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For Your Pieces - (2009/08/07 (金) 11:38:37) の編集履歴(バックアップ)
For Your Pieces
サークル:Alstroemeria Records
Number | Track Name | Arranger | Vocal | Original Works | Original Tune | Length |
01 | Strawberry Crisis!! | Masayoshi Minoshima | 坂上なち | 東方夢時空 | Strawberry Crisis!! | [06:13] |
02 | Invisible Full Moon | Masayoshi Minoshima | Haruna | 東方永夜抄 | 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon | [05:03] |
03 | Cloudy Baby | 愛新覚羅溥儀 | 東方永夜抄 | 少女綺想曲 ~ Dream Battle | [04:15] | |
04 | Necro Fantasia | Masayoshi Minoshima | 美里 | 東方妖々夢 | ネクロファンタジア | [05:49] |
05 | For Your Pieces | Masayoshi Minoshima | 三澤秋 | オリジナル | オリジナル | [05:27] |
06 | Subterranean Animism. | Masayoshi Minoshima | 美里 | 東方地霊殿 | 地霊達の起床 | [03:53] |
07 | Astro Toilet | 愛新覚羅溥儀 | 東方永夜抄 | 狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon | [04:46] | |
08 | Shinto Shrine (Ryo Ohnuki Remix) | Ryo Ohnuki | 三澤秋 | 東方怪綺談 | 神社 | [07:11] |
09 | Alice Maestera (Ryo Ohnuki Remix) | Ryo Ohnuki | nomico | 東方幻想郷 | アリスマエステラ | [06:24] |
10 | Necro Fantasia (REDALiCE Remix) | REDALiCE | 美里 | 東方妖々夢 | ネクロファンタジア | [05:42] |
詳細
レビュー
- Tr.1と2はいつものAlstroemeria Recordsらしいヴォーカル曲。前者のヴォーカル坂上なち嬢はnomico嬢が抜けたので、その後釜という形になるだろうか。声や歌唱力については、基本的にヴォーカルに強い加工処理を施すのがこのサークルの方向性なので、なんとも言えないが、幼げな声質か。サビよりはAメロの暗い雰囲気、ノリ、どこかエロスの漂う歌い方が素晴らしいと感じた。定番の声ネタはI can do waiting on you , tell me what you wantと言っているように聴こえる。後者は、無機質でノイジーな、らしいのだが新鮮でもあるアレンジ。歌い方も気だるげで、退廃的な感じがよく出ている。歌詞には、同サークル過去作品LovelightのヴォーカルアレンジBad Apple!!を連想させるような言葉がいくつかあるような気がしないでもない。好みは分かれそうか。
Tr.3はゲストの愛新覚羅溥儀氏によるインストゥルメンタルアレンジ。彼自身の出したアレンジCD、Eastern Fairy Taleや竹取物語の楽曲とはやや異なる曲調。より妖しげな雰囲気や、サイケデリックな感じを強めたと言えばお分かりいただけるだろうか。原曲は分かりにくいが、ザラザラとした質感のシンセが格好良い。
Tr.4はAlstらしからぬ、音数少なめで伴奏の切なげなピアノが光るヴォーカルアレンジ。クラブサウンド的なハイハットやシンバルは息を潜め、スネアの音が強調されている。歌詞も切ない印象を聴き手に与えるものとなっていて、良く出来たものである。しかし、引き出しの広さに驚くものの、この楽曲においてだけは、あまりに加工された美里嬢の声がマッチしていない印象を強く受けた。音数が少ないのに、ヴォーカルが引っ込み曇りがちなので違和感がある。続くTr.5,6も同様に静かな曲調だが、Tr.4ほどの違和感は感じなかった。ただやはり、やや不満ではある。
Tr.5はお決まりとなってきたオリジナルヴォーカル。これまたピアノと歌詞が切なげな印象を与える。夏をイメージした恋の歌、といったところか。後半意図的なノイズが多分に乗り、ある箇所のピーという音にはつい辺りを見回したものである。
Tr.6は不思議とノリの良いノスタルジックなメロディーと、冬らしい歌詞のヴォーカルアレンジ。Alstにしては原曲が分かりやすい。温泉に入りたくなる副作用があるかもしれない。
Tr.7は再び溥儀氏のインスト。名前が危険。どこが狂気の瞳なのかは、よく分からない。テクノ、エレクトロニカ、アブストラクトといったジャンルに近いか。
Tr.8,9はいつものRyo Ohnuki氏によるRemix。前者はともかく、後者はまったくヴォーカルとして聴かせる気はないように思われる。ただ妙なノリがあるので、個人的には割と好みであったりするのだが。
Tr.10はREDALiCE氏によるTr.4のRemix。三曲もRemixが入っていると流石に何ともいえない気分になったりするものだ。私は彼の曲作りがそもそも好きではないので、感想はおいておく。しかし彼自身のアレンジCD(Fanatic hardcore red label)のヴォーカルアレンジより、録音が優れている点で、彼の曲調が好きな人には喜ばしいことか。
総合的には、Tr.2など人を選びそうなマニアックなアレンジもしながら、Tr.4からの三曲のような一般受けの良さそうな楽曲が増えている印象も受ける。Tr.1,2とTr.4~Tr.6の雰囲気の違いが凄まじいが、Tr.3にインストを挟んだのはinterludeの役割を持たせたかったのもあるのではなかろうか。ただそうであった場合も、曲が曲なので成功してるかどうかは何とも言えないが。
いつものようにオリジナル半分原曲半分というようなアレンジの仕方であるので、購入しようという方はジャケットに惑わされず熟考されたし。同額で他のアレンジCDが二枚買えてしまう可能性もある値段である。
最後に録音。今回はDelights.inというサークルに委託してのマスタリングのようだ。聴く前にブックレットを見て、それを知ったときに、やや不安に思ったものだが基本路線は変わっていないようである。丸投げ委託というわけではなく、どういったものにしたいかはAlst側がしっかり伝えたのであろう。
基本は低音、高音強調のドンシャリ……なのだが、今回Tr.4~6の大人しめの楽曲があるので一概にそうは言えない。ヴォーカルは引っ込みがちだが、全体的にHarmonyよりも更にすっきりとした印象を受ける。ベースラインはより明確になっているし、ヴォーカルの定位も若干だが良くなったよう感じる。高音やヴォーカルのサ行が刺さることもなく、リスナーにも優しい。やや詰め込んだ感じは受けるものの、良録音と言ってもいいだろう。あくまで同人の領域では、だが。
今後の課題としては、本人の好みももちろんあるだろうが、ヴォーカルの明瞭さを求めることや、ベースのより低い音域を明確に出す、分離感の向上等だろうか。特にTr.5のような楽曲には抜けの良さと透明感が欲しいものである。同人に求めるには酷かもしれないが。
個人的には十分満足なレベル。今後もこうであることを期待する。
-- まの人 (2008-08-19 00:38:51)
- C73のHarmonyに続くアレンジアルバム。ジャケのスカーレット姉妹が可愛すぎて俺がやばい。・・・今回はゲストアレンジャーに愛新覚羅溥儀氏、Ryo Ohnuki氏、そしてJ-COREで名を馳せているREDALiCE氏が迎えられている。箕島氏の曲は5曲。
まず初めに、私は値段やら録音環境やらを論じる必要は無いと考えるため割愛させていただく。ただ単に、曲が、アレンジャーが、そして雰囲気が好きだから。
以下簡単に、特に気に入った曲に関して感想を。
Tr.1、Strawberry Crisis!!はアルバムの雰囲気を作り出すという意味でも良曲であると思う。可愛い系の声。だが明るすぎることなく、しっとりと落ち着いた雰囲気が醸し出されている。
そしてTr.4、この曲で購入された方も多いのではないだろうか。まずVo.美里好きな人は是非。切なげな歌詞と安定した歌声が見事にマッチしている。ただ携帯音楽プレイヤーで流しても十分趣を味わえるが、一度歌詞の意味を考えながらじっくり聴いてみることをオススメする。この曲に限ったことではないが、Haruka氏の作詞も中々のものだと感じる。
Tr.10はTr.4のremixとなっている。同じ曲だが、Tr.4と10でそれぞれアレンジャーの個性が存分に出ているように感じた。赤いひとは今回C74で自身主催のアレンジアルバムも出しているので、気に入った方はこちらも聴いてみてはいかがだろうか。
例大祭5のExserens - A selection of Alstroemeria Recordsの発売によって、最近Alstroemeria Recordsの過去の曲に触れた方も多いのではないだろうか。確かに他のサークルのアルバムに比べ曲の好みは分かれるかもしれない。が、苦手なジャンルでも1回アルバム通して聴くと結構変わるものですよ。
個人的にはC74発売のアレンジアルバムの中では特にお気に入りの1枚。今後も期待。 -- Whitecast. (2008-08-20 17:52:51) - >定番の声ネタはI can do waiting on you , tell me what you wantと言っているように聴こえる
アメリカ人である私に聞こえたのは、「I have been waiting for you; I tell you what you want.」だった。後者の「I tell you what you want」はちょっと変わった意味かもしれませんが、その台詞だけは確実にあってるのです。前者の方が聞きづらくて、「I am waiting for you」に聞こえるかと最初に思ったんですが、注意してもう一回聞いたらやはり「I have been waiting for you」だと思います。
