話。
そしてフェイトは落ち着きを取り戻すとはやての手に握られている物を見ると声をかける。
「…ねぇはやて、その手に握られているデジカメは何?」
はやては「ああ、これ」と言う顔をして言う。
「先ほどのチンクちゃんの写真撮っていたんや、ほらさっき変態局員におっかけまわされた時に着ていたあの衣装」
「ああ、あれ」
「あの写真、その手の人には高く売れるからなぁ」
邪な笑みを浮かべるはやてにビビるフェイト。
「は、はやて!」
フェイトにははやてに何か取り付いているように見えた。何か某赤い悪魔みたいなオーラとか。
「そういえばなのはは何しているんだろ?」
故郷に戻る嬉しさなのか妙に生き生きしていた親友、そして親友の娘は何時の間にかいた(本人言うには『無印からずっといたのですぅ、あうあう』)
親友の付き神とか言うのに全部押し付けて…
「○入、ヴィヴィオに変な真似をしたり、泣かせたりしたら…全力全開キムチだけじゃすまさないわよ、ハバネロとスピリタスも追加ね」
「あうあうあう、それだけは許して下さいですぅ、あうあう」
「あうあう五月蝿いわね!(キムチを食べる)」
「やめてください~~~~(のた打ち回る)」
と…
「連絡つかへんけど…まぁ彼女の事だから大丈夫だと思うけどでもちょっち不安あるなぁ」
二人の心配はある種的を得たものであった。
何故なら97管理外世界の某1年中桜が咲く島ではとある妹が黒こげになって
病院に担ぎ込まれて大騒ぎになっていたり、某奇跡が起きるとかという町の学校で悪霊と戦って学校を全壊させたり、
某失われた土地でそこの最強のネイティブアルターとその同等の力を持つアルターを纏めて頭冷やさせたり、
とある赤頭巾となって敵を片っ端からしばいて又学校全壊させたり…全部あのエースオブエースの仕業であり、この事はまだ誰も知らなかったりもする。
「まぁ、これからうちは知り合いとリオレウス狩りにいってくるわ、そんで麻雀タイムや」
はやてはそう言うとどっから持ってきたのか巨大な剣を持って転送ゲートに乗ると消えた。
そして一人途方に暮れるフェイト・テスタロッサ・ハラオウン―――
「嗚呼、なのはもはやても大丈夫かなぁ…クロノもロッサも最近SOS団の活動が忙しいとかなんとか…
あ、そういえば今日ロイドとのデートの日だっけ?急いで準備しなきゃ」
フェイトもいそいそと自分の部屋に戻る。 お前ら―――仕事は如何した仕事は?
「おばちゃ~ん、炒飯特盛り5つにギョーザ4人前、焼売4人前、特盛りラーメン3つ、デザートに杏仁8つ!」
食堂に響く相方の元気な声…そして食堂はどよめく。
「おい、ナカジマは中華か」
「あんなに食べてよく太らないな」
「というかあれだけの金よく持っているな…」
その声を聞くたび、私の胃は重くなり痛くなる、そしてさらに重くなるのは放課後、相方がさつき
達と一緒に町に繰り出し、大食い記録や早食い記録を次々打ち立てていくのだ…もう相方の名前は
街中に知られている。本来ならパートナーチェンジしたのだが、之と言うパートナーがいなかった。
何せエリオとキャロはどう見ても高校に入れる歳じゃないし、なのはさん、フェイトさん、八神隊
長は全然連絡つかないし、とう言うか年齢的に無理ありすぎだし…相方より真面目な姉であるギン
ガも年齢的に言うとギリギリだけど…相方と並ぶ大食漢、大して現状と変わらないだろう。
(思えば、私―――交友関係本当にないね)
相方とは訓練校の付き合いだけど、訓練校で周りの人間とは付き合わなかったし、6課に入ってか
らはそんな余裕はなかったし、解散後も解散後で試験勉強の為に外に出る機会はほとんどなかった
し…そんな沈鬱な私を他所に相方は注文した品々をペロリと平らげて。
「ん~~~ティア~~~、そのパンいらなきゃ私に頂戴~」
と相方は私が手をつけてないパンをあっと言う間に胃袋に収める。これがここの調査に赴いてから
光景…。
(レポート大丈夫かな?)
