SF研究会合宿読書会レジュメ               担当:ひきこもり

八木ナガハル『無限登山』(量子回廊収録)

1,作者紹介

 八木ハナハル
 Wikipedia、本人のサイトにも略歴はなく、紹介が難しい。商業誌デビューは2008年で、ウルトラジャンプ上である。それから不定期に同誌上で短編SFを書いている。また本人のサイトでは、過去の同人活動で発表された作品の一部を読むことができる。

2,登場人物

 タカコ 語り部
 トウコ タカコの友達
 シシフォス あたま山の案内人 Dead Spaceの主人公に顔(?)が似ている

3,あらすじ

P384 初っ端から無限の問題が示されている。小学校3年生の数学の問題だそうだ。以後、題名にもなっている「無限」の話題は何度か出てくる。タカコが登山票を受け取る。
P386 人工山脈の説明。『BLAME!』っぽく言えば超構造体のよう。
P387 何かの標識。教習所で覚えた知識によると規制標識のよう。
P388 先の標識はスペースデブリへの警戒を表していた。現代とは標識の種類が違うようだ。
P390 静止軌道を超える。ローレンツ短縮とは、静止している観測者からみて、等速直線運動をしている物体が進行方向に縮むこと、だそうです。よくわかりません。
P392 無限ホテル到着。有名な無限の部屋を持つホテルの話が始まる。トウコがえぐい提案をし、ホテル側もそれを受け入れる。未来でも鍵は変わらないよう。
P394 無限テレビ登場。亜光速で動いているため、先のシリーズまで見れるらしい。よくわからない。
P396 ペリー・ローダンが出てくる。グイン・サーガを読み終えたら、次にどうでしょうか先輩。
P397 文明終了。タカコ地上計測の時間でものを考える。
P398 無限人検閲済み。主にトウコとホテルのせい。
P400 光速突入。
P401 時間がほぼ止まる。
P403 無限に関する問題。今度は国語っぽい。
P404 山の創造者の石像に到着。
P405 冒頭に戻る。タカコがタカコに登山票を渡す。翌日から新学期だそうだ。

4、感想

 最後のオチへの持っていきかたが、いくら無限が題材とは言え、強引過ぎだと感じた。作者は数学マンガと言っ
ているが、そこまでではないと思う。後、笑うホテルマンがかわいかった。
最終更新:2011年06月10日 22:36