とてもいい曲で、あなたが言っている通り、確かにbad appleを連想させるところもありますね。 -- Chris (2008-08-25 02:35:27) - Tr1は原曲を完全に崩しているので原曲みたいな曲調を期待している人は期待外れかも
曲自体は悪くない、Bad Apple!!っぽさがあるのであの曲が好きならハマるはず
Alstroemeria Recordsにしては英詞ガンガン使ってるのが新鮮
tr4、既に食傷気味のネクロアレンジだったがこの曲は何回も回せる良曲
tr1、tr2と比べてAlstroemeria Recordsらしくない無難なアレンジに仕上がっている
Tr5、オリジナル曲だけど一番のお気に入り
しっとりとした切ない曲調に三澤秋氏の透明感のある声が良く合っていて素晴らしい
東方ではないが埋もれてしまうには余りにももったいない良曲、オリジナルだからといって敬遠してはいけない
ただ後半のノイズ処理はAlstroemeria Recordsらしいと言えばらしいがヘッドホン視聴には優しくない
全体としては十分買いの1枚だがリミックスが残念すぎる -- 名無しさん (2008-10-11 15:35:11) - 愛新覚羅氏の2曲が完全に異色。
両曲ともにすさまじいまでの原曲破壊。
Tr.3の冒頭の奇妙なノイズ、そして女性の息の飲むような音。
にこれが絶妙なリズムで繰り出されるもんだからたまらない。
この瞬間に聞き手は完全に愛新覚羅ワールドへとトリップさせられ、気づいたらtr.3,4,5,6が終わりtr.7が始まっているという状況。
tr.7もtr.3と同じような、実に奇妙でどこか妖艶さを感じさせるアレンジだ。
今度はほぼ前編にわたり女性や赤ん坊の奇声のようなわけのわからない効果音が流れ続ける。
(ちなみにこの曲ははどう考えても狂気の瞳ではなく少女綺想曲のアレンジです。)
両曲ともに愛新覚羅氏独自の世界観が展開されており、僕には全く理解できないが、この不気味さは、かつてbms界で活躍していた頃の愛新覚羅氏をほうふつさせせられるもので、当時からファンである僕としては非常に満足できるものだった。
両曲とも非常に癖が強く人によって大きく意見は分かれるだろうが、ある程度の興味がわくようであるならば是非とも聞いてほしい。
だが、最初に述べた通りこの二曲は異色だ。
他の曲を潰しているのは事実であり、その点だけがどうにも悔やまれる -- 名無しさん (2009-04-15 00:24:35) - ↑むぅ・・・どうにも誤字が多くていけませんね・・・。
反省します。 -- 名無しさん (2009-04-15 01:04:15) - 個人的にお勧めしたいのはTr.1,3,5,7
Tr.1はSYNC.ART'SやNJK Recordなどでも起用され認知度が高まってきた坂上なちさんのボーカルアレンジ。
基本的にロリ声ですので、こういうテクノっぽい曲にはよく合いますね。
アルレコは音声編集はエキスパートですし、なかなか相性がいいかもしれません。
Tr.3はBITPLANEの愛新覚羅溥儀による、奇跡的な完成度を誇るプログレッシブ・サイケ。
さすがは愛新覚羅溥儀氏。陰鬱としたサイケデリックはお手の物。
Infected Mushroomを思わせるような非常に中毒性のある曲で、
僕の場合、iTunesでの再生回数が3日で100を超えました。
一瞬でトリップできますよ。
麻薬使うぐらいならこれを聴け!と言いたい。
東方ではサイケデリック曲は篠螺悠那氏ぐらいしかいなかったので、
(その篠螺氏も最近は東方から身を引いているし)サイケ好きな自分としては素直にうれしかった。
Tr.5は透明感のあるオリジナル曲。
このアルバムのヴォーカル・アレンジの中では一番気に入った。
Tr.7も愛新覚羅溥儀によるインスト。
↑がおっしゃる通りどう考えても少女綺想曲。
ただのミスなのか、製作者の意図なのかは解らない。
これもおそらくサイケトランスのジャンルに入ると思う。
Tr.3に負けず劣らずの良曲。
しかしTr.3,7がせっかくの良曲なのにまったく活かしきれてない。
というかボーカルアルバムの途中にサイケデリック曲を入れるアルレコの気がしれない。
チャンレンジャーすぎる。
おもわず尊敬してしまいそうだ。 -- 名無しさん (2009-04-16 17:19:23) - ↑サイケデリック・トランスというよりはプログレッシブ・エレクトロニック・ロックでは・・・
レビューじゃなくてすいません -- 名無しさん (2009-08-04 16:18:47) - アルレコにしては非常に聞きやすい方では
あいかわずどうにも鬱っぽい気分にさせる曲が多いが、
表題曲であるTr.5などの透明感のある曲もあり、なかなか新鮮な部分も
アルレコが好きな人にも、あまり聞いたこと無い人にも聴きやすいアルバムになっているのではないだろうか
ちなみに今作にはゲストアレンジャーとして、数年ぶりにBITPLANEの愛新覚羅溥儀と共演している(アルレコ名義では初めてか?)
ジャンルは、IDMやエレクトロニック・ロック、エレクトロ、サイケなどが混沌と絡み合った感じ
かなり実験的な曲で、東方アレンジとして期待する方にはオススメしないが
90年代後半から2000年あたりの溥儀氏の曲調が好きであれば、必ずや気に入るだろう
追記:先日、このアルバムをはじめ、多くのアルレコのアルバムに参加されていたやRyo Ohnukiさんが亡くなられたそうです
ご冥福を御祈りいたします
-- 名無しさん (2009-08-06 18:06:43)