一応調査レポートの締め切りはまだ先とは言え、そろそろ手を付けなければ正直やばい。だけどど
うすればいいのか―――私は頭を抱えるしか他なかった。
そしてさつき達は用事があると言うことで今日は、スバルと二人で早く帰ることにした…(乾とか
言う人からナンパされて、相方が食べ物関連で危うく釣られかけたのは別の話)そしてマンション
の自分達の部屋につくが…
(ん?人の気配?)
部屋の中に人がいる気配がした。
(泥棒?まさか、鍵はしっかりかけたはずだし…)
そう考えているにも関わらず、相方は何も気が付いていないのか、鍵をあけてそのまま中に入る。
「ちょ、スバル待って」
と私が言うまでもなく相方は暢気に部屋に入ると叫ぶ。
「あ、チンクだ~」
「!!!!!!」
私は驚いた、戦闘機人であり現在更生プログラムを行っている彼女がいるのか。
そしてスバルに続いて慌てて部屋に入る。
「チンクゥ~元気~~?」
「ええい、抱きつくな」
スバルはチンクに抱きついていた、まるで犬が尻尾振っているような感じで、そしてチンクは「や
ぁ」と手をあげる。6課襲撃の際に出会った戦闘機人、スバルとギンガと殺しあった仲なのに今で
は仲が良かったりするし、チンクも「もう一人妹が出来たようだ」と言っていた。
「久々だな」
チンクは言う、自分が何故ここにいるのかと、更生プログラムを終え、八神はやてからの頼み事で
バックサポートを買って出た事を。そしてチンクは呆れように言う。
「それにしても、隠密行動なのに目立つとはどういうことだよ…さっき町を歩いていたら到る所でスバル、お前の写真が張られていたぞ」
「えへへへへ、すごいでしょ」
「いや、褒めていないのだが」
はぁ~と溜息をつくチンク、多分心境は私と同じだろう。
「まぁ何はともあれ、私はこれからお前たちのバックサポートにつく、よろしくな」
私に向けて手を差し出すチンク、それを私は握る、握手を言う奴だ。
―――スバルはティアナも寝静まったか。
確認すると私は部屋から出て公園のベンチにいる。タイプゼロも、その相方も元気そうだった…だがティアナから聞かされた調査が全然進まないと言う悲鳴―――
まぁ気持ちは分かる、この世界の特殊性はナンバーズ時代から分かっていたし、事前に目を通した資料でも充分分かる、そしてこの地が管理局でも忌むべき世界である事を。
――――何の因果か分からんのだがな。
何故高町なのははこの地を選んだのだ?そう言う疑問を思い浮かべ、私は此方を見ている存在に声をかける。
「いるのだろ―――代行者」
私がそう言うと、目の前にある茂みから一人の女性が出てくる、
スバルと似たようなショートの青髪で黒い法衣を着ており、そしてそこから発せられる濃厚な殺気。
「気付かれていましたか―――」
「ああ、そんな殺気を発せば分かるさ」
素っ気無く言う。
「何の用かな?」
「神に背く愚かな異端を排除する…ただそれだけですよ」
同じく代行者は素っ気無く、単純に言う。
「ふぅん、それは出来ない事だ、それにさせないさ…私の妹に危険な目に合わすことなんて」
「意外と人思いなのですね、驚きました」
「自分でもそうあろうと思ったからさ」
そして殺気が公園中を包む。
「愚かな、神の摂理に反し、出来た哀れなるヒトのデキソコナイ!まず貴女からその身を主に捧げるとしましょう」
代行者の黒鍵を取り出す。
「お前にデキソコナイと呼ばれても大いに結構、だがお前にそれが出来るのならば」
戦闘モードとなり、スティンガーを取り出す。
「「では…」」
「神に対し逆らった事を後悔し、懺悔しながら朽ち果てなさい!戦闘機人!
神の名の下ただ殺戮を繰り広げた事を後悔しながら埋葬されろ!代行者!」
そしてその光景を見ていた一人の女性がいた。
「やれやれ、シエルは相変わらずねぇ…」
そして女性の顔は険しくなる。
「時空管理局か…シエルや妹は兎も角…」
自分の愛しきそして掛け替えのない存在に手出しするのなら容赦はしないつもりだ…
『真祖、アルクェイド・ブリュンスタッド』
星の守護者にして月村家ですら恐れる最強クラスのヴァンパイアはそう誓った。
最終更新:2008年05月19日 18